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キアヌ・イクォール・サイバーパンク・・・・(逆噴射聡一郎)

よくきたな。おれは逆噴射聡一郎だ。おれは毎日すごい量のテキストを書いているが、誰にも読ませるつもりはない。だが昨日、おれの行きつけのロスのコンベンションセンターで開催されたE3で「サイバーパンク2077」とゆうゲームのプロモのために、突然キアヌリーブスのやつが現れた。そしてキアヌのやつが珍しく楽しそうにハシャいでいたのでおれは胸が熱くなり、思わずこの記事を書いていた。

逆噴射聡一郎先生プロフィール:社会派コラムニスト。昔からダイハードテイルズ・マガジンに時々寄稿してくださいます。

サイバーパンク2077とは何か?

おれはこのサイバーパンク2077についてはずっと前から注目してきた。なぜかというと作っているデベロッパーは真の男のためのオープンワ-ルドゲーム「ウィッチャー」をつくってきた真のデベロッパーのCD Projektだったし、原作も真の男のためのサイバーパンクRPGであるサイバーパンク2020だったからだ。だからおれはずっと待ち続けた。ティーザーとか、静止画に銃弾が飛んでゆくやつとかを見て、クールだと感じ、詳細な情報がいつくるのかと首を長くして待っていた。そうしているうちにゴーストインザシェルにたけしが出たり、RUINERが出たり、ブレードランナー2049が公開されたり、オルタードカーボンもたけしだったり、ニンジャスレイヤーネヴァーダイズが始まって終わりAoMが開始されたり、銃夢が映画になったり、色々なサイバーパンクがあった。

しかし本命の2077はここ数年間、まるで音沙汰がなかった。おれは2077年までにはリリースがあるだろうと考えていたが、それもあやうそうだった。「本当に2077は出るの? いつ出るの? あなたはうそつきなの? もう2020になっちゃうわよ?」と酒場のベイブに何度も聞かれたが、おれはポーランド人を信じ「そのうち出るさ・・・・・」といいつづけてきた。だがもう辛抱も限界だった。そう考えていた矢先の事だった。

今年のE3は任天堂もソニーもプレスカンファレンスしない。いまは配信で知らせる時代だからオオバコでイベントをやって発表するやり方はバッファローのような過去のDAIING-BREEDになろうとしてるのかもしれない。おれはシケた酒場でテキーラを一杯やり、過去、そして未来に思いをはせた・・・・そのときだ。カンファレンス動画にサイバーパンク2077の映像が映し出された。男の足元、そして声・・・・カメラが上に動いていくと、そこにはキアヌがいた。その後じっさいにステージ上に、キアヌがやってきた。おれは興奮がMAXになり拳を握りしめた。キアヌは真の男だ。そしてキアヌは言った・・・・・「サイバーパンク、イクォール・・・・・MEXICO・・・・・・・・」おれのヒアリングが確かならキアヌはたしかにそう言った。内なる野生の獣の魂がキアヌと共鳴し、おれは啼いた。おれはグラスを掲げて、モニタの中のキアヌに微笑み返し、テキーラをおかわりした。THANK YOU KIANU・・・・と言いながら。


おまえはキアヌリーブスを知っているか?

おまえはキアヌを知らないかもしれないので、いちようここで説明する。キアヌは人間ではない。奴の全身はサイバーパンクで作られているため年をとらないし、危けんなN.Y.でホームレスみたいに寝転がっていても死なないし、メシも食わなくていいが、たまに趣味で映画に出ている。キアヌはMATRIXという電子的な未来世界の生まれで背が高い(186cm)。ふだんはジョンという名前でPROの殺し屋をしている。サタンとも顔見知りだ。

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しかし生まれた時にキアヌは記憶をなくしてしまい、自分がサイバーパンクであることを忘れてしまったので、金をかせぐために映画俳優になった。キアヌは「ビルとテッドの地獄旅行」とゆう映画で主演をやり有名になった。これはビルとテッドが地獄に行く・・・・そうゆう映画だ。これはかなり面白い映画で、こんなはっちゃけた映画にすすんで出た以上、キアヌリーブスという男が真の男である事を証明する出発点であるといえる。さらにキアヌが日本でもすごい人気が出たのは「スピード」だ。これはテーマ曲がロックでかっこよかったのと、極限シチュエーションをうまくアクション映画にしていて面白いビッグバジェットの映画だった。このときキアヌはまだ自分の正体がサイバーパンクであることを隠していた。忘れていたのかもしれない。奴が真のサイバーパンクになったのは「JM」だ。「JM」はニューロマンサーを書いたウイリアムギブソンの記憶屋ジョニイを原作とする映画で、しかもたけしが出る。もっというと、ビートたけしもサイバーパンクなので、この「JM」という映画が、サイバーパンク史・キアヌ・たけしの三者の運命にいかに重大な影響をおよぼしたかわかるだろう。

