🔰ネオサイタマ炎上から読み始めるニンジャスレイヤー第１部ガイド（第１回）

2024年8月14日 16:10

この記事では、ゲーム「ニンジャスレイヤー　ネオサイタマ炎上」からニンジャスレイヤーに興味を持った人向けに、原作入門エピソードを紹介していきます。

🍣v1.03パッチでSteam版もSwitch版も快適動作になりました🍣

🔰そもそもゲーム「ネオサイタマ炎上」って？

それは2024年7月24日にSteamとSwitchで同時発売されたインディーズゲームです。パブリッシャーはKADOKAWA Game Linkage、開発はSkelton Crew Studioです。AREA4643と異なり開発には加わっていませんが、ダイハードテイルズもムービーシーンの重点監修などを行っています！

このゲームは、小説「ニンジャスレイヤー」の無印コミカライズ版の第１部イメージをベースに作られています。敵ニンジャのデザイン、モーション、ステージ背景などもコミック版の要素を踏襲しており、たくさんの原作リスペクトが籠められています。

この記事では「ニンジャスレイヤー　ネオサイタマ炎上」から原作に興味を持った人のために、それぞれのステージのベースとなっているエピソードを紹介していきます。既にニンジャスレイヤーに詳しいヘッズも、この機会に読み直してみると「ここは原作再現だったのか、細かいな！」「ここはゲームオリジナルだったのか！」など、たくさんの発見があるかもしれません！

「今回はヒツジくんにエピソード紹介をしてもらおうかしら」
**「まかせてよ、おねえさん！　僕は第１部のエピソードにかなり詳しいんだ！」**

アーソン＆クラウドバスター・ステージ

　→【マシン・オブ・ヴェンジェンス】

末端ニンジャを次々と殺してゆくニンジャスレイヤーに対し、ソウカイ・シンジケートはオムラ・インダストリ社の協力を要請し、市街戦闘用ツェッペリンと重サイバネニンジャを差し向けた。ネオサイタマ闇社会のヤクザ・ヒエラルキー食物連鎖と、ニンジャの恐ろしさがわかる入門エピソード。カトン・ジツの使い手「アーソン」、オムラ・インダストリの放つ飛行ニンジャ「クラウドバスター」が登場する。ゲームでは２つ別々のステージになっているが、エピソードでは前半と後半でそれぞれ別のニンジャと戦うリッチな構成だ。もともと「ここから読み始める人向けに」執筆されたエピソードの一つであり、とても読みやすいエピソード。

ヒツジくんが評価するエピソードパワー：
　サツバツ・ノワール度：★★☆☆☆（痛快さが重点だよ）
　治安が終わっている度：★★★☆☆（まあまあかな）
　世界観がよくわかる度：★★★★☆（暴力食物連鎖がわかるよ）
　ニューロンに優しい度：★★★☆☆（なんで運転手？）
　ニンジャバトルの割合：★★★★☆（この尺で２連続バトルはスゴイ！）

クラウドバスターは実はすごく強いニンジャなんだよ（ヒツジくん）

アイアンヴァイス・ステージ

　→【キルゾーン・スモトリ】

次のおすすめは【キルゾーン・スモトリ】。エピソードの舞台は、廃商業施設に作られた殺戮遊戯場「キルゾーン・スモトリ」。そこで大きなイカを焼いたりバイオスモトリを狩り殺したりして余暇を過していたカチグミ・サラリマンの２人は、迂闊にも立入禁止区域へと足を踏み入れ……ソウカイヤのニンジャ「アイアンヴァイス」と遭遇する！　原作者が「サツバツ・ノワール・スタイル」と呼ぶ、暗黒サイバーパンクのアナーキーなテイストが感じられる短編エピソードだ。

ヒツジくんが評価するエピソードパワー：
　サツバツ・ノワール度：★★★★★（暗黒サイバーパンクだね）
　治安が終わっている度：★★★★☆（終わってるね！）
　世界観がよくわかる度：★★★☆☆（まあまあかな）
　ニューロンに優しい度：★☆☆☆☆（なんで冷蔵庫？）
　ニンジャバトルの割合：★★★☆☆（ギュッと詰まってるよ）

