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特別編:忍者ブリンガー刃鉄HAGANE 第4話【殺伐】

◇目次

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【忍者ブリンガー刃鉄HAGANE】
第4話 殺伐


「戦士よ。放心している暇はないぞ」

 頭上からの声に、フジオは我に返る。警戒する彼のもとへ、光に包まれた翼持つ姿が、ゆっくりと降りてきた。「汝の右手に、銀の力石が顕現した。これ即ち、対となる金の力石の現世出現を示すものなり」「お前は!?」

「我が名は、こども天狗」

「こども天狗……!」フジオはこめかみを押さえた。ドクン。ドクン。痛みを伴い、かつてのイクサの記憶が蘇る。光りに包まれた姿は、彼が記憶する超自然的美少年の姿に結実した!「お前は……藤木戸ケンジの忍者ブレイカーを真の力の覚醒へと導くとともに風魔次元の極限状況において瀬戸内さんの命を繋いでみせた超自然存在であるところのこども天狗が、なぜ今この時……!」

「然り。つまり差し迫った時であるといえるぞ、片倉フジオよ。お前に直接の薫陶を授けた事はなかったが、ふむ……」子供天狗は髪をいじり、現世状況を判断した。「では藤木戸ケンジはここにおらぬか」「ぼくでは不足か?」フジオはややムッとしながら言った。

「彼はイクサを離れ学業に邁進している。このぼくにしても、敵が何なのかすら、いまだわからぬままに戦っているというのに……待て、こども天狗。先程、金の力石の現世出現と言ったか」「然り」こども天狗は頷いた。そして刃鉄ブレーサーを示した。「お前の腕に埋め込まれし銀の力石は、いわば太陽に対する月、光に対する影」

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