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◇総合目次 ◇1 ◇2 ◇3 ◇4 ◇5 ◇6 ◇7 ◇8 ◇9 「夢の終わる地……」ウイスキー・グラスをいつまでも磨きながら、インダルジは舌の回らぬ言葉を吐く。「なんと心安らぐ言葉だろう」 店に客は一人もない。インダルジが話しかけているのは酒場の隅に飾られた等身大の人形である。否、それは厳密には人形ではない。動作を停止したオイランドロイドなのだ。西部開拓時代の娼婦じみたドレスで飾り立てられ、虚ろな笑顔を虚空に向けている。 店の調度もまた、大西部趣味である。しかしと
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