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総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 7 ← ドゥーム……ドゥーム……ドゥーム! 「アバー」「アバー」「アバー……」「アバーッ!」 「アイエエエエ!?」「アイエエエエエ!」 ナムアミダブツ! 頭を揺らしていた客たちが困惑する客たちに襲い掛かり、食らいついた! 「キャモンエビリワン! ネクロナイッツァ!」 ピンクモヒカンゾンビーは花嫁ゾンビーからマイクを奪い返し、こめかみのカタナを抜き
総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 ◇10 ◇11 ◇12 ◇13 ◇14 ◇15 6 ← ドンツクドンツクブブンブーン! ブンツクブンツクブンムムーン! ダカダカディカダカドドンドゥーン! 極度増幅されたベースサウンドとBPM126のビートがグラス表面にミニマルなさざ波を立てる。蛍光色のライトが天井高くのミラーボールから降り注ぎ、ヤモトとジェノサイドの輪郭を、桃色→黄緑→黄色→紫→水色のローテーションで照らしていく。 天井はとにか
【前編】 トゥームストーンは黒い刀を大上段に構え、畳四枚の距離でニンジャスレイヤーを威圧した。ニンジャスレイヤーは臆することなく切り掛かった。ニンジャの速度で。そして弾き返された。鋭い金属音が大通りに鳴り響いた。 二度、三度、四度。やはりニンジャスレイヤーは弾き返され、逆に蹴りを防御の上から受けて転がり、二連続バック転を決めて斬撃をかわした。 踏み込めぬ。一見隙だらけのように見えて、攻め入る隙がない。然り。これは墓石の構えと呼ばれる、堅牢なる古イアイドーの業前であ
「オーン! オオーン! オオオーン!」 遠吠えを繰り返すシバ種の犬のもとへ、重い足取りで歩み寄ったのはジンドウ=サンである。彼はミノト・ストリートの「コンパス橋」を住まいにする浮浪者だ。ここのところ体調の優れない彼は、橋の下のテントのなかで横になり、今日もじっと息を潜めて横たわっていたのだが……。 「どうした、どうしたタロウイチ……おお?」 ジンドウは空を見上げ、驚きに目を見開いた。黄金に輝く太陽が、タマ・リバーの向こうへ、ゆっくりと沈んでゆこうとしていた。重金属雲