シトカを覆う影:ニンジャスレイヤーAoMシーズン2 これまでの振り返り
ナスカ崩壊、そして、シトカへ
幼馴染アユミの死を招いた正体不明の存在「サツガイ」に復讐すべく、マスラダ・カイはニンジャスレイヤーとなってニンジャ狩りを開始した。メイレイン、デシケイター、ブラスハート……。サツガイから特別な力を授かったニンジャ達と戦い、やがて彼はナスカの地下で遂に仇にまみえる。フラッシュバックする悲劇の記憶。しかしニンジャスレイヤーのカラテは肉体を獲得したサツガイに及ばず、ナスカ周辺は地図から消えた。サツガイは嘲笑と共に去った……。
第2シーズン:メインキャラクターおさらい
ニンジャスレイヤー/マスラダ・カイ: 「サツガイを知っているか」
仇敵サツガイのもとへ辿り着くも敗れ、自己崩壊寸前まで消耗しきったマスラダは、シトカ近郊へと流れ着き、銀の浜辺でグレイハーミットに救われた。さらわれたゾーイを救出してグレイハーミットに恩を返す為、マスラダはシトカへと向かう。タキとの電子的接触にも成功し、ネオサイタマから彼をサポートする。
コトブキ: 「いいんですよ。嬉しいんです。わたし、お姉さんですね」
ニンジャスレイヤーの手で外の世界に解放されたウキヨ(自我をもつオイランドロイド)、コトブキ。ニンジャスレイヤーと共に世界を巡ってきたが、ナスカ崩壊の折に離れ離れとなる。その後アマゾン川を北上し、やがてアラスカの地でニンジャスレイヤーと再会した。
グレイハーミット/シルバーキー: 「それじゃあ、あんまりだ」
シトカ付近の海岸に隠れ住むニンジャ。オヒガンの冒険のなかで肉体を失っていたが、ゾーイの力によって、限定的ながら現世にその身を留めることに成功した。ニンジャスレイヤーのニューロンに潜行し、千々に乱れた精神を繋ぎとめた。
ゾーイ: 「おぼえてなさいよ」
グレイハーミットと共に暮らす少女で、オヒガンに漂う「情報」を現世に物理化する力を持つ。その力は極めて強大かつ危険なものであり、野望を持つ者に知られれば必ず災いの元となる。グレイハーミットはゾーイによってこの世に留められ、同時に、ゾーイの事を保護し、守ってきた。
スーサイド: 「やるなら今だ。使わせてもらうぜ。機会を」
他者の生命を吸って己の力とするソウル・アブソープション・ジツの使い手。かつてネオサイタマで愚連隊ニンジャ集団「サークル・シマナガシ」の一員として暮らし、その後は世界で運び屋をしていたが、シトカでシンウインターに敗れ、かつての精神力を失ってしまっていた。マスラダとの邂逅は、彼に再び戦う力を呼び起こす。
シンウィンター: 「シトカは、俺の街だ」
シンウィンターはシトカの支配者であり、ロシアンヤクザ「過冬」のボスでもある。自らに憑依したユミル・ニンジャの巨大な遺骸を。彼の横にはサツガイの影がちらつく。その関係性や意図は未だ不明だが、彼はサツガイのためにゾーイを捕らえようとしているようだ。
ザルニーツァとワイズマンたち:
「過冬」の幹部たちはワイズマンと呼ばれる。玉石混合のシトカニンジャの中でも特に油断のならない強敵ばかりだが、カタナ社の最新アーマーで身体能力を強化しているザルニーツァのカラテは、その中でも群を抜く。
ラオモト・チバとソウカイ・シンジケート:「シトカに放火してこい」
ネオサイタマ進出を狙う過冬とソウカイヤは、かねてから緊張状態にあった。スーサイドによって内通者を殺されたことで、ソウカイヤはついに威力部門シックスゲイツの3人をシトカに送り込んだ。血で血を洗うヤクザ抗争が始まろうとしている。
その他、各種組織名鑑はこちらから
ストーリー振り返り
ナスカの破滅
