黄金のCORONAを奪い合い冒頭800文字でしのぎを削る「逆噴射小説大賞2023」、その最終結果を発表いたします。今年もたくさんの応募、ありがとうございました! 今回の「募集要項」と「一次選考&二次選考結果」は、リンク先をチェックしてください。
それでは早速、発表に移ります。今年の大賞は……!
🌵🍺🌵大賞受賞作品🌵🍺🌵
悪魔の風の軌跡:ジョン久作
🌵🌞最終選考コメンタリー🌞🌵
続いて、最終選考に残った作品についてのコメンタリーです(評価順ではなく受付順に並んでいます)。
🌵二次選考ピックアップ・コメンタリー🌵
続いて、二次先行突破作品の中からも、いくつかピックアップ・コメンタリーを掲載しています(評価順ではなく投稿順に並んでいます)。ここからは逆噴射聡一郎先生、もしくは局員のコメントとなります。
🌵🌵🌵おつかれさまでした!🌵🌵🌵
以上で大賞&入選作品群の紹介と選考コメンタリーを終了いたします。全作品に1個1個目を通していった逆噴射聡一郎先生、および審査員の皆さん、お疲れ様でした。そしてこのイベントに参加してくれた皆さんへ、ありがとうございました! また、一次&二次選考の重要な覚書は、以下の記事に集大成的にまとめられているので、気になる人はぜひ読んでみてください!
🌵未来へ(エンドロール)🌵
逆噴射小説大賞は、通常の小説大賞とは根本から異なるかなりピーキーなレギュレーションなので、いわゆる名作の冒頭800文字をそのまま持ってきてもインパクトが出るとは限らないし、逆にこのレギュレーションに特化しすぎても、小説として本当に面白くかつ広い層に楽しまれるものになるかどうかは全くの別物です。審査自体も、逆噴射聡一郎先生のその時の気分で選ばれたものであり、あまり重く捉えすぎないでいただければと思います。
コンテストの形式をとっている以上、やはりどうしても「選ばれた作品」と「選ばれなかった作品」は出てきてしまいます。特に今回はファンイベントではなく、CORONAという黄金を奪い合う「コンテスト」であり、中には小説家を目指す人も多いでしょうから、この結果を過剰に重く受け取めてしまう人もいるかもしれないので、あらためて書いておきたいと思います。
どんな規模のコンテストもそうですが、それは人生のゴールインでも世界の終わりでもないのです。たとえどこかで新人賞を取ってデビューが確定したとしても、創作はそこから先も一生続いていきます。毎日プラクティスなのです。なので、こういった賞への応募活動に参加するにあたっては、選ばれなかった事を理由に自らのモチベーションを減退させるべきではありませんし、納得がいかないからと運営サイドに掛け合おうとしたり執着してはいけません(そんなことをしている暇があるならとっとと次の作品を書くべきです。どんなステータスのクリエイターであれ、結局最後は自分自身との戦いであり、外部の力に期待しすぎてもいいことはありません)。今回だめだったら、単に気持ちを切り替えて次にいけばいいだけの事です。
特に、逆噴射小説大賞は冒頭の書き出しだけを競う、かなり尖ったコンテストです。仮にそれで賞を獲れなくても、そのまま書き続けていった結果、一個の作品としてアッと驚く内容に仕上がる可能性も当然あります。今回二次選考に通らなかった作品も、ぜひ、他の発表の場で公開してみてください。どれがそうだ、というのは特に明言しませんが、今回選考突破作に含まれなかった作品のうち「この作品、最後まで仕上げてうち以外のところに出せば、いいところまで行くはずだな」と思われた作品も少なくありません。実際、過去の応募作を書き上げることで、そのまま出版社の新人賞獲得やプロデビューに繋がった事例などもあり、審査員一同とても嬉しく、また誇らしく思っております。
逆噴射小説大賞は、大賞を受賞してもCORONAと栄誉がもらえるだけで、我々ダイハードテイルズ側は一切出版などの権利を主張しないという稀有なコンテストです。受賞しなかった応募作についても同じです。あなたが書いた作品はあなた自身のものです。ですから、書いていてあなたが手応えを感じた作品は、ぜひ仕上げて、その作品が最も向いていると思われる場に投稿してみていただきたいと思います(もちろん #逆噴射プラクティス への投稿も引き続き歓迎です)。
もしあなたが読者としてこのイベントに参加しており、「あの人の作品が選考を突破していないなんて信じられない!」という作品があれば、スキを押して応援したり、応援メッセージを直接作者の方に伝えてあげてください。もしくは「聡一郎もヤキが回ったもんだぜ!」と笑ってバーカウンターから立ち上がり、来年はあなた自身が小説大賞に応募してみてください。
このイベントを「生まれ出なかったかもしれなかった物語を書くきっかけ」にしていただければ、ダイハードテイルズ一同、これに勝る喜びはありません。毎年、自身の応募作品の「続く」の先を書いていっている方々を散見できます。終わりまで小説を一本書き上げること自体に、新たな発見や楽しみがあります。是非、皆さんも冒頭で止まらずにそれを作品として完成させ、世に送り出してください!
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(ダイハードテイルズ出版局)