第1回逆噴射小説大賞:二次選考通過作品まとめ

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キャット・キルド・ザ・キュリオシティ

キャット・キルド・ザ・キュリオシティ

吾輩…いや私はネコという【概念】である。 名前は無かったり…トムだったり…今はキティ。 ◆◆◆ 私が最初に【概念】を得たのはエジプトだった。 それは私にも人にも都合が良くて結果私は【女神としての概念】を得た。 だがヤツ…未来永劫戦う定めの…は尻尾を巻いて逃げ出したのだ。 地中海を渡った私は神格こそ薄れたが、人とは上手くやっていたと思う。 だがヤツは長い時をかけその時を待っていた。 大陸に流行り病を広め、そして私に【魔女と使い魔の概念】を与えたのだ。 焼かれ、塔から投げら

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スモーク・ウィード・エブリデイ

スモーク・ウィード・エブリデイ

 日本政府はクソだが、大麻を合法化したことだけは立派だったと吸うたびに思う。 「そう思わないか?」  そう隣を歩く犬に話しかけると犬は、 「さあね、だが我々にとって利益があったのは認めるところだ」と気障ったらしい返事をする。  俺がラリっているのかって? 違う。彼はおしゃべりドッグだ。  大麻の合法化で犬が大麻を吸い、偶発的に知性を得た。その衝撃は軽い世界大戦が起きるほどだ。そのため、動物に大麻を与えるのは禁忌となった。 「知性は人だけのものという思い上がりを正せたのは愉快だ

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好奇心が猫を殺す

好奇心が猫を殺す

 猫を殺すのが俺の仕事だ。我ながら因果な稼業だと思うぜホント。 〈超猫計画〉で生み出された九匹の猫。どいつもこいつも猫又を素体にあらゆる呪術・科学的強化を施された本物の化け猫達。  そんな奴らが戦争が終わったからと大人しく処分される訳もなく。部隊の人員をぶっ殺して脱走、人に化けて市井に紛れた。  今俺の目の前にいる瀕死の会社員もその一匹。個体コードネームは「パイワケット」か。ふん、洒落てやがる。 「貴様……何者だ……」  本来の猫の姿に戻りながらパイワケットは俺に問うた。 「

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