おかえりなさい忍ペーン!:ニンジャスレイヤー第1部〜第4部までの7年間を5分間でふり返るTRAIN
こんにちは! ニンジャスレイヤーが大好きな電気羊です! ニンジャスレイヤーのTwitter連載が7周年というニュースを見て、心がほっこりうれしくなりました。ぼくはといえば、この7年間の間に進学とか就職とかいろいろライフスタイルの変化があったため、途中でTwitter連載を追うのが止まっており、どこまで読んだかの記憶すら不確かなので、本心では最新連載の実況に参加したいきもちがありつつも、数年ものブランクを取り戻すことは不可能と考え、こうして遠い場所から7周年を祝っている人たちを見ているだけでほっこり満足です。
こんにちは、ヒツジくん!
長い連載の歴史があるけどニンジャスレイヤーという物語の骨子はとてもシンプルだし、追いつくこと簡単よ!
あっ。おねえさんだ。(また変なところに連れて行かれる前に帰らなくっちゃ)おねえさん、ありがとう。ぼくは今のニンジャスレイヤーが誰なのかとか、フジキドとかガンドーの状況とか本心ではすごく興味があるけど、やっぱり今から読み直して流れを思い出す時間もないので、自分の中の記憶だけを心の拠り所としておとなしくマンションの屋上に帰ります。
そんなことないわよ! 第1部から第3部までの流れは、たったの5分間で全て思い出せるの! 振り返りのニンジャTRAINに乗ってLET'S GO!!
ニンジャスレイヤーをまだ読んだことのない皆さんへ:この記事は「ニンジャスレイヤーをある程度読んでいたけれど、どこまで読んだか忘れてしまった! これまでの流れを振り返って、最新の連載に追いつきたい!」という人のために書かれています。「そもそもニンジャスレイヤーについてほとんど知らないが、7周年の勢いで今気になった!」という方のためにも、以前書かれた記事があります。こちらの→「ニンジャスレイヤーとは?」をチェックしてみてください。
◆ニンジャスレイヤー1部〜4部を振り返る!◆
あなたがたへ:ここからは既に一度読んだ人に向けて、容赦なくネタバレしていくので、ネタバレを恐れる場合は、おねえさんたちの会話が繰り広げられているあいだに、未読部分にさしかかった危機を察知して離脱してください。あたかも、あらすじを遡るニンジャTRAINの、自分にふさわしい駅で降りるように……。
第1部:ネオサイタマ炎上編
◆マルノウチ・スゴイタカイビルのニンジャ抗争で妻子を失ったフジキド・ケンジが「ナラク・ニンジャ」のソウルに憑依され、「ニンジャを殺す者」ニンジャスレイヤーとして復活。ソウカイヤに戦いを挑む。
◆フジキドは、ナラク・ニンジャソウルを御しきれず暴走。ドラゴン・ゲンドーソーとユカノによって助けられ、インストラクションを授かる。
◆フジキドは、暗黒メガコーポの横暴に立ち向かうジャーナリスト兼ハッカーの「ナンシー・リー」に出会い、共闘を開始する。
◆宿敵ダークニンジャにより、ゲンドーソーが殺される。ユカノは記憶喪失となり、ニンジャスレイヤーと袂を別つ。
◆フジキドはシックスゲイツやソウカイヤの刺客を殺し続け、ソウカイヤ本拠トコロザワ・ピラーにてラオモト・カンと最終決戦。ラオモトを爆発四散させ、ソウカイヤを壊滅させた(これにより「ネオサイタマの死神」「ベイン・オブ・ソウカイヤ」などの二つ名で恐れられる存在となる)。
これで第1部の振り返りは終わり!
開始後しばらくはフォロワー数十人くらいだったけど、連載は続いたわ。
どうだった、ヒツジくん?
うん、目の前で6年前のニンジャスレイヤーとラオモト・カンの戦いがよみがえって胸が熱くなったよ! それに、いまちょうど無印コミカライズニンジャスレイヤーではラオモト戦をやっているんだね!
このまま第2部も振り返りたいな。
いいわよ! 第2部は「ネオサイタマ炎上」のわずか3分後から幕を開け、そのメイン舞台はキョート共和国へと移るの。
それじゃあさっそくヘルオンアースの世界へLET''S GO!