「サツガイを知っているか」。幼馴染アユミの死を招いた正体不明の存在に復讐すべく、マスラダ・カイはニンジャスレイヤーとなってニンジャ狩りを開始した。メイレイン、デシケイター、ブラスハート……。サツガイから特別な力を授かったニンジャ達を追い、やがて彼はナスカの地下で遂に仇にまみえる。だがそこで彼は自ら封じていた悲劇の記憶の蓋を開けてしまう。自我の危機にさらされ、カラテにおいても圧倒されるニンジャスレイヤー。ナスカ周辺は地図から消え、サツガイは嘲笑と共に去った……。
彷徨い、そして新たな出会い
太平洋に流されたニンジャスレイヤーは、バミューダ諸島近海を航行していたマグロ漁船によって偶然引き上げられる。精神崩壊の危機にあった彼は、内なるナラク・ニンジャに自我を呑まれ、狂気の中でかろうじて命を繋いでいた。巨大な怪物ウラシマ・ニンジャに襲われ、再び海に投げ出されたニンジャスレイヤーは、夢とも現ともつかぬ銀の浜辺に漂着する。この地に隠れ住むのはグレイハーミットというニンジャ……かつてシルバーキーという名を持っていたオヒガンの旅人であった。
シルバーキーの尽力によって精神の均衡を取り戻し、ナラクの狂気から一時的に解き放たれたニンジャスレイヤーであったが、新たな脅威に直面しようとしていた。アラスカ、シトカの街を牛耳るロシアンヤクザ組織「過冬」。その首領である邪悪なるニンジャ、シンウインターは、グレイハーミットと共に暮らす少女ゾーイの驚異的な力に執着し、刺客のニンジャ達を差し向けてきたのだ。命を救われた恩を返すべく、過冬のニンジャを迎え撃つニンジャスレイヤーであったが、一瞬の隙をつかれ、ゾーイを攫われてしまう。ニンジャスレイヤーは銀の浜辺を離れる事のできぬグレイハーミットにかわり、ゾーイを奪還する事を決意する。
封じられた男の死と再生
アラスカ、シトカ。かつて小都市であったこの街は、磁気嵐崩壊後、豊富なエメツ資源に裏打ちされた産業の中心地として繁栄し、支配者である過冬のシンウインターに莫大な富をもたらしていた。シトカの全てはシンウインターの所有物であり、挑戦する者あらば、その恐るべき力の一端に触れ、誇りを奪われて、敗北者としての生き方を余儀なくされる。フジミ・ストリートの酒場<筋>を根城とするスーサイドも、かつては野心と希望に溢れた男だった。ネオサイタマで自由と闘争の日々を謳歌し、磁気嵐消失後、世界を股にかける運び屋として名を売っていたのも今は昔、相棒を殺されシンウインターの都合のいい子飼いの立場に甘んじていた彼だったが、ニンジャスレイヤーのカラテがその冷え切った心に再び火を熾すのだった。
ゾーイを奪還したニンジャスレイヤーはシトカ脱出を試みる。しかしここに至りシンウインターは化石の巨人ニンジャ「ユミル・ニンジャ」と同調し、その恐るべき力を明らかにする。超自然のオーロラがたちまちシトカを包み込むと、ニンジャスレイヤーとゾーイは脱出かなわず、シトカの街への帰還を余儀なくされた。ゾーイが戻らねば、存在が不安定なシルバーキーは消滅の危険にさらされる。ニンジャスレイヤーがとるべき道はひとつ。シンウインターを葬り去る事だ!
過冬の災い
シトカに帰還したニンジャスレイヤーは、すぐさま行動を開始する。過冬のニンジャを一人また一人と血祭りにあげ、シンウインターの居場所を暴き出そうというのだ。過冬のニンジャは玉石混交であり、カラテの弱い非戦闘員から、鍛え上げられた恐るべき戦士まで、その実力は様々だ。しかしニンジャスレイヤーは地獄のカラテをふるい、それらに等しく死を与えてゆく。やがて過冬随一の戦闘者として知られる「ワイズマン」達が動き出す。クナイ・ダガーを自在に操るキンジャールが、ニンジャスレイヤーと対峙する。
折しもシトカには他にも「招かれざる客」が居た。ネオサイタマでラオモト・チバが率いる容赦なきヤクザ組織、ソウカイ・シンジケートだ。ネオサイタマで構成員を殺された報復として、チバ直属の威力部門「シックスゲイツ」のニンジャ達がシトカに入り込み、不穏な行動を開始していた……。
第4話は2018年3月21日より連載開始予定!