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第1回逆噴射小説大賞:結果発表


お待たせいたしました。Coronaを奪い合い400文字でしのぎを削る「逆噴射小説大賞」、その最終結果を発表いたします!

上記の記事が、第一次&第二次選考の様子です。今回の最終選考にあたり、選考基準の前提はこのようになっています。

1:「スキ」の数は選考に影響を与えていない。
2:応募者が投稿した作品の数は選考に影響を与えていない。
3:一人の応募者につき複数作品が第二次選考に残っているものもあるが、今回の最終選考にあたっては、各応募者について、選考陣が最も良いと感じた1作品をもとに選考している。

※ 選考通過者を選んだうえで、複数作品がある場合はあらためて振り返り、その応募者の他の作品へのコメントをつけている場合があります。繰り返しますが、選考の段階では、応募数の多寡は評価に関係しません。

それでは早速行ってみましょう! 各作品には逆噴射聡一郎先生のコメントが付されています!



◆大賞作品発表◆



◆「サグは二度死ぬ」ishiika78◆


逆噴射聡一郎先生のコメント:今回は満場一致でこの作品がCORONAを勝ち取ることとなった。他にも同じ作者の作品として「スモーク・ウィード・エブリデイ」などが最終選考に残った。どちらもまず抜群にテンポがよく、軽妙で、文体は乾いており、読んでいて心地よいとゆう特徴がある。もしこれが紙に印刷された本だったら、おれはつぎつぎページをめくっていただろう。そもそもの語り口が面白いことは、パルプにとって何よりも重要だ。また、どちらも400文字の中で2人のキャラの掛け合いが必ず用意されており、そのセリフもとおりいっぺんではなく、ひねりとユーモアが効いている。わざわざ書かなくてもいような当然のセリフは省略し、次へ次へ、とにかく400文字で物語をドライブさせようとしているのがよかった。また、内容もハッパを吸っていそうなくらい飛んでいるが、1行でどれだけ説明を簡潔に過不足なく入れるかなどに細心の注意が払われており、400文字の中で見所がおおい。たとえば、2pacとは誰なのかについて、本当に最低限のことしか書いていない。だが、これだけ書いてあれば2pacを知らない奴にも何者なのかはわかり充分だ。ここで4行使っていたらドライブ感は失われていただろう。おれはそう思う。そうゆう切り詰めだ。それでいて、全体としての文面は過剰に作り込まれすぎておらず、無造作に引き抜いた銃 -GUN- のような自然体やZENを感じさせる。読んでいて引き込まれる。ヒップ・ホップを知らない奴でも、ヒップ・ホップといえば有名な奴がGUNで撃たれて死んだりする事くらいは漠然と知っているだろうから題材としては適切だ。2pacは伝説的存在であり、殺された事実が提示される。それが生きていたとなれば大事件だ。あの2pacが生きていただと? しかもそれをまた殺さないといけないのか? いったいどうなる? そのような興味でいっぱいになる。つまり、題材の取り方それじたいによって冒頭400字という短い文章の外側に巨大な世界を繋げることで、情報量を高め、話の面白さを更に高めている。これは続きが読みたくて仕方ない。見事だ。おれは今回、文句なしにこいつにCORONAを全部やる。



◆最終選考に残った作品とコメンタリー◆

ここからは最終選考に残った作品を一個一個紹介していきます。なお、それぞれの作品の並び順は順不同です(上にあるほど大賞に近いという事はありません)。それではさっそく行ってみましょう!


逆噴射聡一郎先生のコメント:スラップスティックで快活な喜劇の匂いがし、続きを読みたいと思わせた。ミステリなのに最初からギミックを惜しげも無く、テンポよく開陳することで全体を圧縮しており、その圧縮感がドライブ感を生みだしている。またタイトルも良い出来だと思う。
逆噴射聡一郎先生のコメント:街ひとつが奇怪な狩場となった現代ダークファンタジーであり、食材として最も価値のあるやつがその街のラスボスであろう存在の市長というのが力強く、爆発するような物語の推進力を感じさせた。この生臭い街を舞台にどういうハック・アンド・スラッシュが繰り広げられるのか、わくわくさせられる。
逆噴射聡一郎先生のコメント:この手のテーマでよくあるのは「街に蔓延している怪物を駆除したり狩ったりする」とゆうものだが、この作品はキメラの救助や保護がテーマになっており、そのほんの少しのテーマのひねりや視点の変化をくわえることによって作品に奥行きと面白さがプラスされていると思った。
逆噴射聡一郎先生のコメント:おれははっきり言ってこのジュディ婆さんの生き生きとしたBAD ASSな語り口が好きだ。大賞争いでも実際かなり際どいところまで行ったと申しつたえておこう。U・S・Aなどを舞台にするとき、それっぽく外人の名前を出せばそれでU・S・Aになるなどという事は全然無く、そう甘くはない。しかし中には、さっきの2pacといいこのジュディ婆さんといい、うまくやっているものもあった。まるで映画をみているようだ。それはなぜか? それは作者の中でそれらの物語がR・E・A・Lだからだではないか。そうゆうのは400字のなかでも明確に完全に伝わる。文章や、キャラのセリフの端々でだ。あとそもそも読んでて面白い。
逆噴射聡一郎先生のコメント:ファンタジーの魅力がぞんぶんに詰まった作品。一語一句に書き手の細やかな現実認識と感覚が漲っており、緊張感があった。つまり文章そのものに力がある。それはREALということであり、一朝一夕では身につかない生きる力そのものである。この異世界、異文化について、この粛々とした語り口で、情け容赦ない視点で語り尽くしてくれそうな信頼感とP・O・W・E・Rを感じられ、ぞくぞくとした。
逆噴射聡一郎先生のコメント:タイトルの良さは全作品でもトップクラス。独特の語り口のクセが面白く、読んでいて楽しい。ただこの小説大賞においては、主題がビリーザキッドである(おそらく)ということを謎めかさず、冒頭のうちにドンと明言してしまっても、その魅力はへらず、むしろ話が早くてドライブ感が生み出された気もする。全体としては、まず単純にこの続きを読んでみたいと思わせる作品になっていると思った。
逆噴射聡一郎先生のコメント:言語が主人公という、それだけ聞くとかなり400文字でやるには無理があるワンアイディア勝負になりがちな変化球だが、イロモノにならない確かなパルプがそこにあった。全体的にテクニカルな感じが強いが、キャラづくりも面白く、スピーディでテンポのよい語り口なので、次を読みたいと思わせた。
逆噴射聡一郎先生のコメント:テンポがよく、読んでいて小気味よかったし、夢のパワーとでもいうべきエンタテインメントがはちきれそうになっていた。とくに会話がいい。女子高生が汚い言葉で命の軽さをやり取りする。これによって話にドライブ感がうまれ、汚い言葉でやりあっているだけで面白く、そうゆう快感があった。「仁義なき戦い」とかの面白い点をこいつは肌でわかっていると思わされたし、それを女子高生がやっているので異常な世界であることも一発でわかったので、この学校とゆう空間が戦闘舞台としてかっちりと立ち上がって来た。女子高生ものはたくさんきたがこれはシンプルに面白さがドライブしており頭一つ抜けていた。
逆噴射聡一郎先生のコメント:とにかくこいつはこうゆうものが好きなのだという事が伝わってきた。じつは秀吉が生きていた、とゆう発想自体は他にもあるかもしれないが、語り口に地力があり読ませた。実際ここから色んなドラマが生まれていくだろうと想像できたし、装飾過多な文章でありながらテンポが損なわれておらず、良さを感じた。こうゆう古典的なテーマは結局、弁士のようなもので、語り手に魅力があるかにつきる。おれはこれが本当に1個の話として書き上げられるのかどうかはわからない(たぶんめちゃくちゃ困難なことになるであろう)。だが、少なくともこの400字の時点では強い期待を持たせた。全部読んでみたい。
逆噴射聡一郎先生のコメント:はっきりいってこの作者はすでにそうとう高いレベルのガンスリンガーであり、他の作品もぜんたいてきに粒ぞろいで最終選考までに3つほど残っており、確信に満ちた文章からは真の男本来の空気がたちのぼってくる。これ以外にも「アポカリプス・インターネット2199」などブラックジョークの利いた作品が面白かったし、「アリシア・スノウが死ぬまでの48時間」などもツボを押さえたパルプらしいパルプとなっている。ただ、理性的で構成力が高い反面、400文字できれいにまとまりすぎている作品も多く、ショートショート的に閉じてしまっているものもあったので、今回の特殊なレギュレーションの大賞受賞への決め手としては欠けていた。もっと粗々しい野獣のようなパルプの勢いが、どれかの作品にあとほんのひとつまみ入っていれば、CORONAだったかもしれない。
逆噴射聡一郎先生のコメント:イスパニアとか帆船とかの目の付け所が鮮やかであり、かとおもえば歴史ものではなく、さらっとSF設定を紛れ込ませており、しかもそれを過剰にアピールせず、クールな顔つきで「それがなにか? この世界では普通ですよ?」とでも言いそうな感じで、自信をもって送り出している。それにより文章の格調が高く、なおかつ説明に時間を割かずどんどん話が進んで行く感じがよかったので、続きを読んでみたいと思わせた。これ以外にも「水没世界の蒼い鯨」という作品のアトモスフィアがよかった。
逆噴射聡一郎先生のコメント:変化球を投げてくる作品が多い中で、この作品はその変化球を投げただけで終わりにせず、そのままこのスタイルで続きが続いていくと面白いであろうと感じさせた。ナメくさった真似をしたやつを真正面から殴り返すとゆう話もレべリオンを感じさせおれは好きだ。
逆噴射聡一郎先生のコメント:ビジュアルに訴える確かな文章のパワがあり、会話で話がドライブしないでも、迫力とイマジネンションによって読ませた。現代版の怪奇幻想小説といったふぜいで、ふぜいがある。同じ作者による「食人戦記」も強い伝奇感があり、続きを読みたい気持ちにさせた。
逆噴射聡一郎先生のコメント:400字でも現実と違う世界を息遣いゆたかに地に足をつけて書くことができることは完全に証明されている。脳味噌の軽そうなやつが主人公の語り手なので、一瞬「投げやりなとっちらかった小説か?」と思いかけるが、ガジェット群が硬派であり、すぐにそうではないとわかり、最終的に主人公のあほさも世界観の構成要素のひとつとして回収されている。この応募者の作品は他のものも見たがどれもこの応募者の独自性があり、こいつにしかないSENSUを感じさせた。
逆噴射聡一郎先生のコメント:満載された脳味噌の迫力が強く、凄みを感じさせた。「臭い」を感じさせてくれる作品は稀だが、これはそのひとつだった。一個の完結したホラーストーリーとして一通り読んでみたいと思えた。非常にオーソドックスで古典的なパルプ、怪奇幻想の風味が強く、この応募者の他の作品はその趣味に入り込みすぎているものが多かったが、この作品については古臭さを感じさせないR・E・A・Lな迫力があったのがよかった。
逆噴射聡一郎先生のコメント:黙示録的な虚無感があり、あまり見ないテーマ(おそらく2000分の1より小さい)という点でまず目を引く。わかりやすくテンポのよい状況説明、サクサクと進める描写と会話、そしに対して引っ掛かりを残す後半部分の緩急のバランスが良いと感じた。単純に続きが気になる。


