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【プラグ・ザ・デモンズハート】#10

 ◇総合目次 
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「イエエエエエエエイ! イエエエエエエイ!」

 操車基地メガクルマ敷地内を走り回る装甲バギーの中、ジャッキーは興奮して叫びながら腕を振り回し、後部シートの上で跳ねた。

「フー! フー! フー!」

「アイエエエエ!」

 車体のすぐ横の地面を薙ぎ払った機銃掃射に悲鳴を上げ、運転席でせわしなくハンドルを操作するのはコンノである。ドズン! バギーが大きく揺れると、ジャッキーはますますテンションを上げた。

「イエエエエエエエイ!」

「ジャッキー! 黙っとれ! 遊びじゃないぞ!」

 アンクル・ソノがバギーの砲座から見下ろし、叱りつける。ジャッキーは不敵にVサインで応えた。

「遊びじゃないよ! オムラのファッキング野郎をやっつけろ!」

「コラッ! 汚い言葉はダメだ」「ペナルティ瓶が無いからいいんだもん」

 ジャッキーの隣ではリー先生が食いしばった歯の隙間から泡を吹き、ラップトップUNIXデッキを高速タイピングしている。

「なかなか流動的な事態だねェ!」

 UNIXモニタはブルーブラッドからの通信途絶を伝えてくる。そして異常な検出値を。モーターエビの中で何かが起きている。リー先生は再計測を急いだ。

 ギャルルルル! バギーが旋回する。アンクル・ソノは泡を食ってGに耐えた。「ファック・オフ!」砲座を回転させ、向かってくるオムラパワード武者鎧アシガル社員の騎馬集団に狙いをつけた。BRRRRRRTTTTT!

「グワーッ!」「アバーッ!」

 蹴散らされるサイバー馬と黒い鎧の群れ!

「イヤーッ!」

 イグナイトがバイクをウイリージャンプさせて武装バギーを飛び越し、更に襲い来た四脚ロボニンジャのモーターカブトの頭部に前輪をめり込ませた。

「オッ死ね!」「ピガーッ!」

 ギャルルルルル! 車輪がカトン・ファイアを噴き上げ、回転数を上げて、オムラニウム製の頭部装甲を破壊、人工知能を焼き溶かした!

「ピガガガガーッ!」

 崩れ落ちるモーターカブトの横を通り過ぎるヒュージシュリケンとタイラシン! 

「テメェ、足手まといになるんじゃねえぞ」

 競うように加速しながらヒュージシュリケンが呼びかけると、タイラシンはみるみるうちにタスマニアタイガー獣人にヘンゲした。

「WRRRR……調子に乗るな。俺はお前の二倍は敵を倒せるぞ。ジェット・ゾクの誇りたるものを見せてくれるわ!」

「アーッ? なら、やってみろや!」

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