【CORONAは誰の手に?】逆噴射小説大賞2020:1次選考&2次選考結果の発表です!
お待たせしました! CORONAの黄金を求めて小説の冒頭800文字で戦う、第3回「逆噴射小説大賞」の一次選考、および二次選考が、ここに終了いたしました。今年の応募総数は約730作品。そのうち約170作品が二次選考を突破しました。
今年は世界的な新型CORONAパンデミックによる風評被害で開催が危ぶまれたこともありましたが、終わってみれば、昨年を超える応募総数のにぎやかなイベントとなりました。改めて、たくさんのご参加(投稿+スキ+紹介)、本当にありがとうございました!
🌵🌵🌵🌵↓ 応募者の皆さんへ。結果発表をチェックする前に、まずは逆噴射聡一郎先生からのメッセージを読んでください。 ↓🌵🌵🌵
選ばれなくても過度に凹まない事
逆噴射小説大賞はCORONAという黄金を奪い合う「コンテスト」である為、選ばれる者・選ばれない者が、選考のたびに発生する。AIによる選考ではないので、万人が納得するスコアを提示できるものではなく、運が絡む可能性もあるが、そういうものである。
選考を通らなかった場合も、貴方は何も失っていない。応募作自体が読者の耳目を惹く可能性もある。その冒頭800字から続けて長編を書き上げることもできる。だから、たとえ入選しなくても、その受け止め方は「CORONAを獲りそこねたな」「残念だったな、さあ次に行くぞ」ぐらいで十分である。
ここは最終的に99%が脱落する過酷な荒野なので、選考に選ばれなかった際にそれをいつまでも引きずったり、他の参加者や審査を恨んだり、「この賞を取れなかったらきっぱり筆を折る」のように人生を賭けてしまう依存的な精神状態であれば、はじめから応募を控えるべきだ。そして自分でCORONAとドリトスを買いに行き、NETFLIXでもつけながら一杯やっていた方がはるかに健康的である。
practice everyday...
読みましたか? それでは、下のリンクから、結果を確認してください!
:::2020年の1次&2次審査突破作品リスト:::
今年も昨年同様、1次選考の結果を飛ばしての2次選考結果発表となっています。突破した方は、おめでとうございます! 以下、昨年も書いたことですが、選考に関するいくつかのメモを紹介します。「どういう基準で選んでいるの?」「なんであの作品が入っていないんだろう?」と思った人は目を通してみてください!
選考に際して
1:「スキ」数は選考に影響を与えていない
今回の応募作品はnote上で誰でも閲覧可能なので、読んだ時に「スキ」をつける事が出来ます(是非、今後もどんどん「スキ」をつけてください!)。しかし、選考の際に「この作品はスキが多いので通そう」「この作品はスキが少ないので外そう」という判断は一切していません。パワーがある作品が広く人目に触れた時、必然的に「スキ」が沢山つく傾向がありますが、現時点で獲得するスキの量は各アカウントのフォロワーの多寡などにも左右されるので、話そのものの面白さと必ずしも相関しているわけではありません。
なお、中には当アカウントによる「スキ」がついているものもありますが、それは収集上の漏れを防ぐために目印としてついたものであり、特に選考結果とは関係ありません(「スキ」に関する謎のバグが起こっていた時期があり、何度押しても「スキ」がつけられなかった/消せなかった作品もありますが、ちゃんと全作品審査しているので安心してください)。
2:投稿した回数は選考に影響を与えていない
今年度の逆噴射小説大賞は1人5作品まで投稿することが可能でした。しかし「何回投稿されたか」自体が選考に影響を与える事はありません。「この人は沢山書いて頑張っているからひとつくらい通過させよう」「この人は沢山通過させすぎているからバランスをとって減らそう」という思考回路の判断は一切していません(そもそも今回の選考段階ではタイトルを確認したらすぐに下へスクロールしてしまうので、投稿者の個別のアカウント名やアイコンは特に確認していません)。むしろ、同じ人が書いている以上、実力が同じなので、5個全部通る事や、5個全て落ちる事のほうが、一部が通過するよりも確率が高いかもしれません。
今年も、この次の「最終選考」の段階で「1人の応募者につき1作品まで」にしぼられます。
3:ヘッダー画像は選考に影響を与えていない
画像は見ていません。「自分はうまいヘッダー画像をつけられなかった」と気に病んでいる人がもし居たとしても、我々はそれを今回の賞の評価には入れていないので、心配しないでください。
4:「800文字で物語がきれいに完結/完成してしまっている作品」は選ばれにくくなる
今回のレギュレーションは「その先さらに続く小説の、冒頭の800文字」です。綺麗に800文字で全てを回収してオチがついてしまうと、ショートショート作品のようになってしまうので、この賞の趣旨とは違うという事になります。非常に面白いものであっても、あまりにも800字できれいに閉じてしまって続きが書きようがないと判断されたものなどは、逆に落選してしまう可能性があるのです。例えば、もしこれが「800文字ショートショートSF大賞」だったならば選考を突破していたであろう作品はたくさんあります。なので「エッ!? あの作品すごく面白かったのになんで選ばれてないの!?」「エッ!? あんなに意外な目のさめるような結末だったのに!」という作品がもしあったとしたら、こういった理由があるかもしれません。
5:きわめて僅差の可能性
今回の一次選考&二次選考に際して、飛び抜けて面白いものは、一次選考の段階でいっぱつで抜きん出て「最終候補行き」として選ばれました(特にそれらは今回の発表マガジン上では区別していませんが)。一方で第二次選考に関しては、公式の「選考突破作」マガジンとして発表する以上、ある程度「このくらいの作品数まではしぼりたい」という目安を設けたコンペとなっていますので、「ギリギリ通過した人」と「ギリギリ通過出来なかった人」の差は、非常に僅差である可能性があります。何らかの要因が貴方を当選 or 落選させましたが、結果をあまり重く受け止めず、また通過した場合はこの後に最終選考が控えている事を考えてあまり期待しすぎず、落選した場合も、僅差で敗れただけである可能性を考えてあまり落ち込まず、今後の貴方の創作に活かしていってください。
🌞CORONAは誰の手に?🌞
我々は引き続き、最終選考へと進んでいきます! 最終選考作品群と大賞作品をコメンタリーつきの記事としてまとめ、2020年12末を目処に発表予定です。遅れそうな場合はアナウンスを行います!
