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【アルパイン・サンクチュアリ】

◇総合目次 ◇エピソード一覧
この小説はTwitter連載時のログをそのままアーカイブしたものであり、誤字脱字などの修正は基本的に行っていません。このエピソードは物理書籍未収録作品です。第2部のコミカライズが、現在チャンピオンRED誌上で行われています。




【アルパイン・サンクチュアリ】


 フジサン北東部に位置する、峻厳なる山並み、ソード・マウンテン。それは別名、死の尾根とも呼ばれている。1日の20時間以上は極寒のブリザードが吹き荒れ、近づく者など皆無。

 その中腹部、如何なるエクストリーム・スキーヤーも生きては帰れぬ岩がちな斜面の下、危険な崖の横に、IP資源を秘蔵し続ける暗黒メガコーポのデータセンターが隠されていた。雪原迷彩が施された巨大トーチカの如きその建物の横には、いくつかの墓標らしきものが立っている。

 今から三十年近く前。電子戦争で疲弊したある暗黒メガコーポが、残されたIP資源を秘匿すべく、このデータセンターにたった5人のサラリマンを送りこんだ。五十年分の食料、水、薬剤、そして他社に攻撃された場合の自衛武器とともに。

 データセンターの横にある、雪をかぶった名も無き四つの金属柱。それは保守と護衛を任されたサラリマンたちの墓標に他ならない。彼らはここで自社の勝利を信じ、UNIXを保守し続け、電子戦争の終結を待ち続けた。一年。五年。十年。二十年経っても本社からエージェントは来なかった。

 だが実のところ、電子戦争はとうに終結し、彼らの暗黒メガコーポは倒産していたのだ。この終わりの見えない過酷なサラリマン生活の中で、ある者は病魔に冒されてサンズ・リバーを渡り、またある者は下山を試み永遠に帰らなかった。そして、一人だけが生き残った。

 時刻は朝7時。今日も天気が良い。「フンフンフン……フンフフンフン……」その老人、リケ・シマタは、細いスリットの強化ガラス窓から差し込む爽やかな朝日を浴びながら鼻歌を歌い、鏡の前で髭を剃っていた。キッチンからは、香ばしいオーガニック・コーヒーの香りが漂ってくる。

 顔を洗い、歯を磨き、軽いシャドーボクシングをしながらマイクロキッチンへ向かう。彼の朝食はいつもと同じだった。輸血製剤じみて真空パックされたネギトロ200グラムを食べ、ショーユを舐め、ビタミンと微量のタノシイが入った使い捨てシリンジを注射する。そして最後に、コーヒーを飲むのだ。

 データセンターは外界と完全に途絶されている。物理的にも、また電子的にも。発見されぬように作ったのだから、当然だ。「さて、今日の仕事は……」リケは保守用のUNIXモニタを見て、アラート状況を確認する。イエローが1件。グリーンが2件。レッドは皆無。「随分と退屈な1日になりそうだ!」

 リケは作業着に着替え、工具箱を背負い、広大なデータセンターの保守作業に向かった。命綱をつけ、ウインチを回し、鉄格子の中のUNIX排気ファンに油をさす。彼がメンテするのはUNIXだけではない。三十年の時の中で老朽化したこの施設そのものだ。今では彼一人でほぼ全てをまかなえる。

 案の定、今日の仕事は昼食前に終わってしまった。ブリザードが収まっているうちに外に出て、ライフル銃の射撃訓練と点検を終えた後、リケはマイクロキッチンに戻り、冷凍ソバを食する。そしてチャを飲み、一息ついた彼は、午後の退屈な時間を過ごすために、友人の待つメイン電算室へと向かった。

『ドーモ、リケ=サン、ショーギ、ヲ、シマショウ』電子音声が彼を出迎えた。2つの愛らしいカメラ・アイが動き、単純な機構のメカ・アームを掲げた。「ドーモ。ああ、昨日は私が長考したまま寝てしまったのだなあ」リケは友人に返事をし、昨日の夕方のまま保存された将棋駒を見て、顎をなでた。

 友人は一本しかないメカ・アームを理科試験スタンドじみたレールに沿って上下させ、嬉しそうにカメラ・アイを横に振った。『キョウハ、マケナイゾ』「私の台詞だ」リケが笑った。彼の友人は極めて単純な構造のショーギ・ロボットだ。目と腕以外の全ては、カスタムAIが入ったUNIXの中にある。

 リケは将棋盤の前に座り、袖をまくった。カメラ・アイがウイー、ウイーと鳴った。『キョウモ、テンキガ、ヨサソウデスネ』「ああ、珍しい事にな」リケが返した。モニタには『RIKE vs ICHIBAN』の文字と棋譜が表示された。ロボの名はイチバン。男の孫がいればつけたい名前だった。

