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ニンジャスレイヤーPLUS

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サイバーパンクニンジャ小説「ニンジャスレイヤー」の連載まとめに加えて、書下ろしのスピンオフエピソード、コメンタリー、資料集などがまとめられたマガジンです。PLUS系のメンバーシッ… もっと読む
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2019年6月の記事一覧

PLUS目次(2022年12月25日更新)

🍣「ニンジャスレイヤーPLUS」は2022年8月からメンバーシップシステムに移行しました(従来の定期購読マガジンは9月移行徐々に更新停止となります)。PLUSは最新スピンオフや設定資料集の公開場所であり、2010年から続くTwitter無料連載支援のためのドネート窓口でもあります。 📡ニュース / 更新まとめ ◆AoM本編AoM本編はTwitter上で連載され、加筆修正版がnoteにまとめられています。連載ログや実況ログは三部作と同様、全てweb上に残り続けます。 3部

【マシン・オブ・ヴェンジェンス】

この小説はTwitter連載時のログをそのままアーカイブしたものであり、誤字脱字などの修正は基本的に行っていません。このエピソードの加筆修正版は、物理書籍「ネオサイタマ炎上」第4巻に収録されています。 <<< 全話リストへ戻る 1 男はうつむき、物思いにふけっているようでもあった。男の両腕は血で汚れていた。おそらくは、彼の周囲に倒れている五人の返り血だ。五人とも既に死んでいることは明らかだ。重金属を含んだ雨が、濁った血液を洗い流していく。  死んでいる者らのうち、四人

【プラグ・ザ・デモンズ・ハート】#8

◇総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 7 ←  モータータケシはいわば、上半身の前面を欠いた鋼鉄の巨人であり、その欠けた部位にサイバネニンジャのシージバスターが収まる設計となっている。シージバスターは両腕でガッチリとデバイスを握り込み、脊髄に沿って増設されているLAN端子でモータータケシとディープリンクを果たしている。これにより、一個の生命体めいた動作が可能となる。  モータータケシは月破砕以前の日本で製造されたオムラ・インダストリの殲滅機「

S3第1話【エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ】#6

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 5 ← 「アバーッ!」銃弾がヴォルケイノーのこめかみを抉り、血が跳ねた。コトブキは反射的に顔をそむけた。血は焼けるように熱く、宴の品々に振りかかるとシュウシュウと音を立てた。「アバババーッ!」ヴォルケイノーはのたうち回る!「やったか!?」「どうじゃ!」村人達が色めき立つ! 「皆さん……!」コトブキは藪から出て来た村人達を見た。彼らはライフルに新たな弾を装填し、怒りに満ちた目でヴォルケイノーを見た

S3第1話【エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ】#5

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 4 ← 「ハンニャアアアアア!」天を裂く咆哮を放ち、邪悪な龍はホンマルの展望階に帰還した。「イヤーッ!」龍の背から赤い手すりを越えて回転着地したニンジャを、第四寵姫のミズマルが待っていた。「おかえりなさいませ、偉大なるタイクーン」「タダイマ!」ドゲザする姫に一瞥もくれず、王は城内へ。  ミズマルはタイクーンの11人の寵姫の中でも特に気に入りの一人である。それであっても、彼は微笑み一つ与える事はな

【バック・イン・ブラック】

<<< 全話リストへ戻る 1 午前零時を過ぎた。重金属を含んだ酸性雨は高密度ネオン看板の瞬きを吸い込み、濡れそぼった夜にケミカルな色彩を上塗りしていた。編笠を被った市民たちの表情は乏しく、誰もが何かに耐えているかのよう。「安い。安い。実際安い」「アカチャン……」深夜帯を迎え、広告音声はいっそう騒がしい。  POWPOWPOW……自動クラクション発生装置をつけたビークルが絶え間ない騒音を撒き散らしながら水溜りを撥ねると、行き倒れのサラリマンから財布や素子を剥ぐ事に執心してい

ニンジャスレイヤーカードAoM-0200【フィルギア】

フィルギア / Fylgja謎めいたリアルニンジャ。コヨーテ、蛇、フクロウに姿を変える力を持つ。過去の人類史の様々なポイントに彼の足跡が残る。 ニンジャソウル:彼は平安時代から生きているリアルニンジャである。正式なカイデンの名は明かされていない。 身長:179cm 外見特徴:痩せ型、黒髪。以前は長髪であったが、「エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ」の時点では髪は襟元までに切り、後ろに撫でつけている(『髪型だけで言えば「ベルリン・天使の詩」の時の若かりしニック・ケイヴのよう