それまでの間、まずは今回の二次選考マガジンの収録作品をみなさんで読んでみてください。そしてどんどん気軽に「スキ」を押してみてください! SNSとネットワークが地表を覆い尽くし生み出されたこの過酷な創作のMEXICOにおいて、あらゆるオンライン創作者のサヴァイヴにとって真っ先に必要なのは、濃ゆい批評や長文感想やCORONAではなく、まずは気軽な「応援」という名前の水です。この過酷なMEXICOで戦う人たちに、どうかたくさんの水をあげてください!
今年度の選考に関する追加のメモ
🚨注意🚨:ここから先は、今年度の審査を行った局員たちによる様々な評価基準メモをまとめたものです。特に何か衝撃的なことが書いてあったり、HOTなベイブの水着写真が限定公開されているわけではありません。また個別の応募作品についての選評も書いてありません(それは最終選考結果の時のみです)。
「オッ!なんだか楽しそうなイベントをやってるな!ひとつ書いてみよ!」というカジュアルさで参加した人、および「来年は参加してみようかな!」と思っている人には、事前にはあまり読んでほしくない部分なので、ワンクッション置くために、有料パートに入れてあります。正しく順を追って読むべきものなので、スクリーンショットをツイートする事なども全て禁止とします。
何故か? それは逆噴射小説大賞は技巧だけでなくパルプの初期衝動も重視されるため、事前にそのような知識を予備対策的に入れて頭でっかちになってほしくないからです。こんなの気にせずのびのび自由にやってほしいからです。これは受験ではないので「予想と対策」のような謎のノウハウが確立されていくことを我々は望んでいません。
ここから先に書いてあるのは「作品を書いていくにあたっては、だいたいの場合、こういった要素への気配りが肝要である」「こういった "よくある失敗" に引っかかると選考落ちしやすい」という事だけであり、全体的な傾向から見えてきた手がかりのまとめにすぎません。さらに言うならば、本当に面白いパルプ小説というのは、そんな傾向すらも初手の殴打で完全に吹っ飛ばしてしまうほど問答無用で面白く、ある日突然バンデラスのように酒場のドアを開けて現れ、ギターケースから出した銃を撃ちまくるものです。
しかし一方で、逆噴射小説大賞は同じレギュレーションで毎年開催しているのですから、同じ理由で毎年選考落ちしている人も、もしかしたらいるかもしれません。五里霧中で苦闘している人に、何らかの客観的な手がかりとなるようなものを提供したほうが良いだろうとも考えました。そして、毎年非常に多くの作品を一つ一つ読んで審査していく中で、創作における普遍的な気付きを得ていくこともありました。その気付きのシェアでもあります。このため、ここから先のセクションは、今回の逆噴射小説大賞参加者のなかでも特に気合いを入れて臨んだ人が、何が自分に今後必要なのかを学んだり、客観的な意見を咀嚼して手がかりとするべき覚書であり(それゆえ、場合によっては、貴方にとって耳の痛い内容があるかもしれません。我々もオープン部分では書かないところまで突っ込んで書きました)、単なる興味本位で読むべきではない内容です。これから逆噴射小説大賞を純粋に楽しみたいと思っている人は、特に読む必要がないというか、むしろ読まないほうが次回も楽しめる部分となっています。ついうっかりスクロールして読んでしまわないよう、有料パートに分け、かつ、このような注意喚起の長い前置きをわざと置いてあります。中には逆噴射聡一郎先生のメモも混じっていますが、特に区別せずに雑多に置いてあります。
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