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【CORONAは誰の手に】第1回逆噴射小説大賞:一次選考&二次選考結果の発表です!

お待たせしました! CORONAとドリトスを手にするため、約1900もの作品が集まった第1回「逆噴射小説大賞」の一次選考、および二次選考が、ここに終了いたしました。改めて、たくさんのご参加(投稿+スキ+紹介)、本当にありがとうございました! 

逆噴射聡一郎先生によれば、今回のパルプ小説大賞設立の理由は「毎日がプラクティス・・・・そのための場・・・・イクォール・・・MEXICO・・・・」とのこと。創作の分野において生き残り続けるには、プロもアマも関係なく、毎日プラクティスを続けなくてはいけないという意味だと思います。この世界では「アウトプットした作品(と、その数)」こそが確かなファクトであり、それは10年後、20年後であろうとも振り返って糧にできる重要な足跡です。だから綺麗事でも何でもなく、結果がどうであれこうしたコンテストに参加し、作品を発表することには大きな意義があるわけです。一方で、コンテストはコンテストなので、我々はしっかりと結果も発表しなければなりません。それがこれです! 

このマガジンには、ダイハードテイルズ局員(逆噴射聡一郎先生含む)による二次選考を突破した作品が収録されています。我々は自分たちの手で、本当に1個1個、全ての作品に目を通してピックしていきました。

1次選考は500作品ほど

「エッ? いきなり二次選考の発表? 一次選考はまだ発表されてないよ?」と思った方もいるかもしません。そうです、一次選考は発表していません。当初は100作品くらいまで一次選考の段階で絞る予定でしたが、予想以上の応募数であり、一次選考突破作品は500個くらいになってしましました。それをマガジンにまとめてみたのですが、さすがに多すぎたので、11月中に一気に二次選考まで行うことにした、ということです。その結果が、先ほどのマガジンになります(1次選考通過者は公表しませんので、二次選考を突破していない方も、前のめりに「自分は少なくとも1次選考は通過したはずだ」と考えていただければと思います)。

現在、約256作品が二次選考を通過という状態になっています。一次選考および二次選考の方式ですが、どちらも逆噴射聡一郎先生を含む複数人が、個々に、全作品をローラー審査しており、他の審査員がピックした作品は、どんな理由であれ「これはダメ」と除外したりはしないことにしています。そのため、予定数よりかなり多くなっていますし、同じ方が複数の作品で選考通過していることもあるでしょう。その辺りはあまり細かく考えずに、インクルーシブにいきましょう。

選考に際して

選考基準は募集要項に書かれたレギュレーションの通りですが、強調しておきたいポイントをいくつか挙げておきます。

1:「スキ」の数は選考に影響を与えていない

今回の応募作品はnote上で誰でも閲覧可能なので、読んだ時に「スキ」をつける事が出来ます(是非、どんどん「スキ」をつけてください!)。しかし、選考の際に「この作品はいスキが多いので通そう」「この作品はスキが少ないので外そう」という判断は一切していません。パワーがある作品がひろく人目に触れた時、必然的に「スキ」が沢山つく傾向は勿論ありますが、それと今回の審査結果は特に関係ないということです。

2:投稿した回数は選考に影響を与えていない

逆噴射小説大賞は開催期間中、一日一回まで投稿が可能でした。つまり、沢山投稿する事も可能でした。しかし「何回投稿されたか」自体が選考基準に影響を与える事はありません。一つだけ投稿した作品が選考通過した人もいると思います。「開始から全日投稿したが一つも通過しなかった」という人もいるでしょう。逆に、一人の応募者が、複数の作品で通過しているケースもあるはずです。あくまで作品一個一個をどんどん見ていっているので、「この人は沢山書いて頑張っているから一つくらい通過させよう」「この人は沢山通過させ過ぎているからバランスを取って減らそう」という判断は一切していません。物理的に考えて、パワーのある作品を書く人はもともとパワーがある可能性が高く、その場合、複数作品通過するケースは当然のように出てきます。

次回はさらに数をしぼってコメントを付与する最終選考です。この最終選考で初めて、「一人の応募者につき一作品」にしぼります。

3:「400文字で物語がきれいに完結/完成してしまっている作品」は、今回、選ばれていない可能性が高い

今回のレギュレーションは「その先さらに続く小説の冒頭400文字」なので、めちゃくちゃ綺麗に400文字で全てを回収してオチがついてしまうと、SFショートショートのようになってしまうので、また別なフィールドでの戦いになってしまうんですよね。なので「エッ!?あの作品すごく面白かったのになんで選ばれてないの!?」という作品がもしあったとしたら、その理由のひとつはこのケースの可能性もあります。

今回の選考で選ばれなかった方へ

コンテストの形式をとっている以上、やはりどうしても「選ばれた作品」と「選ばれなかった作品」は出てきてしまいます。特に今回はファンイベントではなく、CORONAという黄金を奪い合う「コンテスト」であり、中には小説家を目指す人も多いでしょうから、この結果を重く受け取ってしまう人もいるかもしれませんので、あらかじめて書いておきたいと思います。

