2018年に初版ルールブックが発表された『ニンジャスレイヤーTRPG』が、2020年からのβテスト期間を終えて2版にアップデートされ、2版ルールブック単品販売が開始されました！

『ニンジャスレイヤーTRPG』シリーズは、初版から現在まで、原作者であるフィリップ・N・モーゼズ氏みずからがメインルールデザイナーとメインテキスト執筆役を務め、翻訳チームがそのサポートにあたっています。では2版では何が変わり、何が引き継がれたのか？

ニンジャスレイヤーTRPGとは？

ニンジャスレイヤーTRPGは、あなたの想像力とニンジャスレイヤーの世界観を使って遊ぶ、対話型ロールプレイングゲームです。オンラインでもオフラインでも遊べます。ソロでもマルチでも遊べます。あなたはサイバーパンク都市「ネオサイタマ」に生きるニンジャの一人となり、様々なミッションに挑みます。邪悪なニンジャもそうでないニンジャも作れます。

より遊びやすく、ボリュームアップした決定版

2版で何が変わったのか？　まずは単純なボリュームアップです。ルールブックとしての分厚さは初版のおよそ10倍近く。初版の持ち味であったキャラクター作成やコアルールの軽量さはそのまま維持され、ゲームの解像度や理解度を上げるためのデータやツールが豊富に提供された形です。

また長期のキャンペーンゲームを遊びやすくするために、ルールが大幅に整理されました。『2版ルールブック』（ ¥3,300）は、『初版ルールブック』（¥2,000）と『初版プラグイン環境プレイヤーズブック』（¥2,400）が合わさった内容となっており、これ一冊で初版の拡張セットである「プラグイン」の大半を楽しむことができます。これまで2冊に環境が分かれ煩雑だった成長ルール周りがまとめ直された点も大きなメリットです。

初版ルールブックをすでにある程度プレイし、物足りなさを感じてきていた人にも、絶好のステップアップの機会と言えます。これまでは「ちょっと強いサンシタ」程度までしか成長できなかったPCニンジャが、やろうと思えばシックスゲイツ級かそれ以上にまで成長します。

注目すべき新要素1：決定版的なボリュームアップ！ 

初版ルールブックでは「ソウカイヤの邪悪なサンシタニンジャ」しか作成できませんでしたが、2版では「善良なストリートニンジャ」「暗黒メガコーポの傭兵ニンジャ」「ザイバツやアマクダリから送り込まれたエージェントニンジャ」など、極めて幅広いキャラビルドの選択肢が提供され、長期のキャンペーンゲームが遊びやすくなりました。善良なニンジャを作成すれば、これまでは敵であったニンジャスレイヤーなどの原作NPCとも安心して交流を深めることができます。

注目すべき新要素2：ニンジャマーダーミステリー 

『ニンジャスレイヤーTRPG2版』ルールブックには、あなたが新規プレイヤーの興味を引いて仲間を増やしやすいように、ボードゲームのような雰囲気で手軽に遊べるミニゲーム要素もたくさん詰まっています。今回新規に追加された「ニンジャマーダーミステリー」は、人狼/マダミス系ゲームを遊ぶためのルールオプションです。プレイヤーは全員邪悪なソウカイニンジャになり、山荘に宿泊します。うち1人がニンジャスレイヤー役になります。登場人物は全員ニンジャなので、殺されて爆発四散しても証拠が残りません。殺忍者の正体が判明したら、生き残り全員で死に物狂いのカラテを挑みます。

注目すべき新要素3：突然ドゲザ！衝撃のNRS（ニンジャリアリティショック）判定！ 

ニンジャスレイヤーの世界をより深く掘り下げたり、より高い難易度でシナリオに挑みたいと思うハードコア・プレイヤーの欲求は、完全に満足されます。2版では邪悪なニンジャでなく、無力なモータル（常人）となってニンジャの恐怖に怯えるようなゲームも楽しめます。モータルたちはニンジャを目の当たりにすると、『NRS（ニンジャリアリティショック）判定』を強いられます。判定に失敗すると「アイエエエエ！」「ニンジャ！？ニンジャナンデ！？」などと叫び、発狂したり、失禁したり、突然ドゲザをしたりします。プレイヤーたちは協力し、ニンジャの恐怖に打ち勝たねばなりません。

様々な背景、さまざまな所属組織

『ニンジャスレイヤーTRPG2版』では、背景設定が「AoS2nd」と呼ばれるバージョンに更新されました。これは原作小説の1部〜3部、およびその後の世界をミックスした独自時系列が採用され、オリジナルNPCの投入やifストーリーの展開が従来より容易になっている点も見逃せません。

ゲームの舞台となる2037年の「ネオサイタマ」では、「ソウカイヤ」「ザイバツ」「アマクダリ」の三大ニンジャ組織が覇権を巡って争いを繰り広げており、PCたちの存在と行動は、そのパワーバランスに大きな変化をもたらし、多くのNPCたちの運命を左右することになります。無論、ネオサイタマの死神「ニンジャスレイヤー」も健在です。

新登場のNPC「インパルス」（左）と「スパイダーリリィ」（右）

ユウジョウとインガオホー

2版の新要素として、NPCとの交流や親密度向上を無慈悲にシステム化した「ユウジョウシステム」が搭載されている点も注目したい。ソウカイニンジャだけでなく、シルバーキーやヤモトといった善良なニンジャ、そしていずれはフジキド・ケンジなどともユウジョウできるようになるだろう（PCたちが邪悪でなければだが）。『ニンジャスレイヤーTRPG ２版ルールブック』が秘めている自由度の幅は、極めて広い。

原作の世界観と精神を再現する、斬新なルールの数々

邪悪なサンシタニンジャ行為やロールプレイによって獲得できる「DKK（ダークカラテカルマ）」ポイント、DKKを貯めていると突然ニンジャスレイヤーがPOPして殺しにくる「Wasshoi!判定」、貯めたDKKで成長を促進する「カルマロンダリング」などの特徴的システムはそのままに、2版では「【DKK】を合計128点以上カルマロンダリングするとラオモト・カンが爆発四散するルール」などが今回新規に追加されました。

これについて、メインデザイナーのモーゼズ＝サンは「PCたちによってロンダリングされたカルマはどこへ行くのか、長らくの疑問であったその哲学的な問いに、ついにゲーム的な答えを出すことができた。2版のゲーム環境は、ニンジャとサイバーパンクと人間性について、より深い考察と洞察をもたらすだろう！」と答えています。

何を買えばプレイできるの？

上記アドレスから購入できるルールブックには、本書にはサイバーバンク・ニンジャアクションTRPG『ニンジャスレイヤーTRPG』で遊ぶために必要な全てのコアルールとコアデータ、背景資料やキャラクターデータ、そしてスターター用のシナリオセットが全て収められています。またデジタル配信の強みを生かし、今後もどんどん内容が追加されていきます。

SOUL WIREDからのアクセスも継続

2版ルールブックの買切版リリース後も、専門サプリメント誌「ソウルワイヤード」のサブスク購読で歴代全てのルールセットにアクセスできる配信形式は健在です。また2版のリリースにあわせ、「2版シナリオコン」などを含む様々なイベントが開催予定となっています。続報は diehardtales.com およびニンジャスレイヤーの公式Twitterアカウントにて！

artworks and photos special thanks: gida-san and tommygd12-san