S4第7話【テンペスト・オブ・メイヘム】#5
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ニンジャスレイヤーとメイヘムの出会い頭のカラテは拮抗した。すぐさまメイヘムは第二撃に移る。しなやかな四肢は蛇めいてしなり、左手刀は意外な角度からニンジャスレイヤーの側頭部を襲った。ニンジャスレイヤーもまた休まず動いていた。彼はメイヘムの手首を掴み、強引に彼女を投げ飛ばした。
「イヤーッ!」メイヘムは柔軟な身体を生かして容易くウケミし、とぐろを巻いた蛇めいて、ブレイクダンスじみたウインドミル蹴りによってニンジャスレイヤーの足を払い、貫くような二段蹴りで襲いかかった。ニンジャスレイヤーは宙を跳んで足払いを躱し、飛び回し蹴りで応じた。 「イヤーッ!」
BOOOM! KA-BOOOM! 連続のカラテ衝突の衝撃が空に響き渡った。黒い稲妻が閃き、黄金立方体の周囲を、不安定な色彩の雲が渦巻いた。瓦礫が細かく砕けながら、逆再生の雪めいて、黄金立方体に向かって吸い上げられてゆく。それは市街の地表……建物やコンクリートの破片だ。
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