あなたがたへ:2部以降も既に一度読んだ人に向けて、容赦なくネタバレしていくので、ネタバレを恐れる場合はおねえさんたちの会話が繰り広げられているあいだに危機を察知して離脱してください。あたかも、あらすじを遡るニンジャTRAINの、自分にふさわしい駅で降りるように……。
◆第2部◆
うわあ、ただならぬアトモスフィアの敵たちがたくさん見えるぞ。
そうね、彼らが第2部の敵ザイバツ・シャドーギルドの幹部であるグランドマスターたち。第2部は悪の組織との対決イメージがより強まり、ニンジャの歴史や伝奇オカルト的な空気感、続き物の物語としての大きな起承転結が意識されているわ。危険だから、あんまり近づかないようにね、ヒツジくん!
いてもたってもいられないや!
第2部:キョート殺伐都市編
◆ソウカイヤの壊滅を察知したザイバツ・シャドーギルドが、ネオサイタマを襲撃。それはラオモト・カンの死後ほんの数分後の事だった。
◆ラオモト戦で力を使いすぎ、ナラクは休眠状態に。ナンシー・リーは、連戦による疲弊と急性ザゼン中毒により戦線離脱。フジキドはザイバツを滅ぼすため新幹線で単身キョートに向かう。
◆ラオモト・カンの息子チバは、ソウカイヤ旗とハンコを持って脱出。ザイバツに襲われるがアガメムノンに保護され、アマクダリ・セクトを立ち上げる。
◆フジキドはナンシーの紹介を受け、キョートで私立探偵ガンドーと出会い、共闘を開始。
◆アマクダリ・セクトとザイバツの不平等条約が結ばれ、キョートのザイバツがネオサイタマにおいても闇の勢力を拡大。
◆フジキドはガンドーとともに、ザイバツ・グランドマスターの一人であるイグゾーションを倒す。ダークニンジャが現在はザイバツに所属していることを知る。
◆フジキドは地下遺跡で三神器のひとつ「ヌンチャク」を入手する。
◆フジキドは、ザイバツに襲われていたシルバーキーを保護。シルバーキーはオヒガンとの関わりが深いニンジャであり、その特異な能力からザイバツに身柄を狙われていた。
◆ナラクを目覚めさせるべく、フジキドはシルバーキーとともにネオサイタマへと帰還。断続的にザイバツに襲われながら、スゴイタカイビル地下でギンカクのオベリスクを発見。
◆ナラクの復活に成功。シルバーキーはコトダマ空間で消滅し、物理的な銀の鍵となってフジキドのオマモリの中に収められる。
◆ザイバツが三神器のひとつである「ブレーサー」を入手。
◆ユカノがザイバツによって攫われる。ザイバツのネオサイタマ進出は彼女の確保を目的としていた。ユカノの正体は悠久の時を生きるリアルニンジャ「ドラゴン・ニンジャ」本人であることが明らかになる。
◆フジキドがキョートへ戻る。ニンジャとなっていたガンドーと再会。ザイバツがユカノを使って儀式を行おうとしていることが判明。
◆ザゼン中毒から復帰したナンシー・リーが合流。フジキドはガンドーらとともにキョート城に突撃。ロード・オブ・ザイバツはキョジツテンカンホーの恐るべき力を明らかにする。それは三神器のひとつ「メンポ」の力によって増幅された絶対的な虚実転換支配の力であった。
◆対キンカク兵器であったキョート城がその力を解放し、浮上。地上にヘル・オン・アースが訪れる中、ニンジャスレイヤーとロード・オブ・ザイバツの戦いに決着がつけられる。またこの時、シルバーキーが銀の鍵から召喚され、イグナイトに憑依、エーリアスが誕生した。
◆ザイバツ・シャドーギルド崩壊。オムラ社倒産。ダークニンジャらはそのままキョート城に残り、オヒガンの狭間に浮かぶことになった。
どんどんいくわよ! 次は第3部!
不滅のニンジャソウル編にLET'S GO!
あなたがたへ:3部も既に一度読んだ人に向けて、容赦なくネタバレしていくので、ネタバレを恐れる場合はおねえさんたちの会話が繰り広げられているあいだに危機を察知して離脱してください。あたかも、あらすじを遡るニンジャTRAINの、自分にふさわしい駅で降りるように……。
◆第3部◆
あっ、第3部の敵組織は明確にこれまでと雰囲気が違うぞ。
第3部の主敵はネオサイタマの表社会や日本政府と癒着したニンジャ組織「アマクダリ」。管理社会ディストピアとの戦いを描いているのね。
アマクダリは悪くて強そうだなあ!
