シェア
その災害は、深夜に発生した。 俺のもとに連絡が来たのは、3時を少し回ったころだ。現場は…
【重要】長編版を連載開始しました。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆…
もう駄目だと思った。 山奥の廃村でこの男の頭を岩で潰しておしまい。そのはずだった。 …
第一話「Awakening」 私は叫びながら9ミリをブチ込む。 相棒の胸に何発も―― 三番街から…
乾き切って埃っぽい朝未の空気が、頬と髪を撫ぜる。私はふと海鳴りの音を聴いた気がして、顔…
ギラつく太陽。一直線のハイウェイ。トルクにモノを言わせてビンビンにブッ飛ばす。キャデラ…
おはよう! 青い空、白い雲。 朝の太陽の柔らかな光が木々を輝かせ、俺の白い服を照らしていた。今日も心地良い風が吹いている。 「おはようございます」 エドワード神父がやって来た。 「神父様、おはようございます」 俺は挨拶を返す。エドワード神父は微笑み、朝日を眺めながら深呼吸した。俺もそれを真似る。美しい山の空気を肺いっぱいに吸い込む。すべてがきらめき、輝いて見える。なんて清々しい朝なんだ。 ……あそこに吊り下げられた死体以外は。 神父の肩越しに遠
「先輩、見つけました!脱法ハードコアです!」 ちくしょう、また輸入品(ヨソモン)か。 近…
やりすぎたか。 護衛の依頼を受けての入国。凍死体から衣服を奪う追い剥ぎに襲われ、 咄嗟とは…
鏡に映った男が、昏い目つきで俺の顔を覗き込んでいる。なんて目をしてやがるんだ。まあ、ヤ…
星が落ちて3輪後。その方角から、天を照らすほの明るい赤が目立つようになった。それは井戸…
「タピオカ侍だって!?なんてふざけた野郎だ!」 SNSに表示された親分の指令を権六が読み…
「また、あの忌まわしい『切り裂きジャック』が現れたそうじゃない」 噂話をする貴婦人らを…
「はい、それじゃ500円ちょうど。毎度あり」 俺は疲れた様子のサラリーマンから500円硬貨を受け取るとひらひらと軽く手を振る。 電車の通過する音が頭上に鳴り響く都内某所のガード下。 小さな折り畳み式のテーブルと、その上に置かれた1枚のボード。 これが俺の店だ。 俺はここでずっと「忘れさせ屋」をしてる。 嫌な記憶、忘れたい記憶、思い出したくない記憶、そんな記憶を一律500円で頭の中から綺麗さっぱりと消し去る稼業だ。 売れない催眠術師だった俺は、あるときこの