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S3第6話【エスケープ・フロム・ホンノウジ】分割版 #4

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 クレイグは前方を、カネトはそれ以外の方向を警戒しながら、溶岩の川沿いを進んだ。凄まじい熱気で、目を開けるのにも難儀する。「クソクソ溶岩川だ。俺らがニンジャじゃなけりゃ、この熱だけで死ぬんじゃねえか?」カネトは言った。「どうしてコイツらは平気でいやがる」道々、石を積む奴隷を見る。

「ヘヒィ……」奴隷達は目で2人を追いながら、その間も小石積みに執着していた。「訊きたいのは俺の方だ」クレイグが言った。カネトは薄ら笑った。「ち……違いねえ、だけど俺もあんたと同じくらい困惑してるッて事だよ。……畜生、真のニンジャに成りそこねたんだよな、俺は」「それについて話せ」

「俺らチューニンはゲニンから成り上がり、タイクーン直々にコクダカをもらう。そうすりゃ晴れてニンジャのセンシになる。あんたはニンジャソウル憑依者か?」「……そうだ」「名前。名前何てンだ。ニンジャの名前」「……ファイアストーム」「ドーモ。ファイアストーム=サン。ッてな。畜生……」

 カネトは唸った。「俺もイカス名前が欲しかった」こうして敵と共に逃走しながらも、己の惰弱によって黄金のイサオシの道が永遠に閉ざされた事への悔悟がむくむくと湧き上がる。とはいえ、己を恥じてセプクする勇気もなかった。「俺の未来はネザーキョウの外にしかねえ。このクソジゴクの外にしか」

「その通りだ。さっさと崖上に戻る経路を探せ」「わかってるさ」カネトは度々後ろを振り返る。「どうやらあの赤いニンジャ……マレボルの奴は撒いた。何故追ってこない? タイクーンとアイツは……多分……希望だが……カイデンする奴のほうが大事なんだ。崖下に落ちたら、死しかないんだ、きっと」

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