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シャード・オブ・マッポーカリプス(59):ネオサイタマの酒

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ネオサイタマは酒の都市でもある。楽しく飲む個人的な飲酒、社会における飲酒、自暴自棄な飲酒が混然一体となり、悲喜こもごもの物語を生み出してきた。


日常における飲酒

サラリマンの飲酒文化は長い歴史の中で培われたものであり、労働ストレスを楽しいサケと美食で癒し、センパイ社員が後輩を教育する場として、ノミカイの場は常に好まれる。

路上飲酒が取り締まられる事はなく、それゆえストリートのあちこちにはスタンディング式の飲み屋屋台が立ち並び、知らない者同士がカジュアルに飲酒する。公共空間である電車で、つり革につかまりながら飲酒する者もいる。明け方の歓楽街には徹夜で酩酊した者達が溢れ、路上で寝たり、追剥ぎにあうなどしている。

ノミカイにおいてはサンボンジメ、ブレイコ(ブレイコウ)といった儀式めいた風習が存在する。立場の弱い者はノミカイにおいて公然と上司などからの嫌がらせをうける場合があるが、このストレスを覆す手段として「ブレイコ」という行動が存在している。飲酒し酩酊した状態は前後不覚であり、責任能力がないものであるから、目上のものに攻撃を仕掛けたりシツレイをはたらいても許されるという考えだ。時として、追い詰められたサラリマンは極度飲酒に敢えて及び、アルコールの暴力ブーストの力を借りてゲコクジョ的な行動を取る。そして上司をノックアウトしたのち、ケジメ、あるいはセプクするのである。

もっともポピュラーなネオサイタマの酒はサケである。これは所謂日本酒の一種であり、コメを原料としており、透明度が高く清らかな飲み口を尊ばれる。ビール類も人気があり、特にサラリマンのノミカイではビールは欠かせない。


ニンジャとアルコール

ニンジャソウル憑依者はニンジャ耐久力を得る。これによって毒や病気への耐性を得る場合があるが、それは限られたニンジャの話である。結論から言うと、一般的なニンジャはモータル同様に酩酊する。古事記などにも、強大なニンジャを酩酊させ、その隙に討ち取る逸話が頻出する。サケが原因で全てを失う者は、ニンジャ、モータルを問わず、古今に溢れている。


酩酊と凶運をもたらすネオサイタマのサケたち

ここに幾つかのネオサイタマの酒類を示す。


ケモビール

「ワースゴイ、ナンカスゴーイ、ケモビール、ダヨネー」のコマーシャル・テーマ曲が有名なネオサイタマの代表的ビール。ケモビールは通常の麦芽ビールの醸造時点でケミカル生成成分を用いており、それが独特の味わいを作り出している。ネオサイタマにおいては「ケミカル成分が含有されている事はクールであり最先端の文化の証」と考える者が多く、先鋭的な層はオーガニック至上主義者と激しい戦いを繰り広げているが、このケモビールの商品ブランドはそうしたケミカル至上主義価値観から成り立っているものだ。

なお、ケモ即ちKEMOであり、これはボンド&モーゼズによれば90年代のビデオゲーム「Quarantine」の舞台がKemo-Cityであることをオマージュしている。つまり、CHEMICAL→CHEMO→KEMOの言い換えであると考えてよさそうだ。また、転じてこれはKEMONO(獣)でもあり、ビール瓶に描かれたケモビールキャラクターの名はケモ動物の「ケモチャン」である。

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