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#ホラー
呪われたので呪い返しにいこうかな
足音が聞こえる。
本当は鳴っているハズの無い足音が……。
ぺたっぺたっ
理由はわかってる
ガチャン
あ、壁に飾ってた額縁が落ちた。
ポルターガイストって本当にあるんだー。
確か日本では家鳴り(やなり)っていう妖怪だっけ?
とか、どーでもいい無い雑学が頭をよぎる。
そういえば子供の頃妖怪をメダルにして集めるのが流行ったっけ。
妖怪のせいなのね。そうなのね。
もうすぐ死んじゃうんだと思う
We“can't”sleep:保安官補佐パトリックの覚書 『Snake oil ①』
イリノイ、クインシーから馬で半日ほどの郊外。ぽつんと立つ小屋を見下ろす丘の上。
俺は退屈に耐えていた。
「しかしだ、またガセじゃないのかね」
何杯目だかわからない安コーヒーを啜り、ぼやく。
「気を抜くなよぉ、パット」
大男のオリバーが愛用のコルトを磨きながら言う。
「“we never sleep”。それに、ハルとジョンが戻る頃合いだよ」
得意げな顔。神はこの男にユーモアセン
ダウンフォール・オブ・ザ・トリックスター
「こわいこわいもうやだこわいやだこわい」
圭子はついにその場でへたり込み、うわ言を繰り返すだけの存在と化した。井上さんはまだ自分のネクタイを旨そうに咀嚼している。
館を焼き焦がす炎はいよいよ私たちに迫り、灼熱の空気が喉を焼く。脱出しなければ命は無いが、唯一の出口にはあの男が立ちはだかり、こちらに銃口を向けている。藤堂すみれは初めからこの男を蘇らせる事しか頭になかったのだ!
BLAM!!!
玻璃盤(ハリバン)の胎児【第2回逆噴射小説大賞応募作】★ご注意:胎児や生命に関する不快な表現が含まれています。
月のない闇の中、おれは、リアカーを引く。
おれの名は、AKI 。
チリン、チリン、チリン、古びたアパルトマンに挟まれた石畳の上を、鈴を鳴らしながら引き歩く。
リアカーの一番前には、ホルマリンで満たされた茶色の甕を、残りのスペースには、ちょうどメロンが入るほどの円筒形のガラス瓶(玻璃盤)を載せて。
チリン、チリン、チリン、カシャ、カシャ、カシャ。
一棟のアパルトマンから、前掛けで何かを隠し
プレゼント・フロム・エリア51
「これが例のブツだ」
「これが、ねえ…」
俺は、「例のブツ」を胡散臭げに眺めた。
「何だよ、信じられないって言うのかよ」
笹島は、不満そうに言った。
「いやあ、だってさあ、これ…」
俺は、同級生の笹島仁の部屋で、奇怪な物体を見せられていた。
全体的には、銅色をした一片が30㎝ほどの金属製の立方体だ。
俺から見て、正面に当たる部分には、大きな丸いレンズが1つ据え付けられている。