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ニンジャスレイヤーPLUS

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サイバーパンクニンジャ小説「ニンジャスレイヤー」の連載まとめに加えて、書下ろしのスピンオフエピソード、コメンタリー、資料集などがまとめられたマガジンです。PLUS系のメンバーシッ…
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PLUS目次(2024年11月2日更新)

🍣「ニンジャスレイヤーPLUS」は2022年8月からメンバーシップシステムに移行しました(従来の定期購読マガジンは9月移行徐々に更新停止となります)。PLUSは最新スピンオフや設定資料集の公開場所であり、2010年から続くTwitter無料連載支援のためのドネート窓口でもあります。 📡総合ニュース / 大きな更新まとめ◆AoM本編AoM本編はTwitter上で連載され、加筆修正版がnoteにまとめられています。連載ログや実況ログは三部作と同様、全てweb上に残り続けます。

忍偵ヌンチャック【第101話:2人がスシになっちゃった!?】

【アクセス・ディナイド・666】#3

2 ← 3 オノマチ係長は冷蔵庫を開け、追加のバリキドリンクを取り出した。長い夜になる。サラリマンは身体が資本だ。「やってやるよ……!」オノマチは呟いた。その背後で、アンダーテイカーは無表情にそのさまを見つめていた。オノマチは振り返った。「エ、アイエッ!? あ、飲まれますか? センセイも?」 「ノンアルコールではエーテルを高める役には立たない」アンダーテイカーは首を振った。「私はこれです」彼女は強力な缶チューハイ「極寒度シトラス」のプルタブを開け、ストローを挿し込んで、飲

【アクセス・ディナイド・666】#2

1 ← 2 その日の夜、オノマチ係長とホイスラーは休日で人気のないオフィスに居た。「とはいえ、こちらの入館証を身に着けてください」オノマチはホイスラーにカードを渡した。ホイスラーは頷く。首から下げているロザリオやオマモリ、数珠、アミュレットに、神秘的でない仲間が加わった。 「ああ。これらの品に、節操がないとお考えでしょうねえ」ホイスラーはにっこり微笑んだ。「わかります。しかし、神秘修練者は、究極、人の想いというものが結局は収斂するという観点から、ありがたいもの全てを採用す

ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0457【オッドジョブ】

「ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース」掲載のチャンピオンRED1月号は11月19日に発売! 実況イベントも!

最新15巻も大好評発売中!慈悲無し! 容赦無し! カラテあるのみ……! キョート共和国アンダーガイオンで、暗黒地下格闘トーナメント「シャドー・コン」が遂に幕を開ける!!「ニンジャスレイヤー キョート・ヘル・オン・アース 15 (チャンピオンREDコミックス) 」最新刊が好評発売中! 16巻も予約受付開始! シマッテコーゼ!

【アクセス・ディナイド・666】#1

1 オノマチ・ツルゴは曇った表情で三名の名前を入力し、推定死亡時刻を追記する。 「AM01:22……ぐらい、か……」ぶつぶつと呟きながら、監視カメラ映像を送ってゆく。灰色の、ザラザラとおぼつかない映像。複数のカメラを切り替えてゆく。地下サーバールームだ。  ここトクボ・ファイナンス本社ビルの地下2階は、地下駐車場めいて広大なフロア空間となっている。カメラが映すフロアには、四角い柱が等間隔に配置されている。シメナワが巻かれた柱……それら全てが、トクボ・ファイナンスを支える屋

ニンジャスレイヤーTCGサンプルデッキ紹介1「スゴイ・シツレイ! ウォーロック&バジリスクデッキ」

この記事では、ニンジャスレイヤー翻訳チームが実際に購入したブースターパックをもとに構築した「ニンジャスレイヤーTCG」のテーマデッキを紹介していきます。 ちなみにテーマデッキとは要するに、通常の「コンストラクテッド戦」の構築ルールに加えて、背景的な美しさとかキャラ縛りとかを入れたデッキのことです。単純な強さよりも、独自性や個人的な趣味とこだわり、そして満足度を追求した編成といえるでしょう。 デッキレシピ デッキの概要この「ムーホンがんばるぞデッキ」こと「スゴイ・シツレイ

🔰ニンジャスレイヤーTRPG体験ソロシナリオ第1話【ビギニング・オブ・ヤクザクエスト】

これは2024年10月にTwitter上で開催されたニンジャスレイヤーTRPGの体験ゲームソロシナリオをマガジン用に編集したものです。体験イベント用のため、ルールは通常のソロアドベンチャーシナリオよりもさらに簡易化されています。 🔰プレイに必要な知識楽しくプレイするためにこれ以上の知識は要らない(本当に要らない)。 はじめまして🎲<ドーモ、私は正六面体型浮遊ドロイドのモーターロクメンタイです。今日はいっしょにソロアドベンチャーTRPGで遊びましょう。ダイスを振って、ニンジ

インタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(77)

謎多き存在、ニンジャ。その生態や秘密の一端を解き明かすため、ニンジャスレイヤーの原作者であるボンド=サンとモーゼズ=サンにいろいろ質問してみるコーナー。そのPLUS版ができました! 時折開催されるnote上のアンケートを使って、読者の皆さんからおたよりを集め、その中からいくつかをチョイスして、毎月何個かずつ質問に答えて頂く予定です。 今回は主に2024年9月公開の質問転送ポータルからおたよりを採用しました(連載のタイミング的に)。アンケート内にHN表記のある方はそのまま記載

ニンジャスレイヤーレディオ:2024年11月3日

メンバーシップに加入すると全編(01:45:18)を視聴することができます。

ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0443【フローライト】

フローライト / Fluoriteザイバツのニンジャ。グランドマスター・パーガトリーの薫陶を受けた秘蔵の弟子であり、カラテのワザのみならず、腕飾りを流体金属化させて相手を拘束支配するコソク・ジツ等の搦手にも通じている。才気豊かであるが、高慢で陰険な言動が目立つ。

S5第7話【トレイス・オブ・ダークニンジャ】全セクション版

前話【ゼロ・トレラント・サンスイ】← 1 ネオサイタマ郊外北部にひろがる不毛の荒野は、暗黒メガコーポ諸企業が紛争を繰り広げる交戦可能域、通称「キルゾーン」として知られる。都市の選択と集中の結果、打ち捨てられ廃墟化した人口ゼロ地域だ。かつてここに存在した市街は絶えざる砲撃でほとんど更地と化し、ネオサイタマ摩天楼が遠くに霞む。  この地域では、ほぼ週極めのスケジュールで一対の企業が相互に軍隊を展開。激しい交戦を繰り広げている。文明の先端たるネオサイタマでしのぎを削る暗黒メガコ

【トレイス・オブ・ダークニンジャ】#12

11 ← 12「大将自らの推参、いたみいるぞ」サンドマンの肩の傷口から噴き出す血潮はやがて黄変し、砂そのものとなった。どれほどの負傷が残っているのか、あるいは、即座に完治してしまったのか、ダークニンジャには判然としない。「現世への招待、楽しんでもらえただろうか? ザイバツ・シャドーギルド!」 「貴様が生き延びたのは僥倖であった」ダークニンジャは言った。「貴様の主君たるオベロンは、我らザイバツ・シャドーギルドに侵略の矛先を向けたとき、首級となり果てる末路を蚊ほども想像してい