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ニンジャスレイヤーPLUS

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サイバーパンクニンジャ小説「ニンジャスレイヤー」の連載まとめに加えて、書下ろしのスピンオフエピソード、コメンタリー、資料集などがまとめられたマガジンです。PLUS系のメンバーシッ…
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2024年6月の記事一覧

【留置場、デジマ・アイランド:ディゾルヴァー、サクセサー】スレイト・オブ・ニンジャ

【留置場、デジマ・アイランド:ディゾルヴァー、サクセサー】

次回のDHTレディオ+TRPGレディオは2024年6月29日(土曜)の21時頃から開催予定です(届いていたらTCG開封イベントもやります!)

オハヨ! みんなは元気? ダイハードテイルズは電子です。今月もDiscordレディオ放送が開催されます。ニンジャスレイヤー翻訳チームの杉ライカと本兌有が、皆さんからのおたよりなどをもとに、日本語コミュニケーションの勉強をしたり、リアルタイムやりとりを行っていこうと思います。 NEWS!ニン・ダイで突然発表! 「ニンジャスレイヤー ネオサイタマ炎上」がSteamだけでなくSwitchでも発売決定! ヤッタ!🦀 Steam版にはTシャツ/パーカー付きのエビテンDX版も! 久々

シャード・オブ・マッポーカリプス(89):VPN空間

VPNとは?

S5第3話【ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー】

前話【スクールガール・アサシン・サイバー・マッドネス】 ← ◆◆◆  リロン・ケミカル社ヘッドオフィス、13階。通路は黒漆塗りで、等間隔に配置された鉢植えには蘭の花が植えられ、ゼンのアトモスフィアを生み出している。ゆるやかに湾曲した通路の形状すらも、そのゼンに寄与するべくデザインされたかのようだった。だが彼女は今、必死で全力疾走し、この空間のゼンを乱している。 「クソが……!」カチグミ・サラリマンらしからぬ罵り声とともに、彼女は後方を見る。連なる複数の足音。近づいてきて

アワ・ケジメド・フューチャー(トゥー・レイト)| デモ

メンバーシップに加入すると全編(01:21)を視聴することができます。

【ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー】#10

9 ←  ナムサン! ブギーマンの背中が爆ぜ、激しい光を伴う飛沫が迸った。黒炎を帯びたツヨイ・スリケンは回転しながら天高く飛翔し、割れた月の方角へ消えた。ニンジャスレイヤーは眉根を寄せた。スリケン投擲後の姿勢から流れるように、右腕に凄まじき力を込め、再び振り抜いた。燃える鈎縄が飛び出す! 「イヤーッ!」投じられたフックロープは、空虚に笑うブギーマンの、ずたずたに裂けた肉体を絡め取った。然り。超自然の邪悪は、デス・ライユーのVPNカラテで胸を割られたうえ、更に胴体に風穴を開

【ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー】#9

8 ←  ペイルシーガルは総毛立った。全思考全感覚が血液に乗って全身を循環し、ニューロンは爆発するように光り輝いた。ブギーマンはドームの割れ天井の外へ伸びる奇妙なロープを片手で掴み、上昇しながら、片手をホルスターの拳銃に添えた。BLAMN。イアイめいた早撃ちで――VIP市民の心臓を撃ち抜いた。 「ア!」ぎゅる、と音を立てて、VIP市民は撃ち抜かれた心臓を中心とする渦の中に呑み込まれ、マキモノに変身して、床に落ちた。ペイルシーガルからタタミ1枚距離にも満たない真隣に居た市民

ニンジャスレイヤー原作者+ザ・ヴァーティゴ=サンのQ&Aおたより転送ポータル(2024年8月末まで)

ニンジャの秘密を解き明かそう平安時代をカラテで支配した謎多き存在、ニンジャ。その生態や秘密の一端を解き明かすため、ニンジャスレイヤーの原作者であるボンド=サンとモーゼズ=サンにいろいろ質問してみようというのが、PLUSで毎月連載されている「インタビュー・ウィズ・ニンジャ」です。 時折開催されるnote上のアンケートを使って、読者の皆さんからおたよりを集め、その中からいくつかをチョイスし、毎月何個かずつ質問に答えて頂いています。原作者が「面白いね!」と思ったテーマは掘り下げら

インタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(73)

謎多き存在、ニンジャ。その生態や秘密の一端を解き明かすため、ニンジャスレイヤーの原作者であるボンド=サンとモーゼズ=サンにいろいろ質問してみるコーナー。そのPLUS版ができました! 時折開催されるnote上のアンケートを使って、読者の皆さんからおたよりを集め、その中からいくつかをチョイスして、毎月何個かずつ質問に答えて頂く予定です。 PLUS愛読者アンケートは数ヶ月に一度の頻度で行っています。たくさんの質問やはげましのおたより、ありがとうございます。今回は主に2024年3月

【ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー】#8

7 ←  ドーム屋根のガラスが砕け、大小の氷塊じみて降り注ぐ。そして叩きつけるような重金属酸性雨。それだけではなかった。ガラスを割った張本人、たち。それは上空を横切った墜落ツェッペリンから、自ら飛び降りた者達。それらは皆、ニンジャであった。ブギーマンは帽子を手で押さえ、時を待つのか。  墜落ツェッペリンの背には、いまだ一人が残っていた。私掠船船長じみた装束姿のニンジャの名はプライベティア。ジョルリ・ジツを用い、ネオサイタマ都市域のツェッペリンを容易く収奪し、このデスパレー

【ピザタキ、営業時間前:コトブキとマスラダ】スレイト・オブ・ニンジャ

【ピザタキ、営業時間前:コトブキとマスラダ】

第7章11節:見張り塔の支配者(ザヴとシルバーキーの冒険)

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【ジ・インターナショナル・ハンザイ・コンスピラシー】#7

6 ← 「な」「に」「が」「起き」「た」「のですか?」オークション会場の者達が呻くように訝しんだ言葉が、ドミノ倒しじみて連なった。呆然とするもの、身をすくめるもの、反射的にカラテを構えるもの。視線を集めながら、ブギーマンはゆっくりと歩いた。着実な、邪魔を許さぬ歩み。ミモキの死体に屈む。 「……」ブギーマンは恐怖に凍りついたミモキの顔に手を当てる。その表情は窺いしれない。その仕草に何の意味があったのかもわからぬ。だが、そうして立ち上がったときには、床に転がっていた銃は、ザ・