第3部:不滅のニンジャソウル編
◆妻子の仇を討ち終えたフジキドは生きる目的を見失い、ネオサイタマで腑抜けた生活を送る。偽ニンジャスレイヤーが出現し、エーリアスらに危害が及ぶ。フジキドは暗黒非合法探偵としてネオサイタマに生きる道を決意。
◆ザイバツの崩壊後、ネオサイタマにおいてソウカイヤの残党を吸い上げ、磐石な体制を整えるアマクダリ・セクト。その暴威が徐々に明るみに。日本政府や表社会との癒着が水面下で進行。癌細胞のように社会機構を蝕んでゆく。
◆アマクダリによる支配と秩序がネオサイタマの総意なのであれば、そこに介入することはニンジャとしての横暴な行為なのではないかという疑念や、デソレイションによって与えられたサップーケイの虚無の後遺症などがフジキドのカラテを鈍らせ、敗北へと向かわせる。
◆アマクダリの陰謀により、日本国とキョート共和国間で戦争が勃発。
◆フジキドはマスター・ヴォーパルによってカラテを鍛え直され、さらにナラク・ニンジャの過去のヴィジョンを幻視し、再起。意志をもった一個人・当事者として他者と戦う事を自ら受け入れ、インターセプターとの再戦を制す。
◆アマクダリと幹部十二人がその邪悪なる本性をあらわし、ネオサイタマは暗黒管理社会ディストピアへと変容。謎のハッカーニンジャ「アルゴス」のタイプ速度と都市監視システムが強まり続け、ナンシーも太刀打ちできない。フジキドとナンシーは極めてリスキーな作戦を開始する。ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリが始まった。
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あなたがたへ:2017年8月現在、物理書籍はここまで追いつきました。大規模加筆修正により、第3部のテーマ性がよりビビッドに描き出されています。
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◆フジキドとナンシーの電撃作戦によってアマクダリ幹部の過半数が一日のうちに暗殺される。二人の目的は大規模な幹部暗殺を隠れ蓑に、アマクダリ・システム中枢情報を得ることだった。この過程で敵幹部アルゴスの正体が月面基地のUNIX複合体であることが判明する。
◆Y2K時のUNIXオーバーフローが世界に与えた影響が明らかになる。
◆エーリアスがシルバーキーとイグナイトに再び分かれる。
◆ガンドーがデスドレインとともにセンジンの暗黒の海に沈む。
◆アガメムノンの狙いは、2038年に再び起こるUNIXオーバーフローを利用し、アルゴスの力によって物理世界(および人類の魂)をオヒガンから完全切断。スズキ・マトリックスやオイランマインドなどオヒガンの存在を前提とするオーバーテックを粛清し、現実世界のテック水準をY2Kカタストロフィ以前の状態へと再定義、予測可能な世界を支配することであった。
◆フジキドはアマクダリとの最終決戦のため、スペースシャトルにしがみつき宇宙へ。月面のアルゴスを破壊し、月が真っ二つに割れる。宇宙空間でアガメムノンと激しい戦いを繰り広げ、爆発四散させる。
◆フジキドはスゴイタカイビル屋上へと着地。満身創痍の彼をザイバツが包囲。ダークニンジャとの死闘。「ニンジャスレイヤーには決して折られない」剣となったベッピンに心臓を貫かれ、ナラクニンジャソウルを奪われるが、リアルニンジャ「サツバツナイト」と化すことでベッピンを折り勝利を収めた。
第3部完。フジキドを主人公とする第1部〜第3部は「トリロジー時系列」と呼ばれることもある。
うわあー、そうだったそうだった。フジキドはサツバツナイトになっていたんだ! よく考えたらぼくNRSのせいで記憶が失われていたけど、3部ラストまで読んでいたんだ。うっかりここまで読んであぶなくネタバレするところだったけど、そのような事態は回避できたぞ。
ヒツジくん、記憶が戻って良かったわ!
それじゃあ次は第4部のまとめにLET'S GO!
