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S3第4話【ヨロシサン・エクスプレス】#1

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「ヤメロー! ヤメロー!」必死の悲鳴が距離を隔てた廊下にまで聞こえてくる。廊下をしめやかに歩き進むコマヅカイ達は眉をひそめ、足を早めて遠ざかった。「ヤメロー! ヤメロー!」悲鳴の源はホンノウジ・テンプル城、サタの庭だ!

 見よ! 白砂が敷き詰められ、モミジ・ボンサイに囲まれた庭園に今、縛られ正座させられた者達が横一列に並べられている!「ヤメロー! ヤメロー!」「どうか! 俺は悪くないんです!」「助けてェー!」動くこと、かなわず! そしてその列の前に、より高位の罪人あり。青ざめ、だが微動だにせぬ一人。ニンジャである。彼の名はルーテナント。

 やがて、「オナーリー!」若々しいコショウが艷やかな声を発すると、キン、キン、キンキンキンキン……。ヒョウシギのビートが徐々にBPMを上げていき、庭に接するカモイのフスマの奥、異様なアトモスフィアが充満した。フスマには、トノサマの両腕を一太刀で斬り飛ばす英雄戦士が描かれていた。

「……エイッ!」ターン! 巨大なフスマが左右に力強く開かれた。レーザーポインターめいた眼光を室内の薄闇に滲ませ、日の下に現れた異形の王の姿を目の当たりにするや、縛られ横一列となった罪人が全失禁した。「「「アイエエエエ!」」」タイクーン、すなわちアケチ・ニンジャ! その腕、四本!

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