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【日報】情報処理学会誌にMidjourney関連のレポートを寄稿しました(杉ライカ)

ニンジャスレイヤーでMidjourneyを活用していたところ、さまざまなネットメディアに取り上げてもらいましたが、その関係もあって「情報処理」の編集部員さんから寄稿の依頼をいただきました。

学会誌ということもあり、なるべくクリエイション分野やコンテンツの専門用語などを使わず、平易にわかりやすく書いてみたので、ざっくり「小説と画像生成AIの相性」などについて興味のある方はぜひ読んでみていただければと思います。普段と違う語り口で、違う読者層に向けて書くというのは、いい刺激になりました。ありがとうございます。


AIアート関係は今まさに黎明期というか過渡期という段階なので、主に権利関係でいろいろゴタゴタしているところもあるようですが、どんなテクノロジーでも悪意のある使い方をすれば悪い結果が出るのは当然のことなので、研究者の方にはあんまりネットのゴタゴタを過剰摂取して欲しくないというか、ちゃんと狙い通りに機能している実例があるよというのを伝えたいなというのもありました。

プロの研究者の方というのは、世間がどう言っていようとも「これは絶対必要だからやる」というマインドで動ける方が多いと思うのですが、それでもやっぱり「誰も喜ばないんなら、こんな研究して意味あるのかな?」という感じで、これから学ぼうとしている人とか、プロになる前の人たちが理不尽に減ったりしちゃうと、良くないなと思うわけです。

研究というのは勿論、おカネが回らないと仕方ない部分もありますが、それに加えてモチベの影響もやっぱりあるだろうから「何かの役に立っているのだなあ」というのを伝えられるのは、良いことなんじゃないかなと思います。AIとかITの研究者ってのは、映画の悪の組織にあるような北米の地下秘密基地に1人だけ座ってて顔が黒塗りになってメガネだけ光ってる……みたいなレア存在じゃなくって、SNSやってたら普通にすぐ隣にいると思います。

まして自分たちはずっとテクノロジーに助けてもらってきているわけで、こういう時にこそ「楽しく使わせてもらってます、ありがとうね!」「こんなに役立ってるよ!」というのを伝えたかったというのも大きいですね。それが率直な感想です。


最後に、こうした文化的な、半ばボランティア的な、他所行きのテキストをしっかり執筆する時間が取れるのは、各種メンバーシップなどでサポートしてくれている読者の皆さんのおかげでもあります。

その分、ほんの少しコンテンツのアウトプットを犠牲にしなくてはいけないのですが、ニンジャスレイヤー/ダイハードテイルズのコミュニティの活動記録として学会誌に残るのは良いことかなと思い、執筆しました(AIと通常のイラストがここまで平和に共存しているコミュニティは現時点ではかなり稀有な存在と思いますので、それも含めて知ってほしいなと思いました)。

というわけで、いつもメンバーシップなどを購読してくれている皆さん、ありがとうございます。

(杉ライカ)

Photo thanks: https://unsplash.com/ja/@kevinmueller

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