映画みたいな復讐(リベンジ)
違う会社だと気がついたときには遅かった。完全に頭に血がのぼっていたおれは、ハンマーを手にオフィスを破壊し尽くしていた。
きっかけはふと目にしたテレビだった。そこにおれの映画が映っていたのだ。あの場面、あのセリフ。紛れもなくおれが書いた脚本だった。おれの最後の傑作をあいつらが断りもなく映画にしたのだ。
エンドクレジットにおれの名前はなかった。代わりにあのクソ野郎が監督と脚本を担当したことになっていた。プロデューサーも映画のことなど何一つ分かってない、あのジャン=クロード・