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S3第4話【ヨロシサン・エクスプレス】#9

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「お、お客様……」「どけッ! 私はVIP客だぞ! 講演会も引く手あまたでギャラも多いんだ!」「アイエエエ!」カナスーアは乗務員を荒っぽく突き飛ばし、自身のSS客室に走り込んだ。「ハアーッ! ハアーッ! ふ、ふざけるなよ! こんな目に遭うなどと聞いとらん! なにがネザーキョウだ。ホスピタリティがなっとらん」

 カナスーアは寝台横のアタッシェケースを引きずり、開いて屈み込んだ。彼が抱えるように大切に持っているものは……ナムサン! 艷やかな焦茶栗色の茶器である。ニッタ・カタツキだ!「全く! 私がこうして……緊急ゆえに……ほ、保護したから良かったようなものの。文化財が遺失するところだぞ」

 カナスーアは念の為ドア方向を振り向き、窓を見、安全を確かめると、茶器を幾重にも緩衝材でくるんだ。「ハアーッ……ハアーッ、ぜ、絶対に死ぬわけにはいかん……」『デカシタ! 敵のボスが脱落だぞ!』電子車内放送が荒っぽく叫び、カナスーアはビクリと身をすくませた。「アイエッ!」


◆◆◆


『後は……ええと……オイ! 客がバカスカ殺されてる! ヤバイんじゃねえのか!?』「それはサクリリージというサイコパスのニンジャです! ネザーキョウのニンジャではありません。現在ニンジャスレイヤー=サンが向かっていますが、状況確認をお願いします」コトブキがタキに通信した。彼女は列車の屋根を飛び移り、無傷のヨロシ機関砲にLAN直結していた。BRATATA! BRATATA! 騎兵に牽制攻撃!

「ヤア! ヤアーッ!」掃射に対し、ヤブサメ攻撃が返ってくる。サガサマが機銃の横に立ち、飛来する矢をチョップやトビゲリで跳ね返し、あるいはショットガンで迎撃していた。「トンネル、あるいは湖上に到達すれば、彼らも散る筈……」彼は風に髪を乱し、荒い息を吐く。「こんな事になるとは……!」

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