シャード・オブ・マッポーカリプス(71):ネオサイタマの煙草
◇総合目次
「……スゴイ店ですね」アベが心の底から言った。今日この高級ヤクザバーに入店してから三度目だ。彼はまだ経験の浅いレッサーヤクザだった。「まあな」向かいには、偉大なグレーターヤクザのハシバが座り、強化ガラステーブルの上で、メン・タイ刻み入り手製巻き煙草の見本を見せていた。
二人はサケを呑みながら、それを吹かした。あまりの強烈さにアベは頭がクラクラした。「ドラッグは嗜み程度にしとけ。格下に自分がどれだけタフか見せつけるのに使う程度だ」ハシバが言った。「ハイ」「ドラッグに溺れるヤクザは、所詮、下の下だ。そういう奥ゆかしさを欠いた奴は、いずれ死ぬ」
- 【マグロ・サンダーボルト】より
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