
【ザヴとシルバーキーの偉大なる冒険】 前半戦(S1-S5)まとめ
***大いなるニンジャの物語が、いま幕を開ける***
これは偉大なる次元旅行家(Rogueをプレイするときはいつも観光客でイェンダーの魔除けをとってくる)ザ・ヴァーティゴ=サンを主人公とした偉大なる冒険小説です。読者はパラグラフ直下に提示される選択肢によって登場人物の行動に関与することができるという特殊な連載形式を取っており、その結果がここにアーカイブされています。
「何じゃ? まだなにか質問があるのか?」眼帯をつけた隻眼の老人が、旅人帽を傾けて瞬きした。君は口を開こうとしたが、うまくいかなかった。「何? わからん」老人は耳に手を当てて顔をしかめた。「ワシが何者かって? 自分で考えなさい。とにかく、オヌシはこれからバトル・オブ・ムーホンの時代に飛ぶ事になる。オヌシがすべき事を言うぞ。よく聞けよ。オヌシは……00101001……001010010101」
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ザヴとシルバーキーの偉大なる冒険 S1
1:大いなる目覚め
「オイ……オイ!」君は聞き慣れぬ声を耳にして目をさます。
「大丈夫か? あンた?」仰向けに倒れた君を覗き込んでいるのは、鈍色のニンジャ装束を着たニンジャだった。
君は声を発しようとした。しかし、口をついて出るのは……「00010101! 0010100101!」ノイズばかりだ! チューニングが合っていないのだ。
「マジかよ」鈍色のニンジャは唸り、首を振って、頭を押さえた。「俺も、何だか頭がボンヤリしてて、何が起こったのか全然わからねえ」
君たちが今いるのは、何処までも広がる荒野だ。遠い空には鳥の群れのような影が見える。断続的な地鳴りと、爆発音も聞こえてくる。「ワケがわからないけど、早めにここから離れねェと、何かまずいぜ……!」
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