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サイバーパンクにはいくつかの重要な要素がある。肉とケチャップをパンで挟めばハンバーガーができるように、コーンと化学メキシコがあればドリトスができるように、簡単にサイバーパンク映画を作れる方程式があることをおれは発見している。それがこれだ。

・たけし(なるべくビートたけし)
・キアヌリーブス
・しゃべるイルカ

サイバーパンク映画には特にこれらが重要で、多ければ多いほど簡単にサイバーパンク映画をつくれる。つまり「JM」は上の3要素がそろった奇跡的な映画だった。キアヌリーブスが変な装置を頭につけて歯を食いしばり、鼻血を流すだけで、サイバーパンク映画が完成する・・・・・そうゆう完璧な方程式が、この映画によって世界で最初に発見された。

そこに目をつけたのがエージェントスミスとウォシャウスキー兄弟だ。そして「JM」の数年後・・・・・・記念碑的な作品が登場する。「マトリックス」だ。これはネットワークに接続した人間がサイバー空間でカラテしてヒットミーヒットミーする映画で、キアヌが仮想現実空間にジャック・インしてモーフィアスと道場でヒットミーヒットミーする時点で完全にサイバーパンクといえた。この映画でキアヌは真の男であるNEOとして覚醒し、すごいカラテで悪いやつらと戦った。

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その後、キアヌはしばらく足取りがつかめなくなる。やつは引き続き活動はしていたがサイバーパンクはしておらず、ビッグバジェット作品に出てくることもあまりなかった。アートっぽいのとかインディーズっぽいのに不穏なおっさんとしてよく見かけるようになった。自分の見る世界が世界と信じて疑わない軽率な連中は、キアヌがどっか行ったとかホームレスになったとか言っていた。おれもよく知らない。しかしキアヌは再び戻って来た・・・・犬を殺されたから殺し屋が復讐するアクション映画「ジョン・ウィック」によって。はっきりいってこれは相当にサイバーパンクだった。何故ならキアヌが出ているし、ナイトクラブのシーンは紫色のライトで彩られており、80sのC.O.O.L.N.E.S.Sがばくはつしそうなくらい込められていたからだ。紫色の照明とかでプールが光っていて、キアヌが銃を撃ち、カンフーする・・・そうなればほとんどサイバーパンクだろう。DRIVEとかブラックレインとかの精神的サイバーパンクの類だ。ジョンウィックはローバジェットだったがシンプルで面白かったのですごいヒットし、2が作られ、3も作られた。そして・・・・サイバーパンク2077があらわれた。

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おまえは今すぐキアヌを見てこい

キアヌこそは真の男であり、生けるサイバーパンクだ。こんなすごい奴は、おれが今まで出会ったなかだとほとんどいない。おれはキアヌやキアヌ映画やサイバーパンクが好きだ。そんなキアヌの最新サイバーパンクコンテンツをリアルタイムで楽しめるのだ。そうゆう信じられない時代におまえはキアヌと生きている。100年後のやつからしたらめちゃくちゃ羨ましいことだ。おまえはその凄さを全然わかっていない。

はるか遠い未来・・・・・・・・宗教とかも荒廃して人類にはスターウォーズしかなくなり、さすがにちょっと人類が困った時、ブルースリーこそがカンフー映画だったように、キアヌこそがサイバーパンク映画だったことがわかり、歴史の教科書や聖書にのるだろう・・・・・・。だがその時はもうおそい・・・・・リアヌタイムのキアヌを楽しめないからだ。

だから今このときのキアヌをおまえは噛みしめるべきだ。今すぐにだ。しかも今回のE3トレーラーで、キアヌはステージ上で「サイバーパンク・・・サイバーパンク」と連呼して、楽しそうにしていた。あいつ自身が、ついに己の運命を悟り、サイバーパンクとなることをうけいれた、そうゆう記念碑的な瞬間だったといえよう。キアヌが現れると現実世界とサイバーパンク世界の境界線はなくなる。サイバーパンクに覚醒したキアヌの力はついにその領域にまで達しており、無邪気に飛び跳ねたりするだけで、その辺り一帯がサイバーパンクに塗り替えられる。おまえはいますぐE3のキアヌトレーラーをみて、サイバーパンク2077のことを調べてこい。いますぐだ。

(逆噴射聡一郎)


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