第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

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キュービィ・アンド・フーリィ -電脳変幻無双譚-

キュービィ・アンド・フーリィ -電脳変幻無双譚-

雲霞のごとき暴徒の群れが目標の集落を前に反転した。ここに向かっている?飛び起きた俺は映像を凝視する。カウンター洗脳か?クズ共にフェイク映像をばら撒いて1週間。熟成された憎悪が爆発する直前で! 副官を呼び戻す。モノアイヘッドが乳とキャタピラを震わせて駆け込んできた。こいつとファックする時間を奪ったのはどこの企業だ。怒りと焦りに囚われる。落ち着かなければ。眉尻のパネルをスワイプ。神経ブースト。ウィルススキャン。問題ない。 「あ!眉唾じゃん!まだ残ってんの?」 「あァ?

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こちら警視庁捜査一課「殺竜」係

こちら警視庁捜査一課「殺竜」係

 世界各地の首都の上空に突如出現したUFOから竜型異星人が現れ幾数年。  竜族達の謙虚な態度(挨拶する、ゴミ出しを守る等)から人々は彼らを受け入れた。  問題もあった。竜の戦闘力を利用し、ヤクザが竜騎兵を配備、軍隊をも凌ぐ力を獲得した。  これに対し警視庁は対竜犯罪組織を作る。それが捜査一課竜殺係。魔剣グラムやゲオルギウスの槍だのも持っているという噂だ。  まあ俺とは関係のない話。花の捜査一課に名を連ねているが、タダ飯喰らいと揶揄される窓際部署。  その名を―― 「山多さん

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俺たちに死者の日は来ない!

俺たちに死者の日は来ない!

 メキシコ麻薬カルテルのボス、リンゴはいつものように裏切り者をどう始末するかの会議で残虐な殺し方を提案したあと、麻薬を売って築いた邸宅の庭で葉巻を吸っているときに強い衝撃が頭を襲い、気を失った。 「起きろ、起きろ」  リンゴは肩を揺さぶられ目を覚ますと車の中にいた。手には手錠。運転席を見ると見知らぬ白人男がいる。 「誰だ、きさま」 「わからないのか?」  男は痩せこけた頬を引きつらせた。 「お前に妻と娘を殺されたアメリカ麻薬取締局の捜査官だ」 「毎日人が死ぬ。一々覚えられな

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