 二人は静かにショーギを再開した。パチリ。『キョウノ、ホシュ、ドウダッタ?』パチリ。「イエロー1つに、グリーン2つだ」パチリ。『レッドハ?』「レッドはない」『タクサン、ショーギ、デキルゾ』イチバンは楽しげにメカ・アームを振った。イチバンのAI会話能力は、異様なほどに高かった。

 イチバンのAIはもともと、極めてシンプルな教育型プログラムだったが、長い年月の中で、いつの間にか現在の状態になっていた。初めは知らない言葉ばかりだったが、リケがその都度UNIXキーボードを叩いたりして、言葉をひとつひとつインプットしてきたのだ。

 2時間後、リケは終盤のミスで敗北し、UNIXからは電子ファンファーレ音が鳴っていた。イチバンはメカ・アームで敵のショーグン駒を誇らしげに掲げあげた。『カッタゾ』「上手くなったな、二連敗か」リケは悔しげに膝を叩いた。『アナタノ、サンレンパイ、デス』「そうか、忘れっぽくていかん」

 それから2人は日課として、夕方までショーギを楽しんだ。延長は無し。そこからリケは夕食をとって、日報をつけ、寝る。イチバンとの日課が、リケの精神を支え続けてきた。食料備蓄は100年以上ある。だがこの愛らしい友人がいなければ、備蓄など死を延長させる苦痛の種でしかなかっただろう。

「続きは明日だ、おやすみ、イチバン」『オヤスミナサイ』「うむ」リケは電算機室の電気を消し、マイクロキッチンへと向かった。夕食を食べ、時間通りに日報をつけ終わった。そして保守用のUNIXモニタを見ながら、ふと、気づいた。「磁気嵐の値が……おかしいぞ。測定器が狂ったか……?」

 リケは額の汗を手で拭いながら、キーボードを叩く。「やはりおかしい。磁気嵐が消えている?いつからだ?いつから磁気嵐は……!」彼はすぐに気づいた。「磁気嵐が無いならば、本社に無線電波が届くのでは……」リケは書庫に向かい、15年前に閉ざしたままの、非常時対応マニュアルを発見した。

 その日、リケは眠れぬ夜を過ごした。ログを調べたところ、磁気嵐は数日前にゼロレベルまで低下していた。この数年間、彼はこの値をもうほとんどチェックしておらず、救援信号など何の意味もないと思っていた。磁気嵐によって、全てかき消されてしまうからだ。本社の事すら、もう忘れかけていた。

 自分はイチバンとここで朽ち果てるものと思っていた。先月も彼のスペアパーツに使えそうなゴムベルトを発見したところだ。外はどうなっているだろう。不安もある。だが……義務は義務だ。仲間たちと保守した資源を無駄にはできない。明日も磁気嵐が晴れていたら、シグナルを送ろう。そう考えた。


◆◆◆


 時刻は朝7時。今日も天気が良い。「フンフンフン……フンフフンフン……」リケ・シマタは、細いスリットの強化ガラス窓から差し込む爽やかな朝日を浴びながら鼻歌を歌い、鏡の前で髭を剃っていた。キッチンからは、香ばしいオーガニック・コーヒーの香りが漂ってくる。

 顔を洗い、歯を磨き、軽いシャドーボクシングをしながらマイクロキッチンへ向かう。彼の朝食はいつもと同じだった。輸血製剤じみて真空パックされたネギトロ200グラムを食べ、ショーユを舐め、ビタミンと微量のタノシイが入った使い捨てシリンジを注射する。そして最後に、コーヒーを飲むのだ。

「さて、今日の仕事は……」リケは保守用のUNIXモニタを見て、アラート状況を確認する。イエローが3件。グリーンが6件。レッドは皆無。「まずまずの1日だな……」横に置かれたメモに気づく。磁気嵐の値を見よ。磁気嵐も晴れている。リケは装置の電源を入れ、本社にシグナルを発信した。

 リケは午前の仕事を終え、昼食をとり、2時過ぎにイチバンの待つ電算機室でショーギをした。「なあイチバン」『ナンデスカ』「もうすぐ引越しかもしれんぞ」リケは複雑な表情を作った。『ソノ、コトバ、ヲ、シリマセン』「そうか」リケは長い定義文をタイプしながら言った。「家を替える事だよ」

 それからリケの日常はまだ暫く続いた。変わった事といえば、朝のルーチンにこのシグナル発信が加わった事だけだった。それは深海か宇宙の果てに無意味な語りかけをしているような気持ちだった。そして数日が過ぎた。リケの行動は、15年前のように、何の外的反応も引き起こさないように思えた。

