「ニンジャスレイヤーAoM」のここまでの流れが3分でわかるまとめ
オハヨ! われわれダイハードテイルズは、ブラッドレー・ボンド=サンとフィリップ・N・モーゼズ=サンのサイバーパンク・ニンジャアクション小説「ニンジャスレイヤー」を、2010年からTwitter連載しています。現在その最新話は、第4部にあたる「AoM」のシーズン3クライマックス!
このところ新規読者の方がとても増えているので、「最近ニンジャスレイヤーに出会ったのでAoMのあらすじを知りたい」という方や、「以前読んでいたけどしばらくブランクがある」という方のために、3分くらいで大筋を理解できるまとめ記事を作ってみました!
「エッ!? 大雑把にまとめられるとネタバレとか心配!!」という方もいると思いますが、特に心配ありません。たとえば指輪物語やスターウォーズも1分とか3分くらいでまとめられることがよくありますが、実際それで特に面白さは減じておらず、ニンジャスレイヤーにもそうした神話級の物語耐久度があり、あらすじがわかっていても面白いものは面白いため大丈夫です(勿論、各シーズンの決定的な部分も書いていません。安心してね)。
それではニンジャの世界にレッツゴー!
◆◆◆
シーズン1:【サンズ・オブ・ケオス】編
→ シーズン1第1話【トーメント・イーブン・アフター・デス】を読む!
【3人のメインキャラ】
マスラダ・カイ:ナラク・ニンジャに憑依され、ニンジャスレイヤーとなったネオサイタマの若者。元オリガミ・アーティスト。同じ孤児院で育った幼馴染「アユミ」を殺した謎のニンジャ「サツガイ」を追っている。
コトブキ:自我を持ったオイランドロイド(それらは「ウキヨ」と呼ばれる)。開かずの間に閉じ込められていたが、マスラダが壁を壊した時に外界に解き放たれ、以来、ついて来る。
タキ:自称テンサイ・ハッカーの情報屋。ネオサイタマに「ピザタキ」というピザ屋兼情報屋を開店している。マスラダに命を助けられて以来、腐れ縁ができた。
(左からマスラダ、コトブキ、タキ)
【シーズン1のおもな登場人物】
サツガイ:禍々しい暗黒トリイとともに世界各地に出没し、ニンジャに力を与える謎の存在。ニンジャスレイヤーの宿敵だ。
フジキド・ケンジ:ニンジャネームは「サツバツナイト」。国際探偵を名乗って世界を旅して回っている。実は先代のニンジャスレイヤーだ。
ラオモト・チバ:ネオサイタマの裏社会を支配する強大なヤクザ組織「ソウカイ・シンジケート」の若きオヤブン。
ガーランド:ソウカイ・シンジケートの威力部門「シックスゲイツ」のニンジャで、ラオモト・チバの部下。ニンジャスレイヤーの正体を追う。
コルヴェット:デジ・プラーグの冒険魔術師・詩人(著作あり)。ローグニンジャ・クランのソウル憑依者。カゼのジツを操る気のいい男で、肉弾戦は苦手だがシブい活躍をする。
◆◆◆
シーズン2:【シトカ】編
→ シーズン2第1話【コールド・ワールド】を読む!
【シーズン2のおもな登場人物】
シンウインター:ヤクザ組織「過冬」のボス。恐るべきカラテと冷酷さの持ち主。アーチ級である「ユミル・ニンジャ」のソウル憑依者である。
ザルニーツァ:「過冬」の精鋭「ワイズマン」の一人。高性能のニンジャアーマーに身をつつむ冷徹な女ニンジャ。
スーサイド:シトカの不良少年たちに兄貴と慕われる男。かつてはネオサイタマに暮らしていた。アフロヘアがトレードマーク。
シルバーキー:「グレイハーミット」の名で隠遁する不思議なニンジャ。マスラダを助けてくれた。
ゾーイ:シルバーキーと共に暮らす不思議な少女。その超常の力がシンウインターに狙われている。
シキベ:私立探偵業を営む全身義体の脳チップ蘇生者。「所長」と呼ばれる三本脚の鴉を伴っている。ニンジャスレイヤーを探してシトカ入りする。
インシネレイト:シトカに送り込まれたソウカイヤの若きシックスゲイツ。伊達眼鏡とヤクザスーツがトレードマーク。カトン・ジツを使う。
ヴァニティ:シトカに送り込まれた重鎮シックスゲイツのひとりで、インシネレイトからは「姉御」と慕われる。元はアマクダリ・セクトという組織に所属していた。怪力を振るう。
クローザー:ジャーナリストを自称する謎めいたニンジャ。マスラダのもとに現れ、サツバツナイトを過信してはならぬ事、シンウインターとのイクサに勝つためにはナラクの力を極限まで高める必要がある事を助言する。敵か、味方か……!?
◆◆◆
シーズン3:【ネザーキョウ】編
→ シーズン3第1話【エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ】を読む!