◆第4部◆
うわあ、これはnoteのバナーだ! ということは第4部からtwitterでの連載の加筆修正まとめが公式でも行われて、今こうして閲覧しているnote上にまとめられるようになったわけだ。それらはまとめ読みに適しておりかなり快適に読んでいくことができるという事を示している。一方でTwitter連載分のTogetter有志まとめもこれまで通り存在するということなんだ。主人公も新たになり時代も変わり第1部から第3部に触れた事が無い人がいきなり第4部から読み始めても支障なく読める事がかなりこの全体の雰囲気から読み取れる。
そう、第4部はいわばニンジャアトモスフィアの未開のフロンティアなの!
エキサイティングね!
第3部からすごい時間が経ったけど、皆はどうしているのかしら?
第4部:エイジ・オブ・マッポーカリプス編
◆第3部直後に日本国家は崩壊。世界を覆っていた磁気嵐が晴れ、さらに「エメツ」と呼ばれる新資源によって実現した反重力プレート技術やポータル・テクノロジー等により、世界の距離は縮まった。
◆第3部エンディングから10年後。若きオリガミ・アーティスト「マスラダ・カイ」にナラク・ニンジャのソウルが憑依し、新たなニンジャスレイヤーとなった。
◆マスラダは、仇である謎のニンジャ「サツガイ」を追っている。サツガイは神出鬼没であり、世界各地に出現し、ニンジャソウル憑依者に力を与えたり、リアルニンジャを眠りから目覚めさせたりしている。最終的な目的は不明。サツガイ接触者たちは「サンズ・オブ・ケオス」という組織をIRC-SNS上で形成しており、マスラダはその構成員をしらみ潰しに殺して回っている。
◆マスラダは、ハッカーの「タキ」、ウキヨ(自我獲得オイランドロイド)の「コトブキ」と行動を共にしている。彼らの拠点はネオサイタマのピザ屋兼情報屋「ピザタキ」である。
◆フジキドは?:サツバツナイトとして健在だが、ネオサイタマにはおらず、世界各地を巡っている。ナラクを失ったことにより力は弱まっている。
◆ナンシーは?:第3部最終戦以降、物理肉体はコールドスリープ状態にある。INWが物理肉体を管理している。
◆ユカノは?:フジキドの助力を得て岡山県にドラゴン・ドージョーを再建。門下生にカラテトレーニングを施している。
◆ガンドーは?:謎めいた三本足の大鴉となり、シキベ・タカコとともに行動。シキベはフジキドから新たなニンジャスレイヤーの調査を依頼され、マスラダと接触を図る。
◆ソウカイヤは?:首領ラオモト・チバの下、ネオサイタマのヤクザ暗黒社会を支配している。ニンジャ組織ではなく、土地に根付いた伝統的なヤクザマフィア組織にニンジャが所属している。マスラダの狙いはサツガイ接触者のみであるため、ソウカイヤに対して積極的な攻撃を行う理由はないが、妨害を受ければ当然応戦する。
◆ザイバツは?:オヒガンの狭間に浮かぶキョート城を拠点とし、復活したリアルニンジャ勢との戦いを続けている。新たなニンジャスレイヤーが誕生したことを知り、調査を開始。その過程でソウカイヤと遭遇戦に雪崩れ込んだ。ニンジャスレイヤーとナラク・ニンジャの存在はカツ・ワンソーを滅ぼすための戦いにおいて極めて重要であるとダークニンジャは考えている。
さらに詳しい第4部振り返りはこちらから!
さあ、現在のタイムラインに帰ってきたわよ。
おかえりなさい、ヒツジくん!
これでまたいつでも最新のTwitter連載を追えるわね!
振り返りの旅はどうだった?
遥かに良かったよ!
第4部はまだ始まったばかりなんだね。
ぼく何だかニンジャソウルの高まりを感じてきちゃったかも。
手伝ってくれてありがとう、ヒツジくん。7年間を振り返るのって大変だったけど、このまとめ記事があればきっと、最新連載に追いつく人の手助けになるわ!
(まとめ記事? また何かよくわからないことを言うおねえさんだ)
いつの間にか毛の色も変わっているね。まあいいか。
きっと7年間を一気に振り返った副作用だろう。
さあ、本編の更新はまだかな! カラテあるのみだぞ!
「「それじゃあみんな、またね!」」
ナレーション:ありがとう、ありがとう、ミーミーたんけんたい! きみたちの調査のおかげで世界はまた滅びの運めいから救われた。これからもその電気的な力によってニンジャスレイヤーのふしぎを探検してきてね!