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忍者ブレイカー 第2話【襲撃】


天 元 風 魔 城 !

 黄金の玉座に座る恐るべき存在こそ、風魔大将軍である。「風魔剛強丸が消息を絶ったと?」「は」暗黒忍者が答えた。「秘宝の所在が解らなくなったとの事」「ワシは懸念しておる……最悪の事態を。次の手を打つのだ!」「既に」「ムッハハハ! さすがだ!」


主題歌:
KICK KICK JUMP! 素晴らしいFIGHT! 夢見るBOYは今日もちょっとSTORM! LETS GET STUCK THE NINJA! 忍者ブレイカー!


第2話【襲撃】


「ウワーッ!」藤木戸ケンジは正座姿勢から悲鳴を上げて真上に跳びあがり、天井に頭をぶつけた!「アイエエエ!?」正座するケンジに対して説教していた生活指導教員のキメ松は悲鳴をあげ、それから更にキレた。「私の指導を居眠りしていたというのか、君ィ!」「わりい! その、疲れちまってさ」「許さんぞ!」

 指導室から逃げ出し廊下を走りながら、ケンジはまたしても見た悪夢を思い返していた。(恐ろしい空間に、恐ろしい城……そして恐ろしい連中……風魔……風魔ってなんだ? 俺、どうなっちまったんだ?)彼は学ランの懐の巻物に手をやった。(奈落忍者も風魔がどうとか言っていた……! なにかヤバイ気がするぜ)

「ケンジ君! ちょっと! 生活態度が悪すぎるよ!」待ち構えていたのは幼馴染の瀬戸内小梅だ。「皆びっくりしてるよ?」「生活態度が悪くたって大学受験に内申書なんてモノはないから無傷だぜ!」ケンジは嘯き、退散する!

 彼は昇降口に駆け込み、靴箱を開けた。靴を引っ張り出すと、一緒に何かがハラリと落ちた。それは差出人不明の封筒だった。「手紙!?」後を追ってきた小梅が慌てて陰に隠れ、見守る中、ケンジはそれを拾い上げ、その場で開封した。中に入っていたのは、オハジキのような三つの石。

「赤い石、白い石、黒い石……まさかこれも、この前の巻物の関係か?」ケンジはハッとして推理した。彼の頭を占めているのは、あの日の怪異。思い悩んだ挙句、日常の勉学がむしろリアリティに乏しく感じられるほどだ。それも無理はない。ケンジはあの戦闘で強烈な生と死の狭間を経験したのだから。巻物……奈落忍者……風魔……。

「いてッ!」「ここは行き止まりだっつうの」ふと気づくと彼は商店街アーケードで不良たちに囲まれていた。前からも後ろからも横一列で他校の不良生徒!「武田先輩の落とし前つけてくれちゃろうじゃん?」「ケンジヘイヘイ!」

「あれは不可抗力だ」ケンジは空手を構えた。「だが売られたケンカは買うぜ」緊張が走る……その時!「ゴウオオオン!」「アバーッ!」不良集団の足元の地面が爆発し、アスファルトが散乱した。不良を吹きとばして地中から現れた影! 新たな忍者魔人だ!「宝を渡せ! 非忍者の屑!」「何!?」

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