第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

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【2018ニンジャソン冬】ニンジャスレイヤーDIYな結果発表!

【2018ニンジャソン冬】ニンジャスレイヤーDIYな結果発表!

2018年12月29日〜2019年1月6日の23:59で開催された【2018ニンジャソン冬】にたくさんの応募ありがとうございました! 今年はまずエントリーのあった全作品を掲載し、最後にノミネート作品とボンド&モーゼズ賞、特別賞を発表したいと思います! ニンノベーティブ性や技術クオリティなども問われる222や小説大賞などとはまた違い、年末年始ニンジャソンでは、特にホリデーシーズン&オショガツ感の強いやつ、つまり年末年始の脳みそにやさしい独特の奥ゆかしさや、ゆったり感、新年のめ

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【CORONAは誰の手に】第1回逆噴射小説大賞:一次選考&二次選考結果の発表です!

【CORONAは誰の手に】第1回逆噴射小説大賞:一次選考&二次選考結果の発表です!

お待たせしました! CORONAとドリトスを手にするため、約1900もの作品が集まった第1回「逆噴射小説大賞」の一次選考、および二次選考が、ここに終了いたしました。改めて、たくさんのご参加(投稿+スキ+紹介)、本当にありがとうございました!  逆噴射聡一郎先生によれば、今回のパルプ小説大賞設立の理由は「毎日がプラクティス・・・・そのための場・・・・イクォール・・・MEXICO・・・・」とのこと。創作の分野において生き残り続けるには、プロもアマも関係なく、毎日プラクティスを続

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アリシア・スノウが死ぬまでの48時間

アリシア・スノウが死ぬまでの48時間

「やっとわかった。わたしがあんたにできる、たったひとつの一撃。喰らいな、クソ野郎、そしてさよなら」 そしてアリシア・スノウは、自分のこめかみに向けて引き金を引いた。 48時間前。 アリシア・スノウはいつものように、アリシア・プライベート・セキュリティ(APS)事務所兼自宅の安ソファで目覚めた。いつものように荒れ果てた部屋、いつものように酷い二日酔い、いつものように最悪の目覚め。何かが違う。 彼女の日常はシンプルだ。APSの評判を聞きつけて街中から訪れた女の依頼を聞き、依頼

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街角フロートマーダー

街角フロートマーダー

『さて、そんなこんなでもうお別れのお時間がやってきました』 ナイフは殺風景な部屋の中に入り込む街灯で幽かに輝き、蛍の如く尾を引きホルダーへ収まる。逆側に拳銃。傍目にはだらしなくレシートで肥えた財布を仕舞っているようにも見えるが、実態は無造作な二種類の死。 『秋も深まってこの時間から外が真っ暗。運転中の方もそうじゃない人も気を付けて』 ケーブルから抜いたスマホをスワイプし、標的を確認。ある区画で貧困層へ薬を捌く"西"から流れてきた小悪党。 『そんじゃ!今日もお相手はDJ

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大剣豪大西部

大剣豪大西部

(前回までのあらすじ:SMD(大量破壊刀器)の行方を追い、手がかりとなる『カタナ』を探すジュウゴとルーは得られた情報に従い荒野の中の小さな町を目指す。しかしその町は帯剣武装盗賊に狙われつつあった!)  ジュウゴの手の中で撃鉄が響き、弾丸が悪漢の脳天に風穴を空ければ、 「ぐぶぅ」  と間の抜けた呻きとともに男は剣を取り落とし荒野に倒れた。  それはルーがダガーナイフで別の悪漢の喉笛を一突きにして殺したのとほぼ同時。こちらの相手は呻き声すらなく絶命した。 「何人殺しました?

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【冒頭】モンピートン、彼のための宇宙

【冒頭】モンピートン、彼のための宇宙

   まだ何もなかったが、閉じた水門のきわには意味深げに上流から流れ込んできた廃材が溜まっていた。鋼鉄加工廃棄物とプラスチックごみ、期限が切れた工業用の人工シナプスが少し。不法投棄の廃油が大量。爆弾低気圧が投げ捨てた雷が数億ボルト。まだ何もなかった。  集中豪雨の後、油膜の浮いた溜め池で羽化した、もろっとしたトンボが一匹、帯電した産業廃棄物の上にとまった瞬間、溶けて染み込んで消えた。瞬間、彼は堆積物の中に現れたのだ。  錆と油でできた腕を伸ばし、ゆっくりと頭を起こすと、認識の

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リエントリーのための金

リエントリーのための金

西部開拓時代、アメリカ。ゴールドラッシュに湧くカリフォルニアでジェイコブ・デイビスは重いダック生地と鉄製のリベットで、バッファローが引っ張っても破れないパンツを縫いあげた。オーバーオールと呼ばれたこのパンツは後にジーンズと名前を改め全世界に広まっていく。ジェイコブは怠け者の夢想家で、発明と特許と投資で食っていこうとロシアからアメリカに渡ったが、納期を一秒でも遅れると銃を突きつけられるカリフォルニアではどれも上手くいかなかった。食うに困ったジェイコブは母から教わったミシンで仕立

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二十一より先の数

二十一より先の数

 四人のばちあたりはいっせいに息を飲んだ。  なぜって、一九〇七年十月、フォート・サムナー墓地のまうえに輝く月に照らされて、いましがた、かれらがあばいた棺のなかは、からっぽだったから。 「おったまげたぜ……」  棺を見下ろす、赤ひげ男のはげたひたいに、汗が冷たくひかるのが見える。 「まちがいってことは、ねえのかよ」 「まちがえるはずがあるかい」  軍服姿の男は、しめったかび臭いにおいの立ちのぼる棺から顔をそむけ、そばの暮石をあごで示す。 「こんなに削れてるんだ、見

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遺物~虎の毛皮、鮫の牙、父の足跡~

遺物~虎の毛皮、鮫の牙、父の足跡~

 ドアノブに力を込めると、扉は容易く開いた。扉の向こうはアパートの他の部屋と同じ六畳一間で、椅子のほかには何もない。椅子には男が腰掛け、足を投げ出して背もたれに体重を預けていた。おそらく死んでいる。胸に生まれつき頭が入るほどの大穴が開いているという、特殊な人間でもない限り。  俺の隣で、息をのむ音がした。隣室が臭うと訴えて俺の袖をつかみ、ここまで引っ張ってきた管理人気取りの婆だ。婆は扉から溢れる臭いをたっぷりと吸い込んだためか短くうめくと、口を押えて廊下を転がるように駆けてい

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デス・オブ・オブライエン

デス・オブ・オブライエン

「その血のために誰も涙を流さない悪人の魂」  闇夜の柳の木の下で、悪魔は言った。 「再び君が娘と会うには、そんな魂が必要だ」  悪魔は、最初に会ったときは黒犬、その次は黒髪の女、そして今は痩せた男の姿でオブライエンの前にいる。 「本当にその...魂、があれば、ソフィアは蘇るんだな?」  オブライエンは悪魔の目をじっと見た。姿は違えど、その燃えるような赤い瞳は常に同じだ。 「君が己の手で殺した魂。それも一人や二人じゃ足りない」  悪魔は手を差し出した。骨めいて白く

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