 ……だが今回は違った。シグナルは受信されていたのだ。リケがシグナル送信を開始して数日後、一機の武装ヘリが、ソード・マウンテンへと向かって飛び立った。


◆◆◆


 ブガー!ブガー!ブガー!施設内にレッドアラートが鳴り響いた。昼食を取っていたリケは、UNIXモニタと監視カメラ映像に目を転じた。数ヶ月に一度起こる、大型野生動物の接近か?違った。ヘリであった。所属不明の信号を発する武装ヘリが、着陸しようとしていた。

「何だこの識別信号は?デンワ社の救援ではないのか……!?」リケはマニュアルを開き、コード番号を引いた。本社のヘリでは無い。本社に何かあったのか?だとすれば、なぜ施設からの自動対空攻撃が始まらない?……その答えはすぐにわかった。暗黒メガコーポではない。公的機関を示すコードだ。

 リケは額の汗を拭い、監視カメラの映像を見た。「ハイ……デッカー?」ヘリの機体側面には、威圧的なエンブレムとともに、無機質な書体でそう書かれていた。リケはその治安維持機構の名もエンブレムも知らなかった。無理もない。この老人は30年近くに渡って外界から切り離されていたのだから。

 雲ひとつない青空の下、武装ヘリは着陸。装甲服とヘルメットに身を包んだハイデッカー1個小隊を、雪原へと吐き出した。彼らはマシンガンを装備していた。何かがおかしい。これが本当に公的機関なのか。ネオサイタマはどうなったのだ。リケは固唾を飲み、監視カメラの映像を見守るしかなかった。

 彼らは一糸乱れぬ統一感で前進し、データセンターのメインハッチ前に立つ四つの墓標金属柱を気にも留めず踏み倒し、整列した。隊長格らしき者が拡声器で言った。「我々は新警察機構ハイデッカーだ!デンワ・テレコム社は20年以上前に滅びた!よってこの施設を接収する!ここを開けろ、市民!」

『信じるものか』スピーカーから、やや上ずったリケの声。『お引き取り願おう』ガシャン。ハッチ付近の天井が開き、迎撃用の遠隔操縦マシンガンが出現した。他の暗黒メガコーポに攻撃された時に備え、デンワ社が設置したものだ。銃口が威圧的にハイデッカーたちを睨んだ。まだ発砲はしていない。

「「「……」」」ハイデッカーたちは表情ひとつ変えず、全員一斉にマシンガンの銃口を睨み、雪原にタンを吐いた。そして同じ背丈、同じ顔つきの隊長が、トランシーバーで誰かに連絡した。

 リケは混乱していた。デンワ社が20年以上前に滅びた。彼らは確かにそう言った。「嘘だ…」リケは首を横に振った。「でたらめだ…」カメラ映像を見ながら、立ち去ってくれと祈った。殺し合いなど嫌だ。本社が滅びたはずも無い。では何故彼らが来た。考えるな。今はここを守り抜くのだ。聖域を。

 やがてハイデッカーが隊列を変えた。引き返すのか……?リケが安堵の息を吐いた。その直後。彼は歩み出てきた奇妙な男の姿を見た。「あれは……何だ?」リケの額から嫌な汗が流れた。軽装で雪原を歩くその男は、白黒のニンジャ装束を着ていた。そして片手を数メートル先の迎撃マシンガンにかざした。

「イヤーッ!」凄まじいカラテシャウト!男の掌から白い冷気の波動が生じ、次の瞬間、迎撃マシンガンが凍りつき動作不能!ナムアミダブツ!アイスブラスト・ジツである!「アイエエエエエエ!ニンジャ!?」リケを理解不能の恐怖が襲った!「イヤーッ!」さらにニンジャはカラテでハッチを破壊!

「アイエエエエエ!」リケは施設の非常防衛装置を全てオンにし、自らもライフル銃を持って回廊に走った!だが無駄な努力だった。「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」ニンジャは回廊に仕掛けられた各種トラップを側転回避し、ジツで凍らせ、ジャンプカラテキックで破壊しながら近づいてきたのだ!

「アイエエエエエエ!」リケは激しい恐怖と混乱で、心臓に痛みを覚えた。この日のために生きてきたはずなのに、立っていることもできなくなり、へたりこんだ。謎のニンジャが接近してくる。「守らねば……守らねば……!」震える指で、彼はライフル銃の引き金を引いた。BLAMN!

