ディスカバリー・オブ・ミスティック・ニンジャアーツ（20）：ニンジャクランの成り立ち
◇総合目次 ◇初めて購読した方へ
「ニンジャは、如何にしてその数を増やすのか？」 この問いは、長らくニンジャサイエンスとニンジャ考古学という二つの科学的フィールドで、活発な議論の的となってきた。なぜならY2Kカタストロフィ以降、ニンジャソウル憑依現象以外の方法で新たにニンジャ（すなわちリアルニンジャ）となったモータルの存在は、ごく近年まで確認されてこなかったからだ。
無論これは、Y2Kを絶対的な境としているわけではない。ニンジャの減少、すなわち新たなリアルニンジャの発生数の減少は、平安時代後期から近代にかけての所謂「立ち枯れの時代」に、既に顕著にあらわれていた。その一方で、少なくともパンク・ニンジャやグエン・ニンジャなど、20世紀終盤に新たに発生したと考えられるリアルニンジャも一定数存在したのである。科学的な観測が行われていないだけで、Y2K以降にもリアルニンジャが誕生していた可能性はある。だがそれは、極めて稀な事態であったといえるだろう。
今回のディスカバリー・プログラムでは、西暦2049年現在における最新のニンジャサイエンスとニンジャ考古学の見地から、これらの謎に迫る。
ここから先は
12,137字
/
1画像
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか？