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逆噴射小説大賞2020応募作品収集マガジン

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#SF

2020年10月に「第3回逆噴射小説大賞」を開催します

“おれがこれから始めようとしているのは、予測変換やAIの力が及ばない世界、つまり血肉が通っ…

決戦街トーキョー

 ヒリつくパルスが神経を走り抜け、巨大な脳髄の中でハルトは吠えた。なぜならそれは、失われ…

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熱になった故郷

 顔に被せられた白い布を振り落とし、彼は起き上がった。磁器のように固く冷たかった瞼が今は…

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鷹の眼は神を狙う

大統領殿へ 来月末までに10億ドル用意されたし さもなくば、全人類を殺す 準備出来次第、署…

ドント
4年前
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遺忘のナヴィガトリア

 高度100km、カルマンライン。天獄と地国のあわい。希薄な大気故に昼でも空は黒い。天獄から…

居石信吾
4年前
50

燦然たる断片

朽ち果てた機動兵器の残骸で弾幕をやり過ごしながら、俺は傍の肉塊に目をやる。陸軍の兵士。吹…

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星追い人

星追い人って知ってるかい? 星追い人はね、ほうき星の子供を追いかける人なんだよ。 流れ星を追いかける流れ星を見たことあるかい? その流れ星はね、ほうき星の子供を追いかける人たちなんだよ。 星追い人はね、大切な人に、星をプレゼントするために流れ星を追いかけてるんだよ。 「ふーん、今の子供たちはこんな絵本読んでるのか」 10歳ほどの少年は、目の前の操縦桿に足をかけながら、その本を読んでいた。 「おぉいリュウセイ…いくら自動操縦つったってそんな場所に足かけるもんじゃね

真夏のひゅるひゅると、ぐちゃぐちゃ人類

 侵略者がやってきたのは8月の暑い盛り、それも盆休みのただ中だった。  オレがはっきり覚え…

lizardfolk
4年前
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超銀河超特急殺人事件

 超銀河超特急とは、宇宙に存在する約2兆個の銀河すべてを周回する、超光速宇宙輸送船列の通…

焼きそばを食べる前と後

電気ポットに水を入れ、コードをコンセントに差し込み、スイッチオン。 徐々にポットの中の水…

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真実は二つ、嘘は一つ

 俺は警官の言葉が信じられなかった。 「真美子が存在しない?」 「事実です。来亜誠さん、…

銀星石
4年前
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ブラックマンデー

金がすべてを動かしている。 だからオレは毎日せっせと仕事する。仕事はデリバリーだ。注文を…

了ベ
4年前
62

探偵玩具デュエロイド

「なぁ、そこ退いてくれねぇかな」  塀の上。でっぷりと太った白猫を見上げて、オレは立ち往…

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サイファイ・パンデモニウム

「幽霊って本当にいるのでしょうか?」 カドワキが後ろでアホなことを言った。 「何言ってんだ。仕事中だぞ」 俺は振り返らずに答えた。しゃがんだまま作業を続ける。ああ、カドワキってのは俺の助手だ。 「でも、ここって目撃証言もたくさんあるんですよ。集団ヒステリーにしたって……あるいは、義眼の故障のせいだとしても、おかしくないですか?」 俺はため息をついた。 「なあ、カドワキ。今が西暦何年か知ってるか?人類は何世紀も前に身体を機械化して、火星に旅立った。貧乏人ですら義眼と