最終選考一歩手前まで残った作品:


逆噴射聡一郎先生のコメント:ロードムービーのような独特のアトモスフィアがよかった。理由はわからないがなんとなく続きが気になってしまう魅力がある。文体であろうか。次点となったが、なにか後ろ髪ひかれるものがあったのだ。
逆噴射聡一郎先生のコメント:雷をおとす情景が面白かった。世界を俯瞰させるいい画だ。また単純に、2000個もパルプを読んでいると他と大きく違う文体、テイストというのは目を引く。文に破綻が無く印象的な画がひとつあるので、良いものだと感じ、この男の目的やバックグラウンドに興味がわいた。
逆噴射聡一郎先生のコメント:映画のワンシーンのような工夫がきいている。実際に巻き戻しの情景がこの文章から頭に喚起された。しかし、そのアイデアの提示ひとつでまとまりすぎていると思ったので、最終選考にはのこらなかった。
逆噴射聡一郎先生のコメント:ぬいぐるみの感じを想像するとギャップが良く、このままのノリで一本書き上げたら確かに面白そうだと思った。ぬいぐるみが極限の戦いをやっていく様子には興味がある。タイトルが弱いのと、やや小説というよりは予告編のような感じになっていたので、もう少し小説よりだと最終選考に残っていたかもしれない。
逆噴射聡一郎先生のコメント:時代物はこれ以外にもいくつか目を引いたものがあった。この作品は、文章の歯切れの良さとテンポ、そして独特のサイケデリック感がよいとおもった。ところどころ異常な現象が起こっており、なにかキマッた感じがあり、スルーできない勢いを与えている。この感じでもっと突き詰めると相当面白いとおもった。
逆噴射聡一郎先生のコメント:独特のダーティな感じがよく、バランス感覚の良さを感じる。このアール・ピー・ジー世界で汚いならず者たちの喜怒哀楽をREALに書いていくことができるならば面白くなる。
逆噴射聡一郎先生のコメント:山道と霧の空気感があり、密室劇みたいなテーマ設定とダークSOURUみたいな暗い騎士どもが両立していて、魅力の一端をかんじた。書き上げてみるとよいだろう。
逆噴射聡一郎先生のコメント:盆栽、飛車型、ミストルテイン、エルフ、ガジェット情報が過剰であるが、投げやりな感じには決してなっていないので読ませた。このまま書き上げると最終的にはバランスが取れるかもしれない。


