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11:マスタリング&ゲーミングオプション集:ニンジャスレイヤーTRPG2版ルールブック(2024年3月14日更新)

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注:このセクションの多くのルールは物理書籍板には未収録です

このセクションの使い方

ここには、ニンジャマスターが自分のマスタリングするゲームをより楽しく特徴的にするためのオプション集がまとめられていきます。その多くは、ゲーム内での状況描写や想像力の刺激、そして会話やロールプレイを活性化するためのものです。これはマスターだけでなくプレイヤーもドラマ作りに積極的に参加し、一緒に楽しい物語を作り上げていくための、便利なツールキット集ともいえます。

これらのオプションを採用するかどうかは全てマスターが決めることですが、少なくともプレイグループの全員がある程度ゲームの基本に慣れてからにすることをおすすめします。



◆PCのロストや再利用についての指針

このゲームは一瞬で新しいニンジャPCを生み出せますし、爆発四散の機会がそこかしこに潜んでいますが、「たくさんのPCを抱えなくてはいけない」という意味ではありません。いくつかの限られたニンジャを「持ちキャラ」として育てていくことで、そのニンジャの設定や愛着はどんどん深まり、より魅力的になっていくでしょう。既に完全に把握したはずのキャラクターでも、全く違う境遇に置くことで、新たな側面を発見することもあるはずです。ニンジャスレイヤーの原作ですらそのようにしてニンジャたちの設定を掘り下げているのですから、ゲームではなおさら「キャラの使い回し」を気にする必要などありません。もちろん、プレイグループの仲間が「またそいつか!」「そろそろ全員完全に新しいキャラでやろうぜ!」「全部リニューアルしよう!」などと意気投合したり、ニンジャマスターが「今回は完全新規のキャラだけでやろう」などと言う時は例外でしょう。それでも、全てはプレイグループでの合意次第なのですから、あなたのニンジャPCに再挑戦の機会を与えることを躊躇しないでください。

ゲーム内で爆発四散したニンジャは、普通、キャラロストします。これはそのキャンペイグン内において死亡が確定し、もう蘇らないということです。キャラクターが気軽に蘇らないからこそ、その物語はリアルな重みと緊張感が生まれるのです。これはいわば、原作小説のニンジャスレイヤー本編で、一度明確に死亡したり爆発四散したニンジャがもう蘇らないのと同じです。しかし一方で、ニンジャスレイヤーの小説は過去に何度かリブートされています(ソウカイヤのニンジャたちはそのたびにニンジャスレイヤーにスレイされています)。また極端な別次元スピンオフやメディアミックスなどにおいても、その都度ニンジャたちは新たな設定を与えられ、新たな物語を紡ぎ始めます。これはいわば、分岐した平行世界がいくつもあると考えるといいかもしれません。

基本的にこのTRPGでは、ニンジャマスターが運営する1個のキャンペイグンがひとつの本編(ひとつの次元)とみなされます。Discordなどでプレイする場合は、キャンペイグンではなく、サーバーをひとつの次元とみなす場合もあるかもしれません。いずれにせよ、それらは別次元なのです。ソニックブームが様々な次元に登場しているのと同じように、あなたのPCニンジャが様々な次元に登場してもなんら問題ありません。爆発四散したニンジャPCを別のキャンペイグンに少し違った設定で再挑戦させたり、本編とそもそも関係ないミニゲームに登場させたり、別のニンジャマスターのゲームに参加させたりすることは、なんの問題もないのです。あるいは爆発四散しなかったとしても、キャンペイグンを完走しきって成長限界かそれ以上にまで育ったニンジャを、過去のどこかの成長段階まで引き戻したり、スナップショット的に取り出して、それを別な次元のゲームに登場させることも、同様に問題ありません(もちろん彼らは次元旅行者ではないので、前のゲームのことを覚えているわけではないことに注意した方がいいでしょう)。


◆ゲームモードの選択

コアルールの「シナリオ」には、これからプレイヤー募集するゲームががどんなものなのかを事前に告知したり、あるいはそもそも「どんなゲームをしたいのか?」を調査し擦り合わせておくことは大切だと書かれていました。

このゲームにおいて、唯一の正しい遊び方はありません。そのプレイグループの全員が望み、合意しているならば、例えばダイスを一切振らずに会話劇だけでゲームをしたり、あるいはボスを倒してクリアできるまで何回でもシナリオを再トライするといったプレイ方式も可能なのです。これらを一言で言い表すのに便利なのが「ゲームモード」の概念です。

ここでは基本となる5つのモードを紹介します。「任意」と書かれた項目はゲーム開始前にマスターが決めます。なお、これらのオプションは固定ではなく、他のモードからオプションを持ってきて、自由に組み替えて使用しても全く問題ありません。これらはあくまでも、プレイグループ内での「そのゲームで何を目指すか」を共有するためのものだからです。

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