ザヴとシルバーキーの偉大なる冒険 Season6
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ザヴとシルバーキーの偉大なる冒険 Season6

ニンジャスレイヤー公式/ダイハードテイルズ

◇総合目次 ◇初めて購読した方へ  

***大いなるニンジャの物語が、いま幕を開ける***

参加方法:これは偉大なる次元旅行家(Rogueをプレイするときはいつも観光客でイェンダーの魔除けをとってくる)ザ・ヴァーティゴ=サンを主人公とした偉大なる小説です。あなたはパラグラフ直下に提示される選択肢によって、登場人物の行動に関与することができます。選択肢の回答期限は次のパラグラフ出現までで、最も多かった選択肢でストーリーがリアルタイム展開していきます。

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ザヴとシルバーキーの偉大なる冒険 S6


前回の結果

 このままヤマト・ニンジャらと共闘し、ここの敵を壊滅させる
 自分たちだけでも離脱し、本隊にケイトーの裏切りを伝えにゆく
 ▶︎どうにかして元凶のケイトーを捕える



1:糸口

 何かがおかしい。君のニンジャ第六感が胸騒ぎを告げている。原因を突き止めるには、どうにかして元凶のケイトー・ニンジャを捕まえねばならない。西軍の大ムカデ、巨人スモトリ、そして姿見えぬマス・ゲン・ジツ使いの全てを六騎士の二人に任せると、君とシルバーキーはスリケン飛び交う戦場を駆け抜け、ただケイトーだけを追ってニンジャ砦の胸壁へと回転跳躍!

「イヤーッ!」

 君たちはそのままケイトーの前後を挟むように着地し、退路を断った!

「まだ纏わりつくか、おかしな小虫どもが……!」

「どうも単なる演技とは思えねえんだよな」

「001001001001」

 君は腕組みでケイトーの前に立ち塞がり、たくましい上腕二頭筋を誇示して威嚇した。こうして注意を逸らしている間に……シルバーキーは自らのこめかみに指を当て、ユメミル・ジツを使う!

「悪いが実力行使だ! ちょいと弄らせてもらうぜ……! イヤーッ!」

 危険な精神波がシルバーキーから放たれ、ケイトーに浴びせられた!

「グワーッ……!? このジツは……!?」

 ケイトーが不意を突かれ、一瞬よろめく! チャンスだ。こいつは殺しておくべきだ。君は強く考え、ネンリキを込めた。

「110、01000、1101111!」

 周囲の西軍ニンジャたちからネンリキでカタナを引き寄せると、それを一瞬で圧縮融合、テツノオノを作り出し、振り回した! だがケイトーは咄嗟のブリッジでこれを回避。その一撃は、ケイトーの頬に線のような傷をつけるにとどまった!

「下郎め……我が美頬に傷を! 畏れ多いぞ! イヤーッ!」

 ケイトーはボーを打ち振り、足元に緋の稲妻を奔らせて、君たちの間合いを遠ざけた!

「グワーッ!?」

 ニューロン攻撃を試みていたシルバーキーも、緋の雷撃に弾かれる。鼻血と痙攣! ジツの集中が途切れ、強烈なフィードバックとなって返る!

「何を悠長に構えているか! 援護せよ!」

 ケイトー・ニンジャが苛立ち、ボーを高く掲げるや否や、砦の周囲の樹上に陣取っていた西軍のニンジャたちが、君たちに向け一斉にスリケンを放った! 無数のスリケンが、頭上から雨の如く降り注ぐ!

「マ、マズいぞ……!」ショックから回復したシルバーキーが、それを見て青ざめた。君はシルバーキーを助け起こしながらネンリキの障壁を作るが、弾数があまりにも多い! 凌ぎきれない!

「イヤーッ!」その時だ! 突如、連続側転を打ったスバル・ニンジャが君たちの前に立ち、真上に向かって両腕を咄嗟に突き出し、ポータル・ジツの盾を展開した! ゴウランガ! 上空から降り注ぐスリケンの雨は、虚無の穴へと吸い込まれて消える!

「助かった! あンた、やるもんだな!」シルバーキーが鼻血を拭い、どうにか立ち上がった。「ケイトーの野郎はどこへ!?」

「あそこだ! 森に逃げ込むぞ!」スバル・ニンジャがポータルを閉じ、西の樹海を指し示した!
 
