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ブーブス・バンド(10) 「ブーブス・トレジャー」

前編

◆ブーブス・バンド第69シーズン第14わ「ブーブス・トレジャー」◆ △0

ガーーーー。小型クルーザーのエンジン音がうるさく鳴っている。甲板では折りたたみチェアに寝そべったブロンディ、フォクシー、ジェーン9がトップレス日焼け行為の真っ最中だ(だが君たちは私と違って太陽の逆光で影しか見えない)。ここはカリブ海のあたり!「最ッ高!」「バカンスして宝もゲット」▲3

「ドール、いつまでダウジングやってんのさ?アンタも風浴びに来たら!?」「ン、もうちょっと……今少しダーク水晶が揺れた…」ドールハウスは直射日光に当たりすぎると死んでしまうので、休憩室でケーキを食べながらダウジング中だ。ドールが地図をダウジングしないと宝の場所がわからないんだね。△6

「全く仕方のない娘っ子どもじゃわい。のう、チャーミー」「ミャー」クルーザーオーナーのリカルドおじいちゃんは猫のチャーミーを撫でた。彼は齢90を越え、性的能力が減衰している。宝の分け前は1割だ。……宝?そろそろ気づいただろう。宝の地図を得たブーブスはこの週末トレジャーハントなのだ。 ▲5

ボロボロの羊皮紙。いかにもな宝の地図!その上で水晶をかざすドールハウス!しん剣な目だ!「まずい…何か来る!」突然、水晶が激しい力に引き寄せられる!「オイル塗っちゃうぞー」ブロンディが休憩室に乱入!だがドールハウスの集中は途切れない!水晶は島の周辺の海に描かれたサメの絵の上で回転! △6

「そういえばこの辺りはサメ注意の海域なのじゃ」「ミャー」気をつけて操舵するおじいちゃんの後ろ、船室では集中するドールハウスのシャツのボタンをブロンディが外していき、水着の紐をシュルシュルと外した。「やめて。集中してるんだから」「集中してればいいんだよ!」オイルを塗り始めた。凄い。 ▲2

「でもサメが……!アーッ!」ドールハウスが必死に抵抗する。「フォーフォーフォー、元気なこと」リカルドおじいちゃんは孫娘でも見るようにほほえむ。「島が見えたぞ!」「ファックイェー!」デッキではフォクシーとジェーン9が大歓喜。だがその時!「ウオーッ!」SPLAAAASH!突然サメが! △4

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