◇総合目次
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ドーモズデイ・コリダーの発射軌跡に煌めく華々しい残光と、爆発した航空戦力の残した黒煙粉塵は、ヘリコイドが狙撃ポイントに選んだ遺跡の屋根からも見る事ができた。
「派手な出し物が始まってやがるようだがよォ」
ヘリコイドは遠い空の色彩を眺め、ZBRガムを吐き捨てた。そしてステルス狙撃銃のスコープに再び顔をつけた。島中のリフレクターが彼のニューロンに反応して角度を変え、幾つかの監視対象を捉えてゆく。
「こっちの役目はどうなんだ、ア? 体たらくもいいとこだ……。奴ら……チッ」