 君たちは一瞬の状況判断を行った。後方ではドラゴン・ニンジャたちが未だ巨人やムカデと一進一退の攻防を続けている。ヤマト・ニンジャの駆る盲目の飛龍が木々を蹂躙し、西軍のスリケン狙撃部隊を薙ぎ払ってゆく。謎めいたゲン・ジツが働き、足元の土が流砂に飲み込まれゆく幻影が一帯を覆い始めている。東軍の徒歩ニンジャたちはこの幻影にはまり、苦戦を強いられている。恐るべき大混乱だ。一方、ケイトーは東軍の仲間を援護することもなく、たった一人、戦闘から離脱していく……!

 君たちは互いに頷くと、乱戦の中をカラテとネンリキで切り抜け、ケイトーを追って樹海に飛び込んだ! 後方から投げかけられたスリケンが、すぐ横をバレットタイムめいて掠める。それでも三人は振り返らずに進む。次第に、戦闘の騒音が遠ざかってゆく。

「ユカノ=サン……いや、ドラゴン・ニンジャたちならきっと大丈夫さ……!」

 シルバーキーが、君の不安を代弁するように言った。三人はケイトーの後を追い、鬱蒼と茂る不気味な樹海を進んだ。

 もはや周囲には東軍、西軍、いずれの影もない。

 広大無辺なる手付かずの大自然が、君たちを呑み込んでゆく。雄大なる木々がメガロシティの高層ビル群めいて立ち並ぶ。さながらネオンカンバンの群れを蹴り渡るように、君たちは蔦まみれの巨木の間を渡った。

 もはや後戻りはできないだろう。なぜなら古の原野には、目印になるような道路標識もハンバーガー・ショップもない。これまで幾度となく次元旅行者を助けてきたスマッホのMapも反応なしだ。

 やがて君たちが樹海を抜け、岩だらけの小高い丘を登ると……不意に、視界がひらけた。前方には果てしない平原が広がり、張り合うように轟く両軍の戦太鼓の音が、遥か彼方から聞こえてきた。西と東……両の地平に無数の軍団の影が揺らぎ、大地はサブウーハーじみて振動している。

「このまま進めば、フジサン裾野の大平野だ。これから数万の本隊同士がぶつかる場所だぞ」スバルニンジャが警告じみて言う。「本隊の合戦に巻き込まれたら、一巻の終わりだ」

「ハァーッ……! ハァーッ……! ケイトーの野郎、このまま西軍本隊に加勢するつもりだろうな……」シルバーキーは息を切らし、岩の上に座り込んだ。「ダメだ……もう足がガクガクで追いつけねえ。いまさら皆を助けに砦にも戻れねえし……。まんまとハメられたぜ!」

 このまま追っても、ケイトーを捕まえることはできないだろう。深追いすれば、フジサン火口への旅に支障が出る。残念だが、あくまでも目的は元の世界に帰る事なのだ。君たちは岩場に腰をおちつけ、計画を立て直すために小休止を取ることにした。疎に松の木が生える、寂しい岩山で。

「あのな」シルバーキーが切り出した。「さっき、ケイトーの野郎に、咄嗟にニューロン攻撃を仕掛けた。……それで確信したのは、あいつの気配やニューロンの質感が、マンデインの奴と同じだッてことだ。つまり、あいつは影武者とか、そういうのじゃねえ。どうも雰囲気が違うが、間違いなくケイトー本人だろう」

「0010010010101……?」

「いや、あれは二重人格とか、ソウルが二つあるとか、そういう感じでもねえな。逃げられちまったから、何がどうなってンのかは結局わからないままだけど。クソッ……!」

「ちょっといいか?」スバル・ニンジャが奥ゆかしく口を挟んだ。「あんたがたの言うスマッホやら、Siriやら、別次元やらのことは、俺にはまだ全くわからん。それでも、あんたがたは仲間思いのいい奴だし、嘘を言っていない事だけはわかる。……そのうえで、いま、不意に思いついたことだ。俺はこれから全く的外れのことを言うかも知れんが……まあ、的外れだったら、笑ってやってくれ」

 なんて前置きが長いんだ。君はビックリしたが、これも彼の誠実さのあらわれなのだろうか。スバル・ニンジャは一呼吸おき、彼方の星座の秘密を読み解くような眼差しで言った。

「あんたがたは要するに、ネザーとも全然違う、根本的に別の世界からやってきた。そして、その理由も方法も解っていない。だからこの世界のことも、ほとんど知らない。そういうことだよな?」