「スズメバチの黄色」発売直前原作者ロングインタビュー(前半)

→ インタビュー後編はこちら 原作者の1人「フィリップ・N・モーゼズ」より: 前のインタビューでは、どこまで話したっけ? そう、僕らは「ラオモト・チバ」を主役とした小説について、まるまる1冊書き下ろしのオファーを日本のKADOKAWA社から受けた。これはとても光栄なことだ。僕らにとっても新たなチャレンジだったから、ブラッドだけでなく、ダイハードテイルズのスギやホンダの助けも得て、全力でこれに挑んだよ。出来上がった作品は……とてもいい。最高だ。最高に気に入ってる。君にも楽しん

S3第1話【エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ】#4

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 3 ←  空が光り、雨が降り始めた。「通り雨さ……」「どうするべきだと考えているのですか?」「べき、というか……そうだなァ。俺個人の考えとしちゃ、ギンカクはそっとさせておきたいよね。さっきも言ったようにさ。……ニンジャスレイヤーの力を以て、ギンカクを制す、それが一番だとは思う」 「ギンカクはこの国のどこに?」「悪い。まだはっきりとは」フィルギアは苦笑した。「出土の知らせと来訪者の噂。今はそれだけ

【アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ】

この小説はTwitter連載時のログをそのままアーカイブしたものであり、誤字脱字などの修正は基本的に行っていません。このエピソードの加筆修正版は、上記リンクから購入できる物理書籍/電子書籍「ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上3」で読むことができます。 <<< 全話リストへ戻る 【アトロシティ・イン・ネオサイタマシティ】 1 ニンジャスレイヤー死す。ネオサイタマのニンジャ裏社会を騒がせていた謎の復讐鬼は、ドラゴン・ドージョーとともに小型戦術核バンザイ・ニュークでアノヨへ

S3第1話【エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ】#3

総合目次 全セクション版 分割版:◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 2 ← 「ドーモ。わたしはコトブキです」コトブキはアイサツを返した。そしてカンフー・カラテを構え直した。「よくない事を胸に抱いてわたしたちを追ってきたのなら、鉄拳制裁します」「イヒヒヒヒ……警戒心が強いってのは悪い事じゃないよな」フィルギアは笑った。「俺、この前シトカに寄ってさ」 「シトカ?」「昔の仲間が居てね。キミも知ってる奴さ。スーサイドって名乗ってるだろ」「……!」「そう、そいつ。俺、十年

【ナクソス・アンダー・ファイア】#12(完結)

◇総合目次  ◇1 ◇2 ◇3 ◇4前 ◇4後 ◇5 ◇6前 ◇6後 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12  DOOOOM! KA-DOOOOOM! 轟音と激しい震動の中、ノーウインドは艦内通路を風めいて駆けた。

【バトル・オブ・フォート・ダイナソー】 #5

←【4へ】 5 「「GRRRRRRRR!」」大量の土砂とともに地下洞穴へと落下しながら、ハイドラとヘルレックスはなおも激しく殴り合っていた。SPLAAAAAAASH! そして水没。二人は地下を流れていた秘密の水脈へと着水したのだ。  二人は激流の中で唸り、野蛮に縺れ合い、噛みつき合い、カラテをぶつけ合った。冷たい水によって怒りを冷まされたか、その動きは次第に鈍くなってゆく。大蛇めいて曲がりくねった地下アマゾン水流が、二人をウォータースライダーめいて押し流してゆく。

【バトル・オブ・フォート・ダイナソー】 #4

←【3へ】 4  「行くぞお前ら! FOOOOOOOOORT……!」ハイドラは駆け、樹の高みへと登った。そして大きく跳躍した。眼下には緑の海が広がっていた。密林の空気を胸いっぱいに吸い込み、ハイドラは叫んだ。ローゼンベルグとセントールも、フォート・ダイナソーの大軍勢に向かって陸と空を果敢に突き進みながら、そのアイサツに加わった!「「「HYDRA!!!」」」