【シーズン3のおもな登場人物】
タイクーン:旧カナダ領を支配する明智光秀(アケチ・ニンジャ)。かつて織田信長(オダ・ニンジャ)から肉体を奪い、四本腕となったという。邪悪な領域「ネザーオヒガン」の秘密に通ずる。邪龍オオカゲに乗り、邪悪な炎で文明を焼き尽くす。
フィルギア:平安時代から生き続けるリアルニンジャであり、マスラダにナラクの力を取り戻す方法を示す。
ヨロシ・サトル:ヨロシサン・インターナショナルのCEO。かつては「サブジュゲイター」と名乗るバイオニンジャであった。プライベートジェットがネザーキョウに不時着してしまう。
ヤモト・コキ:シ・ニンジャのソウルを憑依させた放浪者。凄まじいサクラ・エンハンスのジツを用いる。大人の姿と少女の姿を自由に行き来する。
ヘラルド:ザイバツ・シャドーギルドのニンジャ。シーズン1でマスラダに襲いかかり、正当防衛的に手ひどく倒されたのを逆恨みして追ってくる。
ザック:ザカリー。ネザーキョウで育ったタフなストリートチルドレンで、文明に憧れている。マスラダを「アニキ」と慕い、ついてくる。
サガサマ・ミネ:チカハ社のサラリマンをしているニンジャ。優しく奥ゆかしい大人の男性だ。
ジョウゴ親王:タイクーンの息子で、ネザーキョウ東域を支配している。その外見は若き織田信長に酷似しているという。
◆◆◆
◆基本用語解説
ニンジャ
ニンジャとは平安時代をカラテで支配した半神的存在だ。彼らは身体能力が極めて優れており、スリケン(手裏剣)やジツ(術)を使い、とても強い。
ニンジャソウル憑依現象
太古のニンジャソウルが人間に憑依し、なんの前触れもなくニンジャ化してしまうというニンジャソウル憑依現象が、現在世界中で発生している。この現象の発生確率自体は極めて稀であり、一般市民が日常生活の中でニンジャに出会うことは珍しい。それでもニンジャは確実に存在するのだ。
憑依現象によって生み出される超人はニンジャソウル憑依者、あるいはもっと単純に「ニンジャ」と呼ばれる。彼らは自身の突然のパワーアップに戸惑い、邪悪な行動を取ったり、発狂したりして、社会に軋轢を引き起こす。そして暗黒メガコーポの尖兵になったり、ヤクザの戦士になって、闇社会で暗躍するんだ。要するにとても危険だぞ。
リアルニンジャ
これとは別にリアルニンジャも存在する。リアルニンジャは憑依現象ではなく自らの修業と鍛錬によってニンジャとなった者たちで、大抵の場合、数百年、あるいは数千年の時を生き続けており、凄まじい強さを持っている。彼らはだいたいボスキャラ級に強く、善悪の価値観も現代人と違うので、コミュニケーションを取るのも命がけだ。要するにとても危険だぞ。
舞台となる世界
AoMは西暦2050年ぐらいの世界で、トリロジー時代から10年が経過している。舞台はこれまで同様サイバーパンクな世界だ。国家が崩壊し、暗黒メガコーポが力を持っていて、企業間の紛争が世界中で起こっている。そこに暮らす市民たちは身体の一部を機械化したり(サイバネ / サイバネティクスと呼ばれる)、常時接続可能なIRCネットワークやり取りしたりしている。ネオサイタマでは特にサイバネが普及していて、女子高生が網膜式サイバネアイ埋込手術や片腕の戦闘義手化手術などのサービスを日帰りで受けられるほどだ。要するにとても危険だぞ。
コトブキ:国家がないので、個々人が暗黒メガコーポやヤクザと治安サブスク契約しないと、いざという時に助けてもらえません。いろいろなクーポンや割引もあるみたいです!
◆トリロジーを読んでいた人向けQ&A
電子ユニコーンがあなた方の質問に答える:
Q:フジキドはどうなったんですか?
🦄<現在、フジキド・ケンジはニンジャスレイヤーではなくなっている。物語の舞台は「ニンジャスレイヤー・ネヴァーダイズ」の10年後となっていて、ナラク・ニンジャの力はマスラダ・カイという青年に引き継がれているんだ。フジキドは国際探偵サツバツナイトとして世界を巡っているよ。
Q:AoMってどういう意味ですか? 第4部とはどう違うんですか?
🦄<マスラダ・カイのニンジャスレイヤー・シリーズは、フジキドが主人公だった3部作と区別するために「AoM / エイジ・オブ・マッポーカリプス」の呼称が用いられているんだ。主人公と舞台設定が新しくなっているので、ここからスタートする事が可能だよ。新鮮なニンジャ体験してね!
なぜ第4部と呼ばないかというと、AoMはフジキド・ケンジ時代の「第◯部」制とは若干異なる「シーズン制」を取っているからなんだ。これは連続ドラマのスタイルを思い浮かべると想像しやすいスタイルなんだね。
Q:AoMもニンジャが出て殺しますか? もうWasshoi!したりアイサツしたりしないんですか?
🦄<もちろんAoMもニンジャが出てきて殺すし、アイサツしたりWasshoi!したりするから安心してね。3部作のレジェンドニンジャ達もちょくちょく登場してメインストーリーに絡んでくるんだ。ぜひ読んでみてね。それじゃあ、チャオ!🌈🌈🌈
ここから先は
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?