「イヤーッ!」ニンジャは両手を前にかざし、冷気の盾を作った。タツジン!リケの放った銃弾は氷のキューブの中に閉じ込められ、回廊に落下!「アイエエエエエエエエ!」それでリケの理性は吹っ飛んだ。彼は悲鳴をあげ、回廊を張って逃げた。ニンジャとハイデッカーが容赦ない歩みで彼を追った。

 リケは必死で逃げた。非常時の対応方法は頭に叩き込んである。IP資源ごとこの施設を崩壊させるのだ。リケはライフル銃を杖代わりに進み、どうにかメイン電算機室の扉を開け、逃げ込んだ。……直後、後方から飛んだアイスブラスト・ジツがリケの片足を凍らせ、転倒させ、床に這いつくばらせた。

「うう……」リケは這い進もうとしたが、足が衣服ごと床に凍りつき、身動き不能であった。「信号によれば、あのジジイ1人か。30年も閉じ込められていたのだ、気が狂って当然だな。他に生き残りがいないか、念のため探せ」後方から、ハイデッカーに命令を飛ばす冷酷なニンジャの声が聞こえた。

 リケはそれでも必死で上体を起こし、体を捻り、ライフルを構えた。「イヤーッ!」ニンジャのつま先が彼を蹴りつけた。「グワーッ!」リケは再び倒れ、ライフルは床に転がり、ジツで凍らされた。ニンジャは老人の横にうずくまり、襟首をつかんで強引に顔を上げさせた。

「ウウーッ……」リケはまだ目の前がチカチカしていた。すぐ横にニンジャがいた。「ドーモ、電算室まで案内ありがとう。私の名前はフローズンです」その声は冷気を伴っていた。黒いメンポの表面は霜で覆われていた。今にも砕けそうなリケの心を、愛社精神が守った。「お前たち……何者だ……?」

「おや、まだ会話ができる。手荒な真似をお許しいただきたい。だが先に銃を向けたのは、あなただ」フローズンは諌めるように言った。「何者だ…」リケは呻いた。「先ほども言ったように、我々は新警察機構だ。あなたを救助に来てあげたのだ。可哀想に、本社の倒産も知らず、こんな場所に30年も」

「救助……」リケはその言葉を復唱した。相手は公的機関だ。敵対暗黒メガコーポではない。混濁した頭の中で、僅かな希望が芽生えた。フローズンが冷たい声で言った。「そうだ。だから殺さずにこうしている。差し当たってIP資源を貰う。この施設の管理権限パスワードを教えてもらおうか、老人」

「それはできん」リケは驚いた顔を作って言った。「まず本社か、できんならばこれから言う連絡先に連絡を取らせてくれ。上司に相談を……」「そんな悠長なことをしている暇はない」フローズンはいらだたしげに舌打ちし殴りつけた。「我々はIP資源の保護を最優先にしている。パスを吐きたまえ」

「死んでも吐くものか」リケは捨て鉢に笑った。「たとえデンワ社が倒産していたとしても……」「ドーモ、ホンシャ、ノ、ヒトデスカ?ワタシノ、ナマエ、ハ、イチバン、デス」リケの声を遮るように。電算機室に入ってきたハイデッカーに銃を突きつけられ、ロボは楽しげにアームを振り上げていた。

「バカ!黙っていろ!」リケは車道へ飛び出した子供でも見るような顔を作り、叫んだ。彼自身も、なぜそんなことをしたのかわからなかった。イチバンはただのショーギ・ロボットなのに。「何だ、それは…?」ニンジャの目に残忍な光が灯った。「「「どうします?」」」ハイデッカーが振り向いた。

「スキャンしろ」フローズンは老人の心拍数の変化を感じ取りながら、ハイデッカーに命じた。「ワタシ、ハ、ショーギ・ロボット、イチバン、デス。リケ=サン、ガ、ツクッテ、クレタ」イチバンは愛らしいカメラ・アイを忙しく動かしながら、室内の人間たちを見た。「ミンナ、デ、ショーギ、シヨウ」

 フローズンは鼻歌を歌い、そのロボットに歩み寄った。「待ってくれ」リケが声を震わせた。フローズンはロボの目に手を乗せた。「愛くるしい奴だな。お前がこれを作ったのか?」「ハ、ハイ、倉庫にあった旧いキットから、私が作り、プログラムを」「イヤーッ!」「ピガーッ!」アイ・カメラ凍結!

「イヤーッ!」さらにフローズンはそれを掌握!凍りついたイチバンのアイ・カメラは、粉々に砕け散った!「!」リケは心臓にカタナを突き立てられたような衝撃を受けた!「カメラ、ノ、セツゾク、ガ、カクニン、デキマセン。カメラ、ノ、セツゾク」イチバンはブザーを鳴らし不安げに首を振った。

「アイエエエエエ!やめてくれ!何でも話す!だから!頼む!イチバンだけは!」リケは嗚咽し、懇願した。そのショックは、本社の倒産を知らされた時よりも遥かに大きかった。この十数年の間に、彼の心はゆっくりと受け入れ態勢を作っていた……本社が倒産していた時のことを。だが、イチバンは!