「010010111」君は大きく頷いた。

「だとしたらだ。他にそういう奴がいないって言う保証は、どこにある?」

「……ン?」シルバーキーが眉根を寄せた。「それってつまり?」

「いや、うまくは説明できないが、この世界にやって来たのは、本当にあんたがただけなのかと……。ああ、やっぱり的外れだったみたいだな」

 スバル・ニンジャは気恥ずかしげに頭をかいた。だがシルバーキーは深刻な顔になり、小さく頷いた。

「待てよ、確かにそうだ。……成る程、俺たちが別の次元から来れたってンなら、他にそういう奴がいてもおかしくはない」

「01001010111」

 君もその可能性に気づいた。もし君たちと違って、ニンジャ大戦の詳細を知っている者がここに飛ばされて来たとしたら……? この時代に何が起こって、誰がどこに居たかまで、完璧に覚えている者が来たとしたら……?

「それはめちゃくちゃマズいんじゃないのか? 完全にチートだ。やりたい放題になるぜ」

 君の懸念は、シルバーキーに伝わったようだ。だが、シルバーキーの表情を見れば、そこにあるのは絶望や不安感だけではない……微かな希望を見出すこともできた。これで、何らかの糸口が掴めたかもしれないのだ。

「有難いぜ、スバル=サン。俺たちが元の世界に帰るためのヒントになったかもしれない」

「なに、役立てたのなら良かったさ。戯言と笑われるかと思ったが」

「いいや、そんなことないさ」シルバーキーが強く笑んだ。「あンた、他のニンジャよりよっぽど頭が冴えてるぜ」

「そんなことばかり考えて、ぼんやりと生きて来たからだろう」スバル・ニンジャはまた自嘲気味に笑った。「兄弟のムツラ・ニンジャが消えたその日からな」

「確か、ムツラ・ニンジャは死んだ……って言ってたよな?」

「ああ、きっと死んじまったよ」スバル・ニンジャは首を振った。「酷い事故さ。ポータルに落ちて、消滅しちまったんだ。でも、双子ってのは不思議なもんでな。何となく、まだあいつが、どこかで生きてるような気がしてならんのさ。……出口のないポータルに落ちた奴はどこへ行く? 生きてるのか? 死んでるのか? ……誰も知らん。誰も戻ってこないからだ」

「そうか。嫌なこと思い出させちまって、悪かった」シルバーキーは小さくため息をつき、スバルを気遣うように言った。「でも確かに、あンたの言う通り、生きてるのか死んでるのか分からないなら、生きてる可能性だって同じくらいの確率で存在してるはずだ。確か、こういう場合の確率はどっちも同じなんだ。何とかのネコってやつで、未だ五分五分さ!」

「ありがとうよ。それで俺は、漠然と考えて来たんだ。兄弟が、こことは違う、どこか別な世界で達者にして……ン?

「010101011111!」「待て、何か様子が……!」

 不意に、君たちは異常を感じ取った。足元が激しく揺れ始めたのだ! 岩山は軋み、今にも割れ砕けんばかり! だが東西の大軍団は未だ遥か彼方! 何故突然!? 何故突然大地是震動!?

「手近な岩に掴まれ! 振り落とされるぞ!」「アイエエエエ!?」

「ARRRRRRRRGH!」

 凄まじい揺れ……いや、唸り声が君たちの足元から直接伝わって来た! KRAAAAASH! 岩場に亀裂が入って割れ砕け、左右から二本の巨大な突起物が隆起! 君たちの座り込んでいた岩場も突如数メートル大きく持ち上がり、猛烈な勢いで傾き揺れ動いた! 君たちは振り落とされ、ウケミを取った! 

 そして……仰ぎ見た! 自分たちが今まで座っていた物の正体を!

「GAAAAAAAARRRRRRRRGH!」

 ……蟹だ! 君たちは単なる岩場と思っていたが、その実、スクールバスほどもある巨大な蟹の背の上に居たのだ! すわ、西軍のニンジャか!?

「「アイエエエエエ!」」スバル・ニンジャとシルバーキーは、情けない悲鳴をあげた! 一方、謎の蟹は巨大なハサミを振り上げ、潜望鏡めいたつぶらな瞳で君たちを睨め下ろしながら、威圧的に語りかけて来た! 精神に、直接だ!

(((そなたら、何者だ?)))

▶︎ここは落ち着いてアイサツをしよう
 眼を狙え!先制攻撃あるのみだ!
 蟹語の翻訳アプリをダウンロードしないとな

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