シャード・オブ・マッポーカリプス(40):知性マグロ
ガクン。いささか乱暴な調子で、ユンコの首の後ろの端子に充電ケーブルとLAN端子が突き刺さった。「まずは膝の修理から」姿なき声。アームが動き、遠隔操作で精密なハンダ付けを開始する。「どこにいるの?姿を見せて……姿を見せてよ!」「いいだろう」ホバー椅子は滑るように前進を続ける。
「ブッダ……」ユンコは自らの目を疑った。青白く輝くイケス・プールの中。人工的に作られた水流の中で静止したように泳ぎ続ける、一匹の大マグロがいた。「これが僕だ」相手はユンコの視界を覗いていた「ゴボボボ……