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ニンジャスレイヤープラス

サイバーパンクニンジャ小説「ニンジャスレイヤー」の連載まとめ、書下ろしエピソード、コメンタリー、資料集などが読み放題! PLUSは2010年から無料公開を続けているニンジャスレイ… もっと読む
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【ラグナロク・オブ・ピザ・タキ】

これまでのあらすじ 【ラグナロク・オブ・ピザ・タキ】 1 キタノ・スクエア。  ……に、ほど近い、路地裏の廃雑居ビルの八階。そこに現在、ピザタキの緊急移転アジトがあった。  凄惨なるヤクザ火炎放射騒ぎから、日にちはそう経っていない。あの時の攻撃をどうにか免れたアジトのUNIXデッキやファイアウォール群は、急遽この場所に運び込まれて、冷却ファンの重低音を鳴らし、緑や紫のUNIXライトを光らせていた。  地下四階から地上八階への華麗なる上昇にもかかわらず、タキの仕事場は

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【ラグナロク・オブ・ピザ・タキ】#5

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【ジ・アブソリューション】#2

【ジ・アブソリューション】#2    重金属酸性雨の中、〈聖戦〉は加速する。ヤマヒロはいまやヤクザ天狗そのものとなり、過去の悲劇を食い止めようとしていた。すなわち、キルエレファント・ヤクザクランの壊滅を。  ヤクザモービルを駆りながら、彼は革手袋に覆われた手でダッシュボードの盗聴スイッチ類を巧みに切り替えた。そして、アクセルを踏み込んだ。

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【ラグナロク・オブ・ピザ・タキ】#4

3 ←  ヤスダ・シドは自慢のソケットモヒカンにLED光を波打たせながら、今日も勤務先のサポートセンターから自宅の安アパートへ自転車で帰宅した。ヤスダはパンク・バンド「パワード込み」のベーシストであり、パートタイムのサポートセンターのヘルプデスク仕事で日銭を稼いでいる。  今日も彼は、物理世界で対面していれば殴り倒していたであろうファッキング顧客との長々したやり取りを終え、こうして家路についた。彼は自転車カゴからピザ・ボックスを取った。昼に近所の広場に来るようになったピザ

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【アンリーシュ・ザ・グリムリーパー】5

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【ラグナロク・オブ・ピザ・タキ】#3

2 ← 3 ピザ・スキ! ピザ・ガ・スキ! タベタイタベタイ! タベタイヨ! 皆さんシンガロング! ピザ・スキ! ピザ・スキ! ピザ・ガ・スキ! タベタイタベタイ! タベベイタベイベイベベベイベイ! タベタイヨ!  ヘヴィEDMサウンドが今日も広場に鳴り響いた。広場にたむろしていた市民は早速列を作り、重低音に合わせて体を揺らしながら、たったの5秒で焼き上がるピザを受け取っていった。

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【アンリーシュ・ザ・グリムリーパー】#4

3 ←  KRA-TOOOOOOM……DOOOOOOM……。  爆炎の光と轟音がザクマのヤクザSUVを震動させた。ルームミラーから後方の炎塊を眺め、ザクマは目を細めた。  調子に乗ったカスが。こんがり焼けて、いいザマだ。

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リマスター版【ロンドン・コーリング】後編

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リマスター版【ロンドン・コーリング】前編

1「それでは行ってまいります」ドージョーの門を出ると、ユカノは一度振り返り、弟子のタイセンと向かい合った。ユカノは旅姿であった。見送りのタイセンは、センセイを心配させまいと、不敵に笑って握り拳を作った。「留守番、任してください! 賊が来ようが霊廟から化け物が出ようが平気です」「まあ!」 「お二人が帰ってくるまでに、俺、秘密のワザを編み出して、ビックリさせてみせますよ」「頼もしいですね。タイセンよ。実際そなたのカラテ成長は目覚ましい。粛々と師範代としての責務を果たすべし。わか

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【ラグナロク・オブ・ピザ・タキ】#2

1 ← 2 薄暗いバーガー・ショップの隅で、三人は闇に紛れるようにテーブルを囲んでいた。 「ピザタキを潰す……それが社の意向……つまりグルヤマ本部長の意向というわけだな?」  ディーン・ノミタケが電子制御された声帯でしゃべるたび、鉄仮面めいた顔面のLEDアイが点滅した。ピザスキ・エージェントのマトウとタナパシは目配せをした。二人は恐怖を覚えていた。ディーンのアトモスフィアは異様であった。だが、彼が提示した社員IDは間違いなく本物だった。 「あんたの所には、本部長の指示

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【ラグナロク・オブ・ピザ・タキ】#1

これまでのあらすじ 1 キタノ・スクエア。  ……に、ほど近い、路地裏の廃雑居ビルの八階。そこに現在、ピザタキの緊急移転アジトがあった。  凄惨なるヤクザ火炎放射騒ぎから、日にちはそう経っていない。あの時の攻撃をどうにか免れたアジトのUNIXデッキやファイアウォール群は、急遽この場所に運び込まれて、冷却ファンの重低音を鳴らし、緑や紫のUNIXライトを光らせていた。  地下四階から地上八階への華麗なる上昇にもかかわらず、タキの仕事場は以前とかわらぬ闇の中だ。窓のシャッタ

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【ナクソス・アンダー・ファイア】

1 KA-BOOOOM! KA-BOOOOOM! 爆発音が爆発音を上塗りし、凄まじい震動と衝撃波が四方八方から襲い来る。黒々とした煙が噴き上がり、上空でドクロめいた形状にわだかまる中、更なる爆弾が投下され続けている。ガキン……ガキン……ガキン……ガキン……。爆弾の列を生み出しているのは巨大なマグロツェッペリン。超弩級の全長は、恐怖と共に見上げる者たちから距離感を奪う……。 「助けアバーッ!」  逃げ遅れ、屋内に走り込もうとした市民が爆風に跳ね飛ばされ、無惨なありさまで宙を

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【ベルリン・デンノ・ティーンエイジ・ライオット】1 - 6

1. IRCチャネル <#SOC1001> 

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【アンリーシュ・ザ・グリムリーパー】#1

1 ガレージの重いシャッターを押し上げ、フジキド・ケンジは薄明の荒野に進み出た。清冽な空気の中に立つと、吐く息は白い。  大地は焦げた鉄の色をしている。  濃い灰色の曇天の下、地平線に黒い凹凸をつくる影……モロクマ・シティ。あれがここから一番近い市街地だが、実際、随分と遠くに霞んで見える。  そしてこのガレージの周囲には、他に、家らしい家はない。真鍮の風見鶏、電球の補修もされていない「即ストップ・イン」のネオン看板。鶏を平飼いしている鉄柵の囲い。モーター駆動式の井戸。そ

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