見出し画像

【プラグ・ザ・デモンズ・ハート】#6

◇総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7

5 ←


 ブンブンブブーン。ブンブンブブーン。アンティークもののジュークボックスがピカピカと蛍光UNIXライトを発し、スピーカーからはオールディーズ・ディスコが流れている。

 洞窟を木板やレンガで補強して作り替えたアジトの応接室には安楽椅子や機械の玩具が置かれ、アベ一休のポスターは額縁に入れて飾られ、水着を着た美女のケモビール・ピンナップや、白いシャツのボタンを四つ開けてウインクする美男の香水ピンナップ、NNK-128のブロマイドなどが貼られている。キッチンでは、自家製のジンジャーエールを振る舞ったアンクル・ソノがワカモレを作っていた。ジャッキーは壁にかかったギターの弦にジャラジャラと触れて悪戯していた。心地よい程度に適度に乱雑な空間は、複数の住人の手で、それなりの年月をかけて「しっくりくる」形に整えられていったものだ。ある者は卓につき、ある者はペルシャ絨毯の上に座って、この奇妙なミーティングの出席者となった。

 ようやくフルフェイス・ヘルメットや革手袋を外したブルーブラッドは人間離れした妖しい外見の持ち主であったが、さらに異彩を放っているのはアバンギャルドUNIXアート彫像じみたクエスター・ナルであった。リー先生は目当てのヒュージシュリケンだけでなく彼にも興味を示したが、ナルは尊大にその注目を退けた。ナルはむしろキッチンカウンター越しにソノのワカモレ調理を観察していた。手伝う事もしない。コンノは所在なさげに正座し、両手でジンジャーエールの銅マグを持っている。タイラシンは我が家のように図々しく寛ぎ、耳を掻きながら銃火器カタログと壁掛けTVモニタの野球中継を流し見ていた。

この続きをみるには

この続き:5,967文字
この記事が含まれているマガジンを購読する
加筆修正がなされた連載まとめ、人気キャラスピンオフ、設定資料などの読み物やゲームも豊富に収録。PLUS講読期間中は、このマガジン内にある500を超える全ての記事がどれでも読み放題状態となります。さらに毎月新たな記事が10本以上追加されていきます。またPLUSは、2010年から無料公開を続けているニンジャスレイヤーTwitter連載を応援するためのドネート窓口でもあります。【TRPGプレイヤーの方へ】PLUSはサプリ&支援雑誌のような位置付けです。記事が一定数たまるとプラグインの買切版が出ます。

サイバーパンクニンジャ小説「ニンジャスレイヤーAoM」の連載まとめ、書下ろしエピソード、コメンタリー、資料集などが読み放題。

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

🍣🍣🍣キャバァーン!
113

ダイハードテイルズ

「ニンジャスレイヤー」などを連載するオンライン・パルプノベルマガジンです。

ニンジャスレイヤープラス

サイバーパンクニンジャ小説「ニンジャスレイヤーAoM」の連載まとめ、書下ろしエピソード、コメンタリー、資料集などが読み放題。