第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

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飯田町の一室にて

飯田町の一室にて

文化三年初夏の江戸飯田町はいつもどおりの風景が流れていた。 私の書斎を除いては。 私の書斎に二人も来客がいる。異常事態だ。 私の隣にいる「葛飾北斎」とかいう絵描きの事は置いておこう。こいつは一月前から居座っている。 問題は正面の大男の方である。とにかく身の丈が高い。立てば七尺はあろうかという程だ。それに加えて、厳つい鎧を着込んでいる。 そんな中、隣の絵描きバカはいい画題だと言わんばかりに私の帳面を勝手に使い大男の姿を描いていく。もはや咎める気にもならない。 「念の為

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