殺家道 -Write, Load, Kill, Repeat-
パキャ。間の抜けた銃声の直後、四五口径の銃身がショートリコイルし、背高の照準器の向こう側にあるプリン髪の脳天から血が噴き出した。
「私は小説を書いていた。いや今でも書いている。人を殺す小説だ」
パキャ、パキャ。銃声が続き、タンクトップの胸に血が滲む。
「だが、本当は小説が書きたいワケじゃなかったんだ。最近気付いた」
「うおおおおおッ!」
背後から迫る絶叫と足音。人吉善一は冷静に振り返り、右手のドイツ製の消音拳銃の狙いを定め、撃つ。パキャ。スキンヘッドから脳汁が溢