「ではパスを明かすか?」「明かす!だから頼む!私たちの身の安全を保障してくれ!」「無論だ。我々は暗黒メガコーポではない。公権力だぞ」「パスは、denwa1234……」「通りました」ハイデッカーが頷く。「これはこれは!自白剤を使う手間が省けたな!」フローズンの哄笑が響き渡る!

パスが破られると、ハイデッカーたちは施設内に死蔵されているIPアドレスの精査を開始した。30年守り続けていたものが、いとも簡単に、暴かれてゆく。だが、これで良かったのだ、とリケはうな垂れ、自分に言い聞かせた。IPなどどうでもいい。本社は倒産した。イチバンと生きて帰れるなら。

「スキャン終了、旧世紀UNIXをベースとしたロストテクノロジーが言語に混じっています」イチバンの制御UNIXにスキャナ・ガンをLAN直結していたハイデッカーが言った。「やはりそうか」フローズンは言い、リケの首筋に奇妙な銃をあてがった。「この男をキケン級のウイッチと認定する」

「待ってくれ、何を……保護の約束は…!」リケが目を白黒させているうちに、フローズンはイレズミ・ガンの引き金を引いた。ガシュン。リケの首の後ろに、特殊生体インクのバーコードが刻印された。「安心しろ。我らは法と秩序を尊ぶ。お前を殺しはしない。お前はコードロジスト収容施設行きだ」

「一体何を」リケは首を振った。彼は無論コードロジストなどではない。だがシステムはそう断じたのだ。「リケ=サン、マダ、イマスカ?ヒッコシ、デ」「先ほどから喧しいわ!黙りおれ!イヤーッ!」KRAAASH!フローズンの拳がイチバンのUNIXモニタを砕いた。イチバンは機能停止した。

「これでせいせいしたな」フローズンが言い放つ。イチバンのUNIXモニタはバチバチと火花を散らしていた。「イチバン!イチバン!イチバン!」リケは狂ったように叫んだ。「ARRRGH!法と秩序を尊ぶだと!?この嘘吐きめ!クズめが!私たちの身の安全を保障する約束は!どこへ行った!?」

「私…たち?」フローズンは歩み寄り、リケを掴んで引きずり起こした。「もしやお前は、あの無様なロボットも保護しろと言っていたのか?」「そうだ!」「あれは…お前の家族か何かか?」「そうだ!!くたばれ!!嘘吐きめが!!イヤーッ!!」リケは目の前のニンジャめがけて、拳を繰り出した!

 だが無論、その拳はニンジャの手で止められてしまった。「おのれ、おのれーッ!よくも!イチバンを!」「可哀想に!あんなものが家族とは!お前はやはり狂っていたのだな!30年もこんな場所に閉じ込められれば無理もない!ウワハハハハハハハ!」あがくリケの拳を、冷気が包み始めた。その時。

 ブガー!ブガー!ブガー!施設内にレッドアラートが鳴り響いた。「フローズン=サン、監視カメラが異常事態を察知しました」とハイデッカー。フローズンは舌打ちし、リケを床に放り捨てた。「何事だ……?」「道に迷ったと思しき謎のアルペンスキーヤーが、死の斜面を下ってここへ接近中です」

 電算機室内の大型モニタに、白銀の尾根を滑る謎のアルペンスキーヤーが映し出された。そのアルペンスキーヤーは、見事なストック捌きとパラレルターンを決め、データセンターへと続く死の斜面を滑降してくる!シュッ!シュッ!シュッ!シュッ!右、左、右、左。雪がエッジに切断され舞い上がる。

 リケは嘆息した。「今日は何という日だ。哀れなエクストリーム・スキーヤーだ。あの斜面を生きて降りれる者などいない、無駄な努力だ……。激突死だけが彼に待つ運命だ……」「激突死よりも酷い運命をくれてやるとしよう」フローズンは外で待機していたハイデッカー部隊に命令を下した。「殺せ」

 マシンガンを構えた五人のハイデッカーが斜面へ走り、隊列を組み、銃を斜め上方に構える!「「「ザッケンナコラーッ!」」」斉射!漆黒の銃弾が白銀の斜面に突き刺さる!パウダースノーが巻き上がる!不運なアルペンスキーヤーが銃殺され、雪原に鮮烈な血のシミだけを残すかと思われた直後……!

「Wasshoi!」おお、見よ!アルペンスキーヤーは禍々しくも躍動感のあるシャウトとともに、銃弾で作られた粉雪の帳を直滑降で突き抜けた!銃弾に引き裂かれたのは、彼の赤黒いニンジャ装束を覆うスキーウェアだけであった!見よ!その顔を覆う「忍」「殺」メンポを!憎悪に燃える両目を!

