逆噴射小説大賞2019:1次&2次審査突破作品

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死の翼ふれるべし

 立ち並ぶ煙突が薄暗い煙を吐いていた。  煙は一団となって宙を流れる。その一部は空に薄く…

方舟と根絶やしザメ

 ギルガメシュとエンキドゥはそれはそれは広い船の甲板を歩いていた。周りには陸地さながらに…

アルフォンス・ミュシャ:死季

 これがミュシャか――暗殺者はそう思った。ひび割れたような肌の深い皺に、柳の枝を思わせる…