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ニンジャスレイヤーTRPG新ルール実験場:2020年9月:ハッカーニンジャとIRCコトダマ空間認識能力

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新ルール実験場は、α〜β版くらいの状態にある新規ルールが毎月投下される場所です。ここに収録された新ルールや改定ルールは、一定のフィードバック期間と調整をへたのちプラグイン環境などに反映されます(見送られる場合もあります)。

フィードバックや使用レポート、質問などは、Discord上でいつでも受け付けています。またテスト環境のプレイ仲間を探したい時も、公式のDiscordなどでぜひ呼びかけてみてください!


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厖大な文字列。
瞬時に。チャネル内の世界を。満たす。
認識する。
書き換える。
定義する。
飛翔する!
意のままに!

◆ハッカーニンジャ

ニンジャソウル憑依者の中には、ハッキング能力やIRCコトダマ空間認識能力に極めて長けた者がいる。そのニンジャクランの種別は様々で、多くの場合はクランの特徴さえ判別できないほどのレッサーソウルである。UNIXやIRCは近代のテクノロジーであるため、ハッカーニンジャ・クランというリアルニンジャクランは歴史上存在していない。

代わりに、たとえばある者はデン・ジツの力で自らのニューロン速度と論理タイプ速度をブーストしたり、またある者はオヒガンと関連の深いアカシ・ジツの力でIRCコトダマ空間を幻視し、LAN直結からその操作を試みる。彼らは憑依元のニンジャがもともと使っていたのとは別の方法でジツを用い、その力によって超人的なハッキングを行うのだ。

ソウルのサマリー

・このソウルを持つ場合、『タツジン(電脳戦)』以外のタツジン系スキルは選択不可となる。またキャラ作成時は、初期装備アイテムの代わりに「生体LAN端子」を装備した状態でゲームを開始してもよい。

・このソウルを持つ場合、自動的に『●ネットワーク完全没入』『●IRCコトダマ空間認識能力』のスキルを得る。

・このソウルを持つ場合、【ジツ】値1につき☆級のハッキング能力を1個得る(つまり【ジツ】値3のニンジャは3つの能力を持つ)。

・他の系統と同様、ジツ値4になったニンジャは、ここに書かれた★を1個選択できる。ジツ値5でさらに★を1個(もしくは★★を1個)、ジツ値6でさらに★を2個(もしくは★★を1個)選択できる。


●ネットワーク完全没入

ハッカーはその精神をIRCコトダマ空間に完全投射する。物理肉体はトランス状態に入り、その場に座り込むか、あるいは棒立ちとなって、自分の周囲で何が起こっているかもほとんど知覚できなくなる。ハッカーがその精神の全てをタイピング速度に傾けた場合、たとえ目の前の相手から銃口を向けられても、銃弾がその頭を吹き飛ばす時まで危険に気づかない。

ハッキング能力の一部は『●ネットワーク完全没入』スキルとともに使用できる。『没入状態』でなければ使用できない高度な能力もあれば、『没入状態』に入ることで強化したり、【精神力】の消費を抑えられたり、効果継続時間を長くできるものもある。

新規に『没入状態』に入りたい場合、手番の「攻撃フェイズ」にそれを宣言すること。直前の「移動フェイズ」で『連続側転』や『ダッシュ移動』などを行っている場合は、『没入状態』に入れない。『没入状態』に入ること自体は自動的に成功する。

『没入状態』に入った者は、次の自分の手番開始時まで『ウカツ!』状態(敵からの攻撃難易度−1)となったうえに、さらに『回避判定』も不可能となる。

『没入状態』を維持したい場合、自分の手番開始時にそれを宣言すること。このターン、そのキャラはハッキング能力の効果を持続させる代わりに、自分自身は全く行動できなくなる(移動も不可能)。『没入状態』によって効果を維持する場合、【精神力】の追加消費などは起こらない。
背景的補足:😃ニンジャスレイヤー世界では、床、壁、天井、道路標識、電柱、信号機、イミテーション植物、鳥居、灯篭、マネキネコ置物、ウォシュレット便座、自販機等等、そこかしこにLAN端子が隠されている。また無線による接続もありうるため、どんなマップかによって影響を受けることはない。どんなマスからでも『没入状態』に入れるのだ。


●IRCコトダマ空間認識能力

このスキルは「電脳空間マップ」が設定されたシナリオでのみ使用できる(もしくはLAN直結による電脳戦をよりドラマチックに演出したい場合に使用できる)。詳細は「◆IRCコトダマ空間認識能力と電脳空間戦闘」の項で独立して解説される。


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◇ジツ値1〜3で獲得するハッキング能力

このニンジャは、【ジツ】値1につき☆級のハッキング能力を1個得る(つまり【ジツ】値3のニンジャは3つの能力を持つ)。能力のセットを変えたい場合、余暇1スロットを消費することで、自由に組み替えられる。またシナリオ開始時に、自分の持つ能力1個を別のものに交換してもよい。

またこのニンジャは、望むならば☆級のハッキング能力を、◉の自由選択スキルとしても選択できる。この方法で取得したものはジツではなくスキルとみなされるため、上記の組み替えルールを使用できない(この場合はキャラシート上の表記を『☆/◉ニューロンブースト』などのように区別すること)。

ハッキング能力の『発動判定』は【ニューロン】+【ジツ】ではなく『ハッキング』+【ジツ】で行う(生体LAN端子による安定化が行える)。

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