「バカな!奴は!」フローズンは電算機室を飛び出し、ブリザードの如き速度で回廊を駆け、雪原へ躍り出た!「「「ザッケンナコラーッ!」」」前方ではハイデッカーが再度の斉射!「イヤーッ!」だがニンジャスレイヤーは見事なパラレルターンを決め、銃弾を回避して死の斜面を滑降!狂気の沙汰!

「奴はニンジャスレイヤーだ!無駄弾を撃つな!」フローズンは右手を前に突き出し、左手で己の右手首を握りしめる!こめかみに血管が浮く!寒冷地で最大級の効果を発揮するマキシマイズド・アイスバースト・ジツだ!「イイイヤアアーーーッ!」冷気の収束波動と爆発がニンジャスレイヤーを襲う!

「イヤーッ!」冷気の爆発に飲み込まれ氷漬けにされる直前、ニンジャスレイヤーは岩こぶを使って高く鋭く跳躍した!「今だ!空中ならば!撃て!撃てーッ!!」ジツを限界酷使したフローズンは鼻血を垂らし、片膝をつきながらも、抜け目なくハイデッカー部隊に命令を下す!

「「「スッゾコラーッ!」」」ハイデッカー部隊が斜め上空へと斉射!だがニンジャスレイヤーはニンジャ平衡感覚によりスキー板を交差させ、回転した!「イイイヤアアアーッ!」これはエアモーグルの危険技、アイアンクロスヘリスプレッドだ!鋼鉄製の特注エッジが、マシンガンの銃弾を弾き返す!

 その着地点にはハイデッカー!「イヤーッ!」「「「グワーッ!」」」スキー板エッジに無慈悲に切断されたクローンヤクザの首が一斉に飛び、緑色の血しぶきが雪原を染める!遥か上空には、自動操縦モードで飛び去るセスナの機影!ニンジャスレイヤーは山頂からの無謀な探索作戦を成功させたのだ!

「バカナー!」フローズンは一掃されるハイデッカーを見た直後、即座に連続バック転でトーチカめいたセンター内へ逃げ込んだ!「逃がすものか!」決死の着地を成功させたニンジャスレイヤーは、施設ハッチ前で鋭いターンを決め、スキー板とストックを立てかけると、すぐさま敵拠点へ飛び込んだ!

「対空防衛システムを作動させろ!セスナを発見し撃墜せよ!」フローズンはトランシーバーで命令を下しながら、回廊を駆け、壁を蹴り、後方へとアイスブラスト・ジツを放ち、電算機室へと向かう!だが死神は攻撃もトラップもものともせず敵を追跡し、その背中めがけスリケン投擲!「イヤーッ!」

「グワーッ!?」電算機室へ飛び込んだフローズンの背中に、2枚のスリケンが命中!振り返る!回廊の向こうから、ニンジャスレイヤーが迫る!「退却を急ぐぞ!イヤーッ!」フローズンは両手から凄まじい雪と冷気を放射!アイススプラッシュ・ジツ!電算機室の扉が瞬時に分厚い氷で補強された!

「IP定義情報抽出終わったか!」「あと30秒です」「急げ!対空システムはどうだ!」「捕捉中です」「続けろ!IPが片付いたら施設は破壊する!急がねば奴が……」「イヤーッ!イヤーッ!」回廊側から鈍い打撃音!死神がカラテで押し通らんとしている!氷の壁に亀裂が入り始める!「急げ!」

「抽出終わりました」「迎撃準備!」「「「ヨロコンデー!」」」ハイデッカーらが回廊側に銃を向ける。リケは床を這い進む。「うう……」誰もこの老人に注意など払わぬ。実際彼には何の力もないのだ。リケはただ、凍りついた右足の衣服を皮ごと剥がし、イチバンのもとへと必死で這い寄っていた。

 フローズンはIP情報素子を部下から受け取ると、脱出ルートを確認して裏口から消えた。直後、凄まじい音が鳴り、氷の壁が回廊側から打ち砕かれた。ハイデッカーが叫び、銃弾とスリケンが乱れ飛んだ。リケにはそれが遠い世界の出来事のように思えた。すぐ横を銃弾がかすめても、実感が無かった。

(これは狂気か?狂ったのか?……何でもいい!イチバンを守るのだ!)リケは身の危険も顧みず、この隙にイチバンを救おうとしていた。そのデータが完全に焼け付く前に。(お前がどれほど長い間私を守ってくれていたか、ようやくわかった!今度は私がお前を守るのだ!まだ間に合うはずだ!頼む!)

