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S4第7話【テンペスト・オブ・メイヘム】分割版 #6

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 KA-DOOOM! メイヘムの爆発四散とニンジャスレイヤーの凄まじきカイシャク・カラテの余波を受け、カスミガセキ・ジグラットの構造物が無傷でいられる筈もなかった。爆発四散の瞬間、ニンジャスレイヤーの踵の下を蜘蛛の巣めいて亀裂が伝い、そして砕け散った。内部に崩落したのだ!

「……!」ニンジャスレイヤーは闇の中へ落下しながら、遠くなる頭上の空に爆発四散のエネルギーが集まり、赤黒のオリガミが形成される様子を認めた。然り。これをこそ狙ったのだ。彼はフックロープを投げ上げて空の下へ復帰しようと身構え……そして、恐るべき苦痛に叫んだ。「グワーッ!」

 天変地異下、今や彼のニューロンはネオサイタマ各所にこれまで生み出してきたオリガミ・オブジェクトと超自然的な接続状態にあった。剥離する地表をオリガミが繋ぎ止める。そのフィードバックが彼のニューロンを乱す。そして今、メイヘムとの戦闘の果て、新たなオリガミが生じた。臨界を超えた。

『今こそ、セプク・オブ・ハラキリを用いる時!』ニューロンのノイズ砂嵐に、物憂げな眼差しと神秘的な声が混線した。観察者シナリイだ。『狩人アヴァリスはカツ・ワンソーの影であった。あの者がカリュドーンの儀式を恣にし、キンカクへの道を開かんとする今! 新たなオリガミが生まれた今こそ、好機!』

「グワーッ!」ニンジャスレイヤーの両目から今や赤黒の血が燃えながら溢れる。懐に激しい黄金の輝きを感じる。呪物S.O.H(セプク・オブ・ハラキリ)。『どのみち民草は助からぬ。彼らの魂をいたずらにキンカク・テンプルの餌食とするつもりですか? アヴァリスの、カツ・ワンソーの好きにさせてはなりません。なればモータルの命を有効に用いるのです!』

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