以上で大賞&入選作品群の紹介とコメンタリを終了いたします。全作品に1個1個目を通して行った逆噴射聡一郎先生、および審査員の皆さん、お疲れ様でした! そしてこのイベントに参加してくれた皆さんへ、ありがとうございました!


選考に際しての雑感

選考に関して審査員の間で交わされた言葉などをここにメモ的にまとめておきます。「なんであの作品が選考外なんだろう?」と疑問におもった方は、ぜひ目を通してみてください。

タイトルは大事:あまり奇をてらい過ぎず、なおかつ内容に興味を持たせる過不足ないタイトルが理想である。究極をいうと、そのタイトルで書店に並べられるか? という緊張感を持つ必要がある。タイトルは作品の看板であり、もっというと、並んだ選考通過作品のタイトル群は今回の逆噴射小説大賞の看板でもあるから、選考する者も慎重に吟味する。「タイトルが惜しい」という理由で最終選考に残らなかった作品は実際いくつかあった。

・きれいにまとめすぎない:「これは面白いが、ここに書かれた内容で既に完結してしまっていないか?」「このアイデアは面白いが、そこから先の話に繋がっていきそうか?」という判断は、二次選考の時点でも行っていたが、さらに慎重に考えた。400字内で閉じていなくても、「展開が予想でき、予想の範囲内で終わってしまいそうだ」と思われる作品も、やはり最終選考には残りにくかった。逆に言えば、落選となったものの中には、400文字ショートショート大賞であれば最終選考に残っていたであろう作品はいくつも存在する。しかし今回は、ワン・アイデアの巧みなひねりや小作品としてのまとまりよりもむしろ、その先に広がる「続きの読みたさ」が重視された。あくまでもこれは、逆噴射小説大賞だからいえることだ。

・ルサンチマンにとらわれ過ぎない:世の中や世間をクソだと感じる怒りのパワーは、時として創作のエネルギー源にもなるが、その発露には注意が必要だ。エンタテインメントに適切に落とし込まれないと、読者が読んでいて単に苦しいものになる。パルプはエンタテインメントであるので、この観点は重要だ。過剰な暴力表現やゴア、攻撃性、憎悪の表現は、ときとしてアッパーなハイテンションを得られるが、意識して手綱を握っておかないと、たんなる露悪やニヒリズムに終わってしまう危険がつねにある。

・R・E・A・Lさ:これに関しては、パルプ小説講座13章に詳しい。

・文章力ももちろん大事:R・E・A・Lを文章に落とし込むには文の質感が要求される。それを裏付けるのは文章力そのものである。基礎的な文章力の確かさは、書き手の夢、瞬発力、勢いのパワーを読者に届けるための重要なレールである。文章力がおぼつかないと、情熱は届ける途中でボロボロと空中分解し、スポイルされてしまう。主語述語、てにをは、そういった基礎文章力は、(後から敢えて崩すとしても)一度は真剣に向き合う必要が絶対にある。適切に崩すためにはまず相応の文章力が必要なのだ。Practise Everyday.....


