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逆噴射小説大賞2021エントリー収集

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#逆噴射小説大賞2021  のエントリー作品を全て収集するマガジンです
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#逆噴射小説大賞

2021年10月に「第4回逆噴射小説大賞」を開催します

更新履歴:FAQにルビ機能の扱いが追記されました(10/1) “おれがこれから始めようとしてい…

屍人と長虫

 屍人と長虫。『救世主』の発明によってこの世から消えた2つのもの。死の克服と竜の征伐はヒ…

バッティ
3年前
24

オタクサに告ぐ

「君の歓迎会だ、好きに注文したまえ。ここは何でも美味しいよ」 「それが……メニューが読…

バッティ
3年前
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チャーチワード氏の花嫁蒐集

 チャーチワード氏が蒐集品に何より求めるのは珍奇さだ。  ダマスカス鋼のバターナイフ、人…

27

悪魔パルマコスの悔恨

 パルマコスの白い掌に赤い薔薇の花弁が落ちると、それは燃え上がり皮膚を黒く焦がした。  …

13

ヘルムヘルメツホウサクロウ

滲んだ宵で。 先輩は学校の制服のまま信号機に腰かけ、口笛を吹いた。 沈む陽。 夜になるのを…

Lhamph
3年前
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蒼い牙

「ぷあっ」  冷たい川の中、水草の隙間から顔を出す。闇夜の中で村が燃えていた。  寒さは感じない。右手に握った赤い石が、炉の前にいるほどの暖かさを与えてくれる。けれど、身震いした。ぼくの身を守ってくれる家族が、いなくなった。襲ってきたのは近くの部族か、放浪の馬賊か、それとも。これからどこへ身を寄せればいいのか。ぼくは天に祈るしかなかった。 「おや、生き残りがいたか」  上から低い声。おおきな影がぼくを見下ろしている。武装した騎兵だ。魚の鱗のような甲冑をまとい、頭に鳥の

女王殺しと沼地の怪奇

「皆が貴女を何も出来ない小娘だと思っている、だから―」  ソフィアは寝台に横たわる病身の…

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ある勇者の生き様

「貴方は世界の為なら命や尊厳さえも捨てられる素敵な男よ。でも、女は乙女を捨ててまで世界を…

かつて獣のいた街

 ひっくり返った車から這い出てきた男は血まみれだった。  男は道路の真ん中でゆっくりと立…

ドント
3年前
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太歳頭上の惑い星

「やめろ……やめろ!」  悪夢にひどくうなされ、最悪の気分で目を覚ます。午前三時。またか…

三宅つの
3年前
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えん

 まず3つ、現代日本に生きる読書子に意外な事を教える。 一つ。古来日本において風呂とはミ…

彼岸列車

「すいません、あの」  その声で目が覚めた。若い女が、私の顔を覗き込んでいる。  背と尻に…

ドント
3年前
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4:00 AM

窓越しに燃える我が家を眺めた。僕は到底ヒーローには成れなかった。 「早く詰めろセド、早く」 オオマが急き立てた。事務所の暗い部屋に炎が差していた。 散らばった書類、現金、旅行鞄。 消防車が近づく音。 オオマの金のネックレス。 朝は近い。 夜が明ける前に。 「リストは?」 手元の紙束を見せるとオオマはOK、OKと小刻みに頷いた。 「あと30分どうする」 「待たない」 「何で前倒す?」 「外と、あとは移ったら説明する」 オオマは顔を顰めたが、外を眺めた後、「わか