「ピ、ピガ……」イチバンは火花を散らし、項垂れたまま。フローズンに破壊されたモニタ一体型UNIXは、内部が焼けつき、無に帰そうとしていた。リケは床に散らばり踏みにじられたショーギ駒や工具の中から精密ドライバを握り、両手が火傷や裂傷を負うのも顧みず、UNIX内に手を突っ込んだ。

 机を一個隔てた側では、市街戦の如き様相!カラテが銃弾を弾き、前進し、ハイデッカーを殺す!「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「IPを抜かれたか……!」フローズンのソウル痕跡を追い、鋭い連続側転で死神もまた裏口へ!「イヤーッ!」

「イヤーッ!」フローズンは素子を胸に仕舞うと、機関室を跳び渡る。全てを抽出し切れてはいないが、十分だ。この死蔵IP定義情報を持ち帰ることが彼の使命。その一部でもあれば、アルゴスは敵のIPを予測できる。もはや施設にも用はない。メガトリイ系列でないロストテックは、全て死ぬ定め。

 大洞窟をもとに造られた巨大サーバー冷却装置群とジェネレーター。リケがかつてウインチと命綱を使って整備していた、錆び付いたUNIXメインフレームの数々。その中央に渡された細く長い足場を、フローズンは駆ける。反対側まで逃げ切れば、ヘリポートに脱出できる。

 そこへニンジャスレイヤーが岩壁を蹴って回転跳躍し、彼の行く手を塞いだ。タタミ4枚の距離で2人のニンジャは睨み合い、オジギした。崖から大洞窟へと差し込む陽光の光が、彼方に広がる白銀の尾根を背に、2人のニンジャの鮮烈なシルエットを刻みつけた。

「ドーモ、ニンジャスレイヤーです。生きて下山できると思うな」「ドーモ、フローズンです。おのれ……法と秩序を乱すテロリストめ!貴様らの如き敵にこのIPは渡さぬ!命に代えてもな!」「ならば死ね!イヤーッ!」スリケン投擲!「氷漬けにしてくれるわ!イヤーッ!」アイスブラスト・ジツ!

「「イヤーッ!イヤーッ!」」一進一退の射撃戦!(((間合いを詰めよフジキド…敢えて懐に飛び込め…アイスブラスト・ジツは直線的で小回りが効かぬ……!)))ナラクニンジャの声!「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは紙一重でアイスブラストをかわし、足場を前進して近接カラテに持ち込む!

「「イヤーッ!イヤーッ!」」短いカラテの打ち合い!すぐに死神が優位に立ち、左右のパンチで押し込む!「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」細い足場を後退するフローズン!「イイイヤアアアーーッ!」ニンジャスレイヤーはチョップを振り上げ、とどめを繰り出さんとする!

 だがフローズンはこの時を待っていた!「貴様の負けだ!ニンジャスレイヤー=サン!イヤーッ!」右腕に左手を添えて掌を突き出し、マキシマム・アイススプラッシュ・ジツを放つ!ナムアミダブツ!細い足場ゆえ、ニンジャスレイヤーは回避不能!雪と冷気を全身に浴び続け、氷漬けになる運命か!?

 だが狡猾なるナラクニンジャは、敵の奥の手を見抜いていた!「イヤーッ!」見よ!ニンジャスレイヤーのチョップが切断したのは、超自然の除雪車の如き雪と冷気を吹き出し始めていたフローズンの右腕である!「グワーーーッ!?」血飛沫とともに回転しながら、切られた右腕がゆっくりと宙を舞う!

「た、ただでは死なぬぞ……ニンジャスレイヤー=サン!貴様も道連れに!」フローズンは情報素子もろとも死神を爆殺すべく、残った腕でプラスチック・バクチクを起動せんとした。だが再びニンジャスレイヤーが機先を制した。チョップ切断していたフローズンの腕を掴み、逆にその掌をかざしたのだ。

「グワーッ!」切断された右腕の掌から放出されていたマキシマム・アイススプラッシュ・ジツが、フローズンに対し浴びせかけられたのだ!切断から数秒間、断末魔の如く吹き出していた雪と冷気は、いまやニンジャスレイヤーの武器となり、フローズンの腕を!足を!胴体を凍らせてゆく!ワザマエ!

「ようやく名前通りになったな」ニンジャスレイヤーは腕を放り捨て、代わりに奪い取った情報素子を己の胸元に収めた。「バ……カ……な……!」いまやフローズンは首から上を残し氷漬けとなり、身動き不能の状態であった。「ハイクを詠むがいい、フローズン=サン!イイイヤアアアーーーーッ!」

 ニンジャスレイヤーの繰り出したポン・パンチが、フローズンの体を包む氷を粉砕する!KRAAAAAAASH!氷片が全方位に爆発的飛散!「グワーーーーッ!」フローズンの体もまた氷とともに粉々に砕け散り、落下してゆく!「サヨナラ!」インガオホー!フローズンは壮絶な爆発四散を遂げた!