エントリー作品収集マガジンを見ていただければわかる通り、驚くほど幅広いジャンルの、多種多様な作品群が集まりました。パルプには無限の可能性があり、ほぼ全てのジャンルを内包しうるタフさがあることの証明と言えます。しかし正直に言ってしまうと、審査員である我々が、その全てのジャンルを守備範囲としてカバーしているかどうかは、また別の話です。当然ながら、ダイハードテイルズのカラーだけがパルプの全てではありません。パルプの中でも、我々は我々の独自のカラーとカルチャーを持っています。また、コンテストというのは、半分、運もあります。審査員のバイオリズムも毎日同じではありません。たまたま何らかの理由で、選ばれるべきだった作品が電子的なエラーで表示されず、選考に含まれなかったなどということさえ起こりうるかもしれません。

要するに、どんな規模のコンテストもそうですが、それは人生のゴールインでも世界の終わりでもないのです。たとえどこかで新人賞を取ってデビューが確定したとしても、創作はそこから先も一生続いていきます。毎日プラクティスなのです。なので、こういった賞への応募活動に参加するにあたっては、選ばれなかった事を理由に自らのモチベーションを減退させるべきではありませんし、納得がいかないからと運営サイドに掛け合おうとしたり執着してはいけません(そんなことをしている暇があるならとっとと次の作品を書くべきです。どんなステータスのクリエイターであれ、結局最後は自分自身との戦いであり、外部の力に期待しすぎてもいいことはありません)。今回だめだったら単に気持ちを切り替えて次にいけばいいだけの事です。

特に、逆噴射小説大賞は冒頭の書き出しを競うかなり尖ったコンテストです。仮にそれが賞を得られなくても、そのまま書き続けていった結果、一個の作品としてアッと驚く内容に仕上がる可能性も当然あります。今回二次選考に通らなかった作品も、ぜひ、他の発表の場で公開してみてください。どれがそうだ、というのは特に明言しませんが、今回選考突破作に含まれなかった作品のうち「この作品、最後まで仕上げてうち以外のところに出せば、いいところまで行くはずだな」と思われた作品も少なくありません。

また逆噴射小説大賞は、大賞を受賞してもコロナと栄誉がもらえるだけで、我々ダイハードテイルズ側は一切出版などの権利を主張しないという稀有なコンテストです。受賞しなかった応募作についても同じです。あなたが書いた作品はあなた自身のものです。ですから、書いていてあなたが手応えを感じた作品は、ぜひ仕上げて、その作品が最も向いていると思われる場に投稿してみていただきたいと思います(もちろん #逆噴射プラクティス への投稿も引き続き歓迎です)。

今回の二次選考を突破した方へ

今の段階では、末尾に「続く」が入っているかどうかを逐一チェックしてはいませんし、その有無によって弾いたりはしていません。「【続く】がないから選考は絶対に通さないぞ!」ということは起こりませんが、大賞受賞作になることはないと考えています。なので、もしあなたの作品が今回の一次選考マガジンに収録されていて、【続く】をつけ忘れていることに気づいたら、それで大賞を逃してももったいないので、今のうちにこっそり直しておいてください。

#逆噴射ピックアップ

また、逆噴射小説大賞を契機に、たくさんの私的ピックアップ記事が執筆され、どれも読み応えがあるものばかりでした! そう、エディトリアル行為はとても楽しいのです。noteの面白さの一つは、そのようにたくさんの記事をマガジンに集め、キュレーターやエディターとして記事を作れることでもあります。

現状、統一された専用のタグがないので、せっかくのピックアップ記事が埋もれがちだと思いました。「#逆噴射ピックアップ」を公式の専用タグとして制定したいと思うので、そうした記事を書かれている方は、ぜひ「 #逆噴射ピックアップ 」のタグをつけてみてください! こちらでも時々そのようにして発見したまとめ記事を、Twitterなどで紹介していきたいと思います(小説大賞だけでなく、今後の #逆噴射プラクティス についてももちろんこの #逆噴射ピックアップ タグを使っていただいて構いません)。

CORONAは誰の手に?

引き続き、最終選考へと進んでいきます! 最終選考作品群と大賞作品をコメンタリーつきの記事としてまとめ、なるべく年内に発表したいと思っています! 遅れそうな場合はアナウンスを行います!

それまでの間、まずは今回の一次選考マガジンの作品をみなさんで読んでみていただきたいです。そしてどんどん気軽に「スキ」を押してみてください(我々のも押してください)。SNSとネットワークが地表を覆い尽くし生み出されたこの過酷な創作MEXICOにおいては、あらゆるオンライン創作者のサヴァイヴにとって真っ先に必要なのは、濃ゆい批評や長文感想やCORONAではなく、まずは気軽な「応援」という名前の水です。この過酷なMEXICOで戦う人たちに、どうかたくさんの水をあげてください!

(ダイハードテイルズ出版局)

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