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20200808_8月に入ったぞ、真・女神転生の攻略本が好きだったこと、お蔵出し小説:狂い人の散文詩、など(杉雑記)


8月に入った!暑い!でも湿気がないのでありがたい!湿気やめてほしい!

SF/SFCの頃のゲーム攻略本が好きだった

前回のレディオ放送で「ニンジャスレイヤーTRPGはゲームをしない人が読んでも楽しい。持っていないゲームの攻略本を読んでも面白いのと同じ理屈です。だから読まないともったいないくらい面白いぞ!」といった感じのトークをしましたが、放送中には自分の中でのフェイバリットタイトルをパッと出せなかったので、記事にしてみます。

自分の中のそうした原体験のひとつとして最強なのが、ATLUS社から出ていたSFCの「真・女神転生」1と2の攻略本です。これは確かどっちも2冊組になっていて、攻略のデータやマップが載ってるやつと、悪魔事典みたいなやつに分かれていました。後者は当時中学生の自分にめちゃくちゃ衝撃的だった金子一馬氏の悪魔イラストが解説つきで載ってるやつでした。攻略データも背景資料もそれぞれ物凄い力の入りようだったんですね。ちなみに女神転生シリーズはFCの頃から大好きで、自分が生まれて初めて「サイバネ」という言葉に興味を持って「かっこいい!」と思ったのが、女神転生の2です。主人公が序盤でいきなり片腕を失っちゃって(結構衝撃でした)、銀座のサイバネ医者みたいなのにサイバネ腕をつけてもらうんですね。この辺が自分の中のサイバーパンク原体験かもしれません。あと当時あまり人気がなかったとは思うんですが、魔神転生というシミュレーションゲームのシリーズも好きでした。

他に中学の頃に大好きだったのが「ファイプロ(ファイアープロレスリング)」シリーズなんですけど、そのSFC版の攻略本もまた面白くて好きでした。ファイプロって正式な本人承諾とか取ってないので、ファミスタみたいに全部キャラ名がもじってあるんですけど、攻略本の各キャラ紹介ページだとそんなの気にせず「これは〇〇というレスラーを元にしたキャラで〜」みたいに始まって、その実在レスラーのこととか技とかが普通に書いてあるんですね。その奥にある参照先の膨大な情報量が、ガッとこう、ほの見えるわけです。これは「真・女神転生」の悪魔事典の後ろにある史実とか神話とか伝承みたいな膨大な参照先の情報量が見えたときの興奮……みたいなのと完全に同じで、しかもこれらはファミコンの攻略本なので肩肘張らず、めちゃくちゃ平易に、最低限の文章量で書かれてるんですよ。そこが素晴らしいなと思いますね。実際そこからプロレスに興味を持ちましたし、当時は全日がめちゃくちゃ熱くって、三沢小橋vs川田田上みたいなカードが毎週のように深夜TVで観れたやばい時代でしたね。

さて、これらは実際ゲームソフト自体を持っていたので、上の「持ってないゲームの攻略本を読んでも面白い」には当てはまらないんですが……。なのでファミコン時代に遡らないといけない。それ以前のものだと、やはり小学生時代に読んだ、徳間書店系や双葉社系の薄いやつや、ケイブンシャ系のなんか厚めのやつですね。生まれて初めて買った攻略本がケイブンシャの「ドルアーガの塔」でした。当時小学生だしインターネットもないんですよ。あんなのエスパーでもない限りノーヒントで宝箱出せるわけないじゃないですか。で、「ドルアーガの塔」の攻略本を読みまくって、そこにコラムとして海外のファンタジーロールプレイングのこととかD&Dとかのことも書いてあって、「面白いな〜」みたいになってました。そこから少しして「あれ、もしかして持ってないゲームのやつでも攻略本買えばプレイした気分になれるのでは?」と気づくわけです。エアプレイゲーマーの誕生です。

もちろん読むだけじゃなくてゲームも色々やってましたが……小学生の頃はバブル景気の残り香のせいか、やっぱりファミコンとかスーファミのカートリッジってめちゃくちゃ高くって、小学生は攻略本を買って耐え忍ばないといけない時代だったのですね。でもそれによって、攻略本を読む楽しみが見つかったので、それはそれで良かったな、という感じです。



久々にお蔵出し小説です

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