【ドラゴン・ドージョー・リライズ:奮闘編】♯2
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「ミート・モチをひとつ」「ハイ、ドーゾ……おや?」
屋台のおやじはハンチング帽を被った男の面影を目ざとく思い出した。
「アンタ、ええと、誰だっけ……ドラゴン・ドージョーの!」
「ああ」フジキドは破顔した。「よく覚えているな」
「こちとら屋台のプロフェッショナルだからね! アンタたちの訓練風景は見ものだったしね!」
おやじは笑った。フジキドは面映ゆそうにした。彼は広場を見渡した。
「ここで行われていた、ドラゴン・ドージョーのトレーニングは?」
「ああ