 ニンジャスレイヤーは細い足場の上でゆっくり息を吐き、ザンシンを決めた。襤褸布めいた装束の間から、ぽたぽたと血が滴った。この作戦を敢行するにあたり、彼とて無傷では済まなかったのだ。そしてセスナも。彼方、白銀の峰へ、対空防衛システムの射撃を受けたセスナが落下し、爆発炎上した。

 嗚呼!赤黒のセスナはソード・マウンテンに消えた!だが全て、覚悟のうちである!彼はこの戦いを止めるつもりなどないのだ!ブガー!ブガー!施設内に自爆秒読みアラートが鳴り響く!DOOOM!敵の武装ヘリが一足先に自爆する!「イヤーッ!」死神は連続側転を打ち、メイン電算機室へ急いだ!


◆◆◆


 ズズズズズズズズズ……この世の終わりのような地鳴りが施設全体を包んでいた。ハイデッカーたちが自爆装置を作動させていたのだ。間もなくこのデータセンターはその秘密を守るため、支柱部が爆破され、崩落する。もはや、それを止める手段は無い。リケにさえも。

 リケは電算機室の床に力無く座りこみ、各所の監視カメラ映像を見上げながら、己の聖域が静かに崩壊してゆくのを見ていた。イチバンの残骸を抱き抱えながら、幼い頃に聞いた子守唄を口ずさんでいた。そこへ、死闘を終えたニンジャスレイヤーが姿を現し、静かにマザーUNIXの横へと歩み寄った。

「……君は何者だ」リケはイチバンの残骸を守るようにだき抱えながら問うた。死神は彼を見据え、言った。「私はニンジャスレイヤーだ。そして、指名手配中のテロリストだ」「君は……私を助けるために、ここへ来てくれたのか?」「……」ごく短い沈黙ののち、死神は老人に対して首を横に振った。

「私は死蔵IPを手にするために来た。オヌシが30年守ってきたものを奪いに来た。無慈悲にも」彼はそう言い、ウィッチに託されたフロッピーを挿入した。彼には時間が無かった。死蔵IPを手にできねば、ナンシーは死に、アルゴスへの対抗策も失われる。それだけではない。全てが。無に帰すのだ。

 フロッピーの中のウイルスが自動的に作動し、施設に残された全てのIP定義情報を吸い出し始めた。リケは静かに問うた。「……何のためにだ?カネか?」「ニンジャを殺すため」フジキドは続けた。全てを説明するための時間など無かった。「そして、この戦いが無意味などではないと、示す為だ」

 それからフロッピーがすべてを吸い出すまでのわずかな時間、彼らは短い言葉を交わした。聖域の揺れは激しくなり、やがて、何も聞こえなくなっていった。

 ZGOOOOOM……。デンワ社の秘密データセンターは、驚くほど奥ゆかしく、静かに、まるで穏やかな聖域の日々の秘密を包み込むかのように、内側に向かって崩落していった。青空は消え、ソード・マウンテンのブリザードがあたりを覆っていた。あとに立っていたのは、四つの墓標だけだった。

 崩落で巻き起こった凄まじい雪の帳を背に、ニンジャスレイヤーはソード・マウンテンの急斜面をスキーで下っていった。シュッ。シュッ。シュッ。シュッ。右、左、右、左。雪がエッジに切断され、舞い上がる。彼は見事なパラレルターンを決め、視界ゼロのブリザードの中、死の斜面を滑降した。

 死神の背には、防寒具を着込んだリケと、ショーギ・ロボットの残骸が背負われていた。老人は自らの意思で、己の聖域を後にした。イチバン修理の希望を、外界に求めたのだ。西暦2037年のネオサイタマは、彼が想像している以上に過酷であろう。そもそも、彼自身の体力がそこまで持つだろうか。

 シュッ。シュッ。シュッ。シュッ。ニンジャスレイヤーの滑走は速度を増した。リケはニューロンに残るイチバンの声を反芻した。死なせるものかと彼は祈った。なにひとつも無駄ではない。無駄ではないのだと。やがてブリザードの中、リケの視界は完全なる灰色へと染まってゆき、彼は目を閉じた。



 鷲の翼が開かれるまで、あと92日。



【アルパイン・サンクチュアリ】 了


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N-FILES(設定資料、原作者コメンタリー)

フジサンの北東。極寒のソード・マウンテン。聖域たるデータセンターで暮らすリケとイチバン。そこへアマクダリの魔の手が迫る。もはやこれまでかと思われたその時、死の斜面を滑走してくる謎のアルペンスキーヤーの姿あり!それこそは復讐の戦士ニンジャスレイヤーであった! メイン著者はフィリップ・N・モーゼズ。

教授:このエピソードは「ロンゲスト・デイ・オブ・アマクダリ」編と、最終盤「ネヴァーダイズ」編の間に位置する、「鷲の翼」編の1エピソードです。2020年末の特別再放送としてピックアップされたたため、若干時系列を前後してのアーカイブ収録となりました。

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