未来へ

いかがだったでしょうか。逆噴射小説大賞は通常の小説大賞とは根本から異なるかなりピーキーなレギュレーションなので、いわゆる名作の冒頭400文字をそのまま持ってきてもインパクトが出るとは限らないし、逆にこのレギュレーションに特化しすぎても小説として本当に面白くかつ広い層に楽しまれるものになるかどうかは、全くの別物です。審査自体も、逆噴射聡一郎先生のその時の気分で選ばれたものであり、あまり重く捉えすぎないでいただければと思います。

念のため、第二次選考でのコメントをここに再掲しておきます。

今回の選考で選ばれなかった方へ

コンテストの形式をとっている以上、やはりどうしても「選ばれた作品」と「選ばれなかった作品」は出てきてしまいます。特に今回はファンイベントではなく、CORONAという黄金を奪い合う「コンテスト」であり、中には小説家を目指す人も多いでしょうから、この結果を重く受け取ってしまう人もいるかもしれませんので、あらかじめて書いておきたいと思います。

エントリー作品収集マガジンを見ていただければわかる通り、驚くほど幅広いジャンルの、多種多様な作品群が集まりました。パルプには無限の可能性があり、ほぼ全てのジャンルを内包しうるタフさがあることの証明と言えます。しかし正直に言ってしまうと、審査員である我々が、その全てのジャンルを守備範囲としてカバーしているかどうかは、また別の話です。当然ながら、ダイハードテイルズのカラーだけがパルプの全てではありません。パルプの中でも、我々は我々の独自のカラーとカルチャーを持っています。また、コンテストというのは、半分、運もあります。審査員のバイオリズムも毎日同じではありません。たまたま何らかの理由で、選ばれるべきだった作品が電子的なエラーで表示されず、選考に含まれなかったなどということさえ起こりうるかもしれません。

要するに、どんな規模のコンテストもそうですが、それは人生のゴールインでも世界の終わりでもないのです。たとえどこかで新人賞を取ってデビューが確定したとしても、創作はそこから先も一生続いていきます。毎日プラクティスなのです。なので、こういった賞への応募活動に参加するにあたっては、選ばれなかった事を理由に自らのモチベーションを減退させるべきではありませんし、納得がいかないからと運営サイドに掛け合おうとしたり執着してはいけません(そんなことをしている暇があるならとっとと次の作品を書くべきです。どんなステータスのクリエイターであれ、結局最後は自分自身との戦いであり、外部の力に期待しすぎてもいいことはありません)。今回だめだったら単に気持ちを切り替えて次にいけばいいだけの事です。

特に、逆噴射小説大賞は冒頭の書き出しを競うかなり尖ったコンテストです。仮にそれが賞を得られなくても、そのまま書き続けていった結果、一個の作品としてアッと驚く内容に仕上がる可能性も当然あります。今回二次選考に通らなかった作品も、ぜひ、他の発表の場で公開してみてください。どれがそうだ、というのは特に明言しませんが、今回選考突破作に含まれなかった作品のうち「この作品、最後まで仕上げてうち以外のところに出せば、いいところまで行くはずだな」と思われた作品も少なくありません。

また逆噴射小説大賞は、大賞を受賞してもコロナと栄誉がもらえるだけで、我々ダイハードテイルズ側は一切出版などの権利を主張しないという稀有なコンテストです。受賞しなかった応募作についても同じです。あなたが書いた作品はあなた自身のものです。ですから、書いていてあなたが手応えを感じた作品は、ぜひ仕上げて、その作品が最も向いていると思われる場に投稿してみていただきたいと思います(もちろん #逆噴射プラクティス への投稿も引き続き歓迎です)。

以上のようなことを踏まえつつも、我々ダイハードテイルズとしては、たくさんのパワー溢れる作品や周辺の盛り上がりムーブメントに触れることができ、本当に楽しい3ヶ月間でした。深く感謝いたします。また、この記事は一定期間後にマガジンにアーカイブされますが、これらのイベントはDHT-MAGやDAYS OF MEXICOの収益から運営されています。みなさんの購読が増えれば、より多彩なイベントを定期的に開催できるようになるでしょう。ぜひドネートと支援をよろしくお願いいたします!

また、この小説大賞に集まったものすごいパワーは、この1回限りにするのはあまりにももったいなく、ぜひまた集うべきだと考えましたので、2019年における第2回の開催をここに予告させていただきます。

まとめとしては、このイベントを「生まれ出なかったかもしれなかった物語を書くきっかけ」にしていただければ、ダイハードテイルズ一同、これに勝る喜びはありません。実際、既に、自身の応募作品の「続く」の先を書いていっている方々を散見できます。是非完成させて、世に送り出してください!

ダイハードテイルズ出版局

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