アッパーにアレンジされたコケシマートBGMは必聴だよ（ヒツジくん）

ソニックブーム・ステージ

　→【ラスト・ガール・スタンディング】

これぞネオサイタマといった風情のネオン繁華街を駆け抜けるステージ。ボスはソニックカラテの使い手、ソニックブームだ。ある日突然ニンジャソウルに憑依された女子高生「ヤモト・コキ」は、ソウカイヤによるスカウト行為にさらされ、かけがえのない青春と日常を失ってゆく。彼女の運命は、そして同級生とのユウジョウは果たしてどうなるのか。ゲームではノロシを焚いてニンジャスレイヤーを誘き出しているかに見えたソニックブームであるが、実はヤモト・コキを追っており、その過程でクローンヤクザを呼び寄せて包囲網を作るためにノロシをあげていたのだ。

ヒツジくんが評価するエピソードパワー：
　サツバツ・ノワール度：★☆☆☆☆（ジュブナイルだからご安心）
　治安が終わっている度：★★☆☆☆（高校は割と平和だね）
　世界観がよくわかる度：★★★★☆（ソウル憑依の具体例がわかるよ）
　ニューロンに優しい度：★★★★☆（ヤモト主人公で脳に優しいね）
　ニンジャバトルの割合：★★★☆☆（名場面もたくさん）

落下穴とかが無いので、このステージから攻略するのもけっこうオススメだよ（ヒツジくん）

インターラプター・ステージ

　→【フィスト・フィルド・ウィズ・リグレット・アンド・オハギ】

ゲンドーソー＝センセイの忘れ形見ドラゴン・ユカノを探すフジキドは、地下浮浪者キャンプに流れ着く。そこで出会った深刻なオハギ中毒の男「サカキ・ワタナベ」の正体は、元ソウカイ・シックスゲイツ「インターラプター」であった。罪なきホームレスたちが無軌道ドロップアウト学生ギャング集団「ヒョットコ」の犠牲となる中、ニンジャスレイヤーとインターラプターはいかなる行動に出るのか……！

ヒツジくんが評価するエピソードパワー：
　サツバツ・ノワール度：★★★★☆（切ない話だよ）
　治安が終わっている度：★★★★☆（終わってるね！）
　世界観がよくわかる度：★★★☆☆（まあまあかな）
　ニューロンに優しい度：★★★☆☆（オハギ＝薬物だけわかればOK）
　ニンジャバトルの割合：★★★☆☆（濃密なカラテアクションが！）

壮大なステージ背景はディストピア・サイバーパンクの趣でスゴイ！（ヒツジくん）

🔰ニンジャスレイヤー誕生から詳しく知りたい！

ゲームのオープニングで、ニンジャスレイヤー誕生について簡単に触れられていましたね。実際の小説やコミックでも、ニンジャスレイヤーの正体やオリジンエピソードについては、第1話ではなく、ずっと後に明かされるものですから、これらのエピソードを最初に読む必要はありません。最初は「ニンジャスレイヤーとはニンジャを殺す者」「妻子の仇であるソウカイヤを滅ぼそうとしている」ことがわかれば、それだけで十分なのです（徐々にフジキドという人間を理解していく構成になっています）。また原作からして時系列はあえてバラバラの連作短編＋時系列シャッフル形式で、アクションゲーム同様「どこから読んでも楽しめる」作りになっているのです。

オリジンエピソードから読んでみたい

とはいえ、中には「時系列順に最初から読まないとなかなか頭に入ってこないよ！」「普通にオリジンエピソードから読みたいよ！」という方も多いでしょうから、ニンジャスレイヤーの誕生に関して知ることができるエピソードを紹介しておきます。それが【メリークリスマス・ネオサイタマ】と【ボーン・イン・レッド・ブラック】です。コミック版ではこれらが【メリークリスマス・ネオサイタマ